本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート26」だ。
諸君、いよいよ顔回(がんかい)の登場だね。
論語の中で、孔子先生は顔回についてこんな人物評価をしている。
「子曰く、回(かい)や、われを助くる者にあらず。 わが言において説(よろこ)ばざるところなし。」
〈顔回という男ときたら、もう少し質問でもしてくれたら、私も助かるのだが・・・。 私の言うことに感心ばかりしている。〉
この言葉からも推察するに、顔回は非常に理解力、つまり飲み込みが早かったのであろう。
『つうと言えばかあ』ですかな!
しかし、先生としては会話のキャッチボールをしたかったんだろうね。
顔回はどちらかといったら、寡黙な人であっただろうよ!
「先生、おはようございます。」
「おう、回よ! おはよう! 昨日は、私の友人の病気見舞いに子貢ともども付き添ってくれてありがとうよ。 病人の介添えまでしてもらったね。 まことにご苦労であったな。 礼を言うよ。」
「はい、先生のご友人が病でありますから、少しなりともお役に立ててよかったです。」
「ま~、こちらに来なさい。 回よ、突然であるが、子路(しろ)の紹介で訪ねてこられた、入門希望の神北(かんぺき)殿を引き合わせようと思ってな! 子貢(しこう)も呼んである。 間もなく来るであろうから、楽にして待っていてくれたまえ!」
回曰く、「はい、わかりました。」
顔回曰く、「子路先輩、ご無沙汰しております。 このところお目にかかっていませんでしたが、先輩もお変わりなくお元気でありましょうや?」
子路「ああ、ありがとよ。 変わりねえぜ。 頭の脳みそ以外は、元来が丈夫でね。 すこぶる元気だぜ!」
「いつもの先輩でお変わりなく安心しました!」
トントントン(ノックの音ですよ!)
「子貢であります。 先生、お呼びでありましょうか?」
「おお、子貢よ、待ちかねた。 さあ入ってきなさい!」
諸君、これで今回の登場人物が全員揃ったわけだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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