本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート23」だ。
諸君、孔子先生は両眼の眼(まなこ)と眉間の第三の眼の三点を合わせることによって相手の真意と人物を見極めたんだろうね。
これって、読心術のひとつなんだよね。
孔子先生曰く、「まぁ~、神北(かんぺき)殿、こちらに来て腰をかけて楽にしてくれたまえ。 子路(しろ)、お前も来なさい。 先日、来賓より極上の烏龍茶をいただいたから、一緒に喫茶を楽しみませんかな?」
子路曰く、「いいですねぇ~、先生。 では、子路が早速お茶の用意をしますよ。」
「いやいやその必要はない。 神北殿が来られるということで下男に申しつけて、すぐにでも茶がたてられるように用意していたんだよ。」
「先生、そうですか。 今日はずいぶんとサービスがいいじゃないですか。 先生が自ら茶をたててくれるんですか?」
「もちろんだよ。」
「子路よ、君の紹介で当方までわざわざお越しになられたんだぞ。 私も先生という立場はあっても礼に対しては礼をもって迎えるものだよ。 それに孔門の弟子、子路に恥をかかせたくないからな。 神北殿、これでも私はお茶をたてるのが上手いんだよ。 子路にも先だて茶をたてたことがあったな。 その時は、子路はやたら喉が渇いていたとみえて、せっかくのお茶をがぶ飲みしたんだね。 それはそれで構わぬが、今日は、神北殿もいらっしゃることだ、せっかくの極上のお茶、ゆっくり風味香りを味わって喫茶を楽しんでくれたまえ。」
子路曰く、「先生、あと茶碗が2つ余分に用意してありますが・・・ これは何故に?」
子曰く、「ああ、この2つはな、顔回(がんかい)と子貢(しこう)を呼んであるんだ。 まもなく二人ともここへ挨拶に顔を出すであろう。 せっかくの機会、この五人で茶会をすることにしたんだ。」
子路曰く、「え~、聞いてませんよ。 顔回と子貢の野郎がくるんですか?」
子曰く、「子路よ、彼らが来たら都合が悪いのかね?」
子路曰く、「いえいえ、めっそうもございません。 ええ、二人とも私の可愛い弟弟子ですよ。」
実のところ、二心(ふたごころ)のある子路でありました。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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