本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート17」だ。
諸君、孔子先生は、いつもの習慣でAM8:00前に朝食をとられ、身支度をされて、AM8:30前には書院の間に入られる。
午前午後の講義録を見直されるのが日課であった。
書院の間とは、今風に言えば、居間兼書斎のことだね。
「先生、おくつろぎ中失礼します! 子路(しろ)であります。 入ってもよろしいでありますか?」
「おお、子路よ、お入りなさい!」
「先生、おはようございます。 先生におかれましてはご機嫌うるわしく存じ奉ります。」
「子路、どうした? 熱でもあるのか?」
「いいえ、いたって元気であります!」
「子路よ! よいか! 親しき仲にも礼儀ありというが、子路の今の態度は、慇懃無礼(いんぎんぶれい)というものなんだよ。」
「はぁ~、そうでありますか? 失礼いたしました。」
「ま~、それはよいとして、子路よ、私に何か伝えたい用件でもあるのかな?」
「さすがに先生、察しがよろしいですね。」
「お~お、普段の子路に戻ったね。 では、その用向きを言ってごらん!」
「はい、どうしても先生の門人門弟になりたいという者がおりまして、いきなりの今日の今日で申し訳ありませんが、是非先生にお目通りをして、門人の一人に加えて頂きたいとAM10:00にこちらにたずねてまいります。」
「ほう、そうか! それは、突然だな! 何か急ぎの訳でもあるのかな? 」
「いえいえ、そうではないと思いますが。」
「では、今日は会わなくてもよかろう。 こちらにも予定があるというものだ。 後日、日を改めてではまずいのかな?」
「はい、でももうすぐ来ちまいます!」
「そうかい! で、紹介者は誰かね?」
「はい、他でもない私なんです。」
「子路よ、君の紹介であるならば、事前に話が出来たのではないかな?」
「はぁ~、そうなんですが、個人的によんどころない差し迫った事情がありまして。」
「何を申しているのか、よくわからんが、ま~よい、子路の紹介とあっては無碍(むげ)にも出来んからな! 門人にするか、しないかは、人物を確かめてからにいたすが、よいか?」
「けっこうです! けっこうです! 先生が会って下さればそれだけでありがたいことです。」
「どうした? 子路よ。 そんなに喜んで! おまえまたよからぬたくらみでもあるのかい?」
「いえいえ、めっそうもございません。」
「子路よ、AM10:00に謁見の間で会うことにしよう。」
「はい、私が連れてまいります。 では、先生よろしくお願いいたします。(あ~、うまくいったわい、よかった~!)」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿