本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート87」だ。
諸君、子貢(しこう)君は、弁舌は上手で得意であることはもう知っておられるね。
それに関連して、今どきのテレビに出てくる評論家やコメンテーターのごとく人物評論の弁論大会が大好きなんだ。
子貢、人を方(たくら)ぶ。 子曰く、「賜(し)や賢なるかな。 それわれはすなわち暇(いとま)あらず。」
子貢が門弟と人物評に熱中していると、それを聞いていた孔子先生の皮肉交じりの君子たるものの観点よりの教訓をたれる。
「おまえは『誰は上で、誰それは下だ。』と人物の評を語るほど偉いんだね! 上も下も中ほども結局は子貢の目線から下に見て評価している観点だからね。 それを語れるお前はずいぶんと偉くなったものだねぇ! 私は自己を陶冶する、つまり自己の霊性を磨くことに精一杯で人の評価ランキングをつけるだけの気持ちに余裕はないよ。」
ま~子貢よ、おごったお前の人物評論は「愚者(ぐしゃ)賢者をはかりあたわず」と同じだと皮肉ったのでしょうな。
昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
子貢小声で曰く、「回(かい)さん、トレビアン! あなたの孔子先生の人物評は素晴らしい~です! 完璧です。 パーフェクトです。 さすが一を聞いて十を知る方だ。」
回小声で曰く、「子貢君に高い評価を受けても、何故か素直に喜べませんね! どうしてでしょうか? それよりピッチャービールと枝豆2ツ、早くオーダーして下さいよ!」
子貢小声で曰く、「はい、わかりましたよ。 トイレに行くついでにたのんできますから待ってて下さいな。」
回小声で曰く、「子貢君、イチゴ大福ねえさんに、隣の様子を聞き忘れないようにたのみますよ。 ああそれと、先ほどの枝豆の盛りが少なかったと口添えして下さい! これは、この店の評判を落とさないために、私からのアドバイスです。」
子貢小声で曰く、「それも恕(じょ)の心ですか? 御親切に。 いたみいります。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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