本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート27」だ。
諸君、孔子先生は。論語の中で、顔回(がんかい)と子貢(しこう)について二人の人格および価値観の相異を述べているんだよ!
知っている人は知っているね!
「子曰く、回(かい)やそれ庶(ちか)きか。 しぼしぼ空し。 賜(し)は命を受けずして貸殖(かしょく)す。 億(おもんばか)れば、しばしば中(あた)る。」
〈回(顔回)の人格はほぼ完全に近い。 赤貧(せきひん)の中で天命を楽しんでいる。 賜(し―子貢)は天命に甘んじないで、金もうけに浮身をやつしているが、それでも遠い見通しをあやまるような人物ではない。〉と述べているのだ。
ま、ここらへんの解釈は、渋沢栄一氏の「論語と算盤」を是非お読み下さいな!
「では、失礼して入らせていただきます。 先生、おはようございます。 先生にあられては、本日はご機嫌うるわしく存じます。」
「子貢よ、昨日も共にしたばかりだ、いちいち杓子定規なことはいい。 顔回にも来てもらった、 子路(しろ)の紹介の門人希望の神北(かんぺき)殿に会ってもらおうと思ってな! 回と子貢の二人の合意で神北殿の入門を許そうと思っているのだが、まず、せっかくの機会だから、私と子路と回と子貢、神北殿と茶でも飲んで語り合いたいが、子貢はかまわぬか?」
「はい、もちろんでございます。」
「回もいいな!」
「はい、先生、おおせの通りにいたします。」
「ちょっとちょっと先生、何で回と子貢が俺の連れてきた入門希望者の審査員なんですか? いつもの先生なら、『来る者は拒まず、去る者は追わず』じゃなかったんですか?」
「おいおい、由(ゆう―子路)よ、そんな目くじら立てるな。 目からしおがふいておるぞ!!」
「え~、俺の目にクジラがいるんですかい? それもしおをふいているんですか?」
「由よ、たとえ言葉だよ!」
「先生は由をからかっているのですか?」
「ま~、そうむきになって怒るな! 子路の紹介で集まっているんだからな。 みんな、楽にしてくれたまえ。」
諸君、今回の入門審査については孔子先生、何か訳がありそうだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿