本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート18」だ。
諸君、どんなきっかけの出会いであっても、運命のいたずらであっても、人の縁(えにし)というものは、摩訶不思議なものです!
目に見えない、摩訶不思議な摩訶力が働いているんですな!
孔子塾正門前AM10:00であります。
正門門前に礼装に身をかため、髪の毛はきれいにすかれ結った男が立っていた。
まぎれもないその姿は、子路(しろ)がその到着を待ちに待っていた、昨日、居酒屋「ざ・論民(ろんたみ)」でタダ酒、タダ食いをした神北(かんぺき)であったのだ。
もっと驚いたことに、その頭(かしら)に身分官位を表す冠(かんむり)をいただいていたのだ。
「おいおい、神北、そのなりはいったいぜんたいどういうことだ! おまえ熱でもあるのかよ? 昨日『ざ・論民』で毒気のある珍味ばかりを食らったんじゃねえのか?」
「何をおっしゃっているのですか! 子路大せんせ~いせんぱい! これは、孔子君子大先生に謁見を許された、私こと神北の礼義というものです。」
「ほ~う、おまえいつからそんな真似できるようになったんだ!」
「いつからって、今日からですよ。 これも子路大先生への一飲一飯の恩義にむくいるためですよ!!」
「神北よ、人は見かけによらぬものだなぁ~!」
「何をおっしゃいますか子路先輩。 先輩に恥をかかせたくないからですよ!!」
「そうかいそうかい、うれしいこと言ってくれるじゃねぇか! ま~、入れ、入れ!」
「子路先輩、ちょっと待って下さい!! 先輩との約束を果させて下さいな!」
「ほぉ~、俺との約束? はて、なんだっけな?」
「昨日、『ざ・論民(ろんたみ)』で『明日AM10:00に正門前に立ったら、必ず三回の礼をつくすこと。 いいな!』 そう言ったのは子路様ではありませんか?」
「そうそう、そう言ったのは俺様であった。 わるい、わるい! 忘れていた! ゴメン!」
「先輩、では、さっそくに!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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