2010年3月17日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート53

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート53」だ。


諸君、所は変わって、ここは居酒屋「ざ・論民」PM6:50であります。
待ち合わせの時間10分前に現われたのは、孔子門下生でエース顔回(がんかい)であります。

「いらっしゃいませ。 何名様ですか?」

「今は、私一人だ!」

「後から来られる方は何名様ですか?」

「後から来るのも一人だ! 悪いのか?」

「悪くございませんよ! ということはお客様は都合二名様ですね!」

「そうだ、二名だ! 人が二(に)と書いて、仁(じん)と読む! 私は仁者を志(こころざす)す者だ。 何故、人が一(いち)ではいかんのか? 君はわかるか?」

「お客様、そんなことはどうでもよろしいんですよ! 孔家の門人様ですね! 孔家の皆さんは、理屈っぽいですからね! 私は君子じゃありませんよ。 この店の亭主です! 経営者でオーナーですよ!」

「ああ、そうか、亭主もくどいな! 孔家門人はみな理屈っぽいのか?」

「そうですよ!」

「そうか、それは知らんかった。 私は初めてそのことを知ったぞ!」

「お客様、そんな大げさなもんじゃないでっしゃろう! ああ、そう言えば、一人だけ理屈っぽくない方がおりますね!」

「そうか、そうじゃないものが一人だけおるのか?」

「はい! 孔家の方で門人集めて大宴会された方がおりましてね! お勘定は全部その方が払ってくれたんですよ! 口は悪いですが、払いはきれい! 実に気前のいい方ですよ!」

「さて、亭主よ! その御人はどなたかな?」

「はあ、孔門一の弟子と自負されておられる子路(しろ)さんですよ!」

「何に! 亭主、子路だと言うのか? 何かの間違いではないのか?」

「はい、実に払いのいい方ですよ!」

「それは聞いておらん! 子路先輩が、ここで宴会をしたのか?」

「へぇ~さようで。 うちとこのお馴染みさんで御贔屓にしてくれておます!」

「そうか、亭主! いろいろ聞いてあいすまんな!」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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