2010年3月16日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート52

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート52」だ。


諸君、「子曰く、志士仁人は生を求めてもって仁を害することなし。 身を殺してもって仁を成すことあり。」
これは本真(ほんま)の志士仁人(ししじんじん)は、「仁」を見棄ててまで生きようとはしない。
それどころか、「仁」を守るためには、あえて一命を投げ出すことも辞さないと述べているんだね。
一命を投げ出しても守りたい「仁」とは何だろうか?
孔子先生は、「仁」とは「人を愛することだ」とも答えている。
仁愛だね。

「愛する者を守るためなら一命を投げ出すことも辞さない。」という覚悟を持ちなさいということを言っておられるのだろう。
決して命を粗末にしろと言っているのではないですよ!
この志士仁人が孔子の門下生の目指す共通の目的であり、理想でもあるんだ。
つまり、志士仁人の人物になる、志士仁人の人格者になることが孔子塾で学ぶ第一意義であるんだ。

子曰く、「子貢(しこう)よ、入りたまえ!」

「失礼します!」

「子貢、改めて、お帰り! お役目ご苦労であった。」

「はい、ありがとうございます! これはこれは子路(しろ)先輩、お久しぶりでございます!」

「ああ、おまえまだ生きてたのか? しばらく顔を見かけなかったから、くたばっちまったかと思ったのによ! 残念だな!」

「子路先輩、相変わらず無愛想(ぶあいそう)なおっしゃり方ですね! 先輩もお変わりなく生きておられて安心しましたよ!」

子曰く、「おいおい! 孔家志士仁人たらんものがいがみ合いか?」

貢曰く、「先生、申し訳ありません。 以前子路先輩には、ずいぶんと可愛いがってもらいましたもので、ついジョークを言ってしまいました。 先輩、すいませんでした。」

子路曰く、「相変わらず口がへらねえやつだな! その口が災いを招くんだぜ。 先輩の忠告だ。 よく覚えておけよ!」

子曰く、「子路、そのへんでやめなさい!」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

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