本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート53」だ。
諸君、所は変わって、ここは居酒屋「ざ・論民」PM6:50であります。
待ち合わせの時間10分前に現われたのは、孔子門下生でエース顔回(がんかい)であります。
「いらっしゃいませ。 何名様ですか?」
「今は、私一人だ!」
「後から来られる方は何名様ですか?」
「後から来るのも一人だ! 悪いのか?」
「悪くございませんよ! ということはお客様は都合二名様ですね!」
「そうだ、二名だ! 人が二(に)と書いて、仁(じん)と読む! 私は仁者を志(こころざす)す者だ。 何故、人が一(いち)ではいかんのか? 君はわかるか?」
「お客様、そんなことはどうでもよろしいんですよ! 孔家の門人様ですね! 孔家の皆さんは、理屈っぽいですからね! 私は君子じゃありませんよ。 この店の亭主です! 経営者でオーナーですよ!」
「ああ、そうか、亭主もくどいな! 孔家門人はみな理屈っぽいのか?」
「そうですよ!」
「そうか、それは知らんかった。 私は初めてそのことを知ったぞ!」
「お客様、そんな大げさなもんじゃないでっしゃろう! ああ、そう言えば、一人だけ理屈っぽくない方がおりますね!」
「そうか、そうじゃないものが一人だけおるのか?」
「はい! 孔家の方で門人集めて大宴会された方がおりましてね! お勘定は全部その方が払ってくれたんですよ! 口は悪いですが、払いはきれい! 実に気前のいい方ですよ!」
「さて、亭主よ! その御人はどなたかな?」
「はあ、孔門一の弟子と自負されておられる子路(しろ)さんですよ!」
「何に! 亭主、子路だと言うのか? 何かの間違いではないのか?」
「はい、実に払いのいい方ですよ!」
「それは聞いておらん! 子路先輩が、ここで宴会をしたのか?」
「へぇ~さようで。 うちとこのお馴染みさんで御贔屓にしてくれておます!」
「そうか、亭主! いろいろ聞いてあいすまんな!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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