本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート16」だ。
諸君、居酒屋「ざ・論民(ろんたみ)」で、つくり笑顔とおべっか言って、自己正当化するための後輩の点数稼ぎの接待に追われた子路(しろ)でありましたが、門人のふりをした思いがけない男の登場で、また、子路の嫉妬劇が、新たな展開をみるんですな。
「ざ・論民(ろんたみ)」で打ち上げを終わって、孔子塾生寮に帰る道々でも、明日が来るのが待ち遠しくて、興奮さめやらない子路でありました。
「孔子先生に、明朝の8:30に先生の今日一日のスケジュールの掌握とご挨拶とご機嫌うかがいに参上して、おりをみて、神北(かんぺき)の入門の話をする。 先生、突然の話で何と言うかなぁ? 強引でも先生に会ってもらわなきゃならないからな。 まぁ~、後は、その場のなりゆきに任せよう! そんなことより、神北の野郎、ちゃんと来るかなぁ? こなきゃ、ただじゃおかねえからな! とにかく明日は明日の風が吹く。 明日はAM5:00起きだ!」
一夜明けて、早朝6:00孔子塾生寮門、通称、勝手口前。
「神北の野郎、約束の定刻になっても来やしねえ! ゆるさね~、逃げ隠れしても必ず見つけて手足の2~3本もへし折ってくれるわ!」
「せんぱ~い! 子路せんぱ~い! おはようごぜえます!」
「うるせえ~、声が大きい、静かにしろい! 寮生に聞こえるだろうが。 遅かったじゃねえか?」
「ええ、ちょっと飲みすぎちまって・・・ どうもあいすみませんです。」
「おまえ、その『せんぱ~い!』とのばすのやめろや! 『のだめカンタービレ』じゃないんだからな!」
「はぁ? 何ですか『のだめ』ってのは?」
「わからなきゃいい! 世間知らずなやつだ。 ほら、昨日話した手土産の干し肉だ。 そこに俺の紹介状が添えてあるから、受け取れ! 必ずそれを持ってAM10:00に正門に来いよ! 絶対に遅れるな。 それと、昨日俺がおまえにつけてやった、おまえの名前覚えているよな?」
「へえ、そりゃもちろん覚えておりますよ。」
「そうかい! じゃ、今言ってみろ!」
「へぇ~い! あっしの名前ですね。 へい! 姓は車、名は寅次郎。 人呼んで、フウテンの寅とはあっしでやす!」
「バカ野郎! そりゃ、『男はつらいよ~寅次郎、片思いの恋・嫉妬編』じゃねぇか!」
「子路大先生! 冗談ですがなぁ~。 へえ、ちゃんとわかっておます。 姓は京(きん)。 名は田(でん)。 字(あざな)は神北(かんぺき)、かんぺきでしょ! 子路大先生!」
「わかったわかった、いいか、孔子先生の前で俺の事、大先生と言うんじゃないぞ、いいな!」
「へぇ~! 合点しょうちのすけですよ!」
「調子に乗るな! 人目につくといかんから、さっさと帰れ! AM10:00正門でな!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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