本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート34」だ。
諸君、「人を見て法を説け」という成句はご存知であろう。
釈迦が相手の能力や人柄に応じて法を説いたことから、人に応じた働きかけをしなければ、相手の気持ちをつかむことはできないということを言うんだね。
仏教では、「対機説法」とも言いわれているね。
相手の個性能力に応じてわかるように法を説くことなんだね。
別に、釈迦に限らず、孔子先生も弟子に同じことを質問されても、その返答はその人の「わかる」ように「わかる」を教えていたんだ。
そのゆえ返答が一様ではなかったんだね。
子路(しろ―由)問う、
「聞くままにこれを行なわんや。」
子曰く、
「父兄在(い)ますあり。 これをいかんぞ、それをきくままにこれ行わんや。」
冉有(ぜんゆう―求)問う、
「聞くままにこれを行なわんや。」
子曰く、
「聞くままにこれ行え。」
公西華(こうせいか―赤)曰く、
「由(ゆう)や問う、『聞くままにこれを行なわんや。』 子曰く、『父兄在ますあり。』 求(きゅう)や問う、『聞くままにこれを行なわんや。』 子曰く、『聞くままにこれ行え。』 赤(せき)や惑う。 あえて問う。」
子曰く、
「求や退(しりぞ)く。 故にこれを進む。 由や人を兼(か)ぬ。 故にこれを退く。」
子路が孔子先生にたずねた。
「先生の教えを受けたら、ただちに実行すべきでしょうか?」
孔子先生は答えた、
「子路は父兄がいることだ。 父兄に相談もせずに実行していはいけないな。」
弟子の冉有がたずねた。
「先生の教えを受けたら、ただちに実行すべきでしょうか?」
孔子先生は答えた、
「オフ コース! そうすべきだよ。」
諸君、あれ~? 孔子先生、言っていることに一貫性がないよな!
これじゃどうしていいのか弟子も迷っちまうよな!
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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