2010年2月16日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート24

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート24」だ。

諸君、はた目から見ると「何やってんだこいつ」なんて言って人のことは、ことさら分かったように見えるね。
しかし、自分のこととなるとなかなか気がつかないものですな!
諸君はどうですかな?

神北(かんぺき)曰く、「願ってもないことです。 孔門第一、第二の高弟と言われて呼び声の高い顔回(がんかい)様と子貢(しこう)様と是非お会いし、お話をお聞きし、教えを請いたいと意念しておりました。」

子路(しろ)曰く、「なにぃ~! おい、神北! 孔子先生の一番弟子は自慢じゃないが紛れもないこの俺様だ! 間違えるな! よく覚えておけ! いいな!」

子曰く、「待て待て子路よ。 徳の何であるかをわきまえた人間はいないものだな!(『子曰く、由(ゆうー子路)よ、徳を知るものは鮮(すく)なし。』) これ、誰のことかわかるな、由よ!」

「はぁ~、それは顔回と子貢のことですね! あいつら自分勝手ですからね!」

子曰く、「子路よ、ともに語りあうべき人物に出会いながら語りあわぬのは、良友を失うことである。 ともに語るに足りぬ人物とばかり語りあうのは、ことばの浪費である。 知者は良友を失うこともなく、ことばの浪費もしない! 子路が出会いの縁(えにし)をつくってくれたのだ。 良友あい交わるせっかくの機会だ!! 子路よ、良友はもって須(すべか)らく鑑(かがみ)となすべしだ!」

子路こたえて曰く、「実は、私も神北を回と子貢に会わせたかったんですよ。」

子曰く、「そうか、では両人ともよかったな。」

子路の心の中のひとりごと「ちぇっ、うざってぇ野郎が来るなぁ。 何も回や子貢に話なんかねえよ・・・! 先生、何考えて呼んだんだよ。」 

「子路、何か言ったかい?」

「いえいえ、何も言ってません。」

子路のよからぬ企みをうすうす感じている孔子先生でありました。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

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