本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート35」だ。
諸君、子路(しろー由)先輩と冉有(ぜんゆう―求)先輩の話を門人仲間から聞いて知っていた弟子の公西華(こうせいか―赤)は、「ただちに実行すべきか?否か? いったいどっちなんだ? 先生が何と考えておられるのか釈然としない。」
真意を知りたくて知りたくて悶々としていたんだね。
そこで孔子先生に個別で指導を仰ぐ機会を得た。
「やったぜベイビー! やっとスッキリする!」
赤(せき)はこおどりして喜んだとか?
「先生、由(ゆう)先輩が『教えを受けたら、ただちに実行すべきでしょうか?』とたずねたのに対して、先生は、『由には父兄がいることだ。 父兄に相談してから実行にうつしなさい。』とお答えになりました。 ところが、求(きゅう)先輩が教えを受けたら『ただちに実行すべきでしょうか?』とたずねると、『そうすべきだよ』とのお答えでした。 どうも腑に落ちません。 どちらが正しいのでしょうか? 先生の真意はどちらにあるのでしょうか?」
「それはな赤よ、こうなんだ。 求は慎重すぎるのはいいのだが、性格は引っ込み思案なんだね! それでは『いざ』というときに決断と行動がとれない! だから積極性をうながしたんだね。 かたや由は、無鉄砲な無茶をする性分で、人の分までやろうとするよけいなおせっかいするところがあるから、慎重に考慮するように、手綱を引き締めたのだよ。」
「先生、そうだったんですか! 先生の真意もわからず、失礼なことをおたずねしました。 お許し下さい。」
「なんのなんの、素直な疑問があれば、謙虚に問うべきだ。 問われぬものは、私とて答えようがないからね!」
ま~、こんな会話が、論語の中にあるんですな!
ボディーもマインドもスピリッツも同一の人は誰もいません。
人の数だけの対人、対機説法論語があるんですな!
それぞれ聞く耳も、聞く心も違いますからな!
孔子先生の真意は、人の個性、性格を知って、心得ていての人材(じんざい)人財(じんざい)育成にあったんだね!
人それぞれの良いところつまり長所をさらにわかっていて育て伸ばす。
また短所も見方をかえれば個性であって長所となりえる。
それをわかっていてどう見るかによってのとらえどころなんだね。
それを知り、良い方向に導き、伸ばしていこうとしたんだね。
人は真の指導教育によって人財になりうるんですな!
諸君はどう思われますかな?
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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