本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート69」だ。
女子店員、子貢(しこう)におだてられていい気分になって曰く、「では、もう一つだけ聞いて下さいな!」
子貢、女子店員に問うて曰く、「隣の部屋の方は、子路(しろ)、神北(かんぺき)と互いの名を呼び合っていなかったかい?」
「はい、となりの『先進(せんしん)の間』のお客様は子路さんと神北さんです!」
顔回(がんかい)小声で曰く、「やはり、子路先輩と神北君か!」
子貢小声で曰く、「ありがとう! きれいでかわいいイチゴ大福のおねえさん!」
女子店員曰く、「お客さんも孔家門人の方ということですね!」
子貢、顔回ともに「無言・・・」
女子店員曰く、「お客様! 隣の間の子路さんはとても気前がいいんですよ!」
「ほう、そうかい」
「さっきから無口でうなづいてばかりいるどんぐりまなこのお客様、おつまみ、お料理の御注文はございませんか?」
顔回小声で答えて曰く、「お女中! 私は鼻をつまんでおくから構わんでくれたまえ!」
「お客様、それではお店の主人に叱られます!」
子貢曰く、「わかってるよ! ではイチゴ大福のおねえさん! 今日のおススメ料理は何だい?」
「はい、今日のおススメは、フカヒレ餃子と海鮮春巻きと上海ガニのショウロンポウとあひるの本場、神田産の北京ダックの炭火焼です!」
子貢曰く、「回さん、何がいいですか?」
顔回曰く、「私は枝豆がいい!」
子貢曰く、「回さん、相変わらず質素で遠慮深いですね! 誘ったのは私ですから、勘定は私に任せておいて下さいな!」
顔回曰く、「私は無一文。 支払いは子貢君におゆずりする!」
子貢曰く、「はい、ぜひ私にゆずって下さい! それではイチゴ大福のおねえさん! 待たせたね。 今日のおススメ品をとりあえず全部持って来てくれたまえ!」
女子店員曰く、「えっ、全部持って来ていいんですか?」
子貢曰く、「金は私が払う。 全部持って来てくれたまえ!」
女子店員、「はい、かしこまりました。」
子貢曰く、「ちょっと、おねえさん! これは多少だがおねえさんにチップだ! 受け取ってくれ。 先ほどこちらから聞いたことは内緒にしてくれるかい?」
女子店員曰く、「はい、もちろんですよ。 内緒にしておきます。」
子貢曰く、「ありがとう。 あっ、それと、枝豆二人前と自家製ザーサイを一人前たのむよ。」
女子店員、「はい、少々お待ち下さい!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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