2010年8月9日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート198

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート198」だ。

諸君、子路(しろ)の話からの引き続きであります。

子路曰く、「俺は隣の教室を開けると、そこはまさに妖怪グモの吐く糸にからめとられる寸前の女子の泣き叫ぶ光景であった。 その蜘蛛ときたら、さきほど一階の教室にいたはずのおやじグモで、俺の顔を見て不敵に笑ったんだ。 俺と陽明(ようめい)とはなすすべを失ってただ呆然と立ち尽くしていた。」

子貢(しこう)曰く、「そのおやじグモは、人喰いグモなんですか? 食べる気だったらもうとっくに誰かが食べられて犠牲者が出てますよ! 先輩も人喰いグモに食べられていたら今頃はここで飲んでられませんからね! ぐるぐる巻きにして楽しんでいるだけじゃないですかねぇ。」

子路曰く、「子貢君は何でも理屈で捉えるからいけないねぇ! その場に出くわしたら起こった出来事をいちいち分析してさらに解析している余裕なんかないんだぜ! 自分を信じて刹那刹那の霊感の勘が頼りなんだ。 子貢君、事件は現場で起こっているんです。 その時にはよろしいか! 理屈を超えた判断が必要となるんです。」

顔回(がんかい)曰く、「先輩のおっしゃることがよく分かります。 その先をお願いします。」

子路曰く、「そのおやじグモが臭い息を吐きながら俺の方へ近づいてきたんだ。 さすがの俺も身震いしたよ。 ところがおやじグモが俺の前でピタリと止まっておかしなことを言いやがる。」

神北(かんぺき)曰く、「おやじグモは喋れるんですか?」

子路曰く、「まさか蜘蛛は人間の言葉は喋れねえが、妖怪おやじグモだから顔はおやじだ! 喋れねれ道理はないぜ。 いきなり俺に『お前、俺の額の傷を見ろ』と蜘蛛手でおやじの額(ひたい)を指差したんだ。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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