2010年1月6日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓 パート2

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく) パート2」だ。

諸君、何故か今「論語」ブームなんだとか?
一昨年8月、北京オリンピックがありましたね。
その8月8日の開会式のセレモニーに、孔子先生が中国の長い歴史の中の、思想的な象徴として、上手に表現されていましたな。
ご記憶に残っておりますでしょうかねぇ~。
そんなことまったく興味がないという方もおおぜいおられるでしょう。
「論語読みの論語知らず」こんな成句は聞いたことありませんかね?
この文句なら知ってますかいな?
この成句の一般的解釈はね、書物の内容を頭で理解するだけで、それを社会生活の中でどのように実践すべきかに思い至らないことの例えとの意味なんだね。
渋沢栄一翁は、論語を人生哲学とし、さらに実践経営哲学に換言したんです。
つまり置きかえて渋沢流に作り上げたんだね。
算盤(そろばん)は実質的経済活動の象徴なんですな。
ズバリ! もうかるか? もうからないか? の算盤勘定のことだね。
渋沢さんは独自の、「道徳経済合一説」という理念を打ち出したんだ。
その目的はと言うと、「経世済民」(けいせいさいみん)なんだ。
ご存知の通り「経済」という言葉のもとになったものだね。
民のために、経済を発展させることによって、世を治め、民の苦しみを救うことの意味なんだがね。
早い話が、国民の生活を経済において豊かにしようというのがその主旨、本旨なんですよ。
幼少期に学んだ「論語」を拠り所に、人として守るべき道、つまり道徳と利益の両立を掲げ、経済を発展させ、利益を独占するのではなく、国益と国全体を豊かにするために、富は全体で共有するものとして社会に還元することを説くと同時に自身にも心がけた偉い人なんだ。
儒学と陽明学と経済をかけ合わせた、渋沢の独特の経営哲学を通して、基幹産業やそれに付随する多種多様な企業の設立に関わった方なんだ。
今日はこれまで、この話の続きは、明日また・・・では。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

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