2009年11月18日水曜日

自己陶冶「自分の器は自分でデザインする」 パート3

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「自己陶冶『自分の器は自分でデザインする』 パート3」だ。

各種の様々なルールにのっとったスポーツやトレーニング、習い事、スポーツ以外でも幅広い分野で、それぞれの道の専門家や師匠について稽古をしている方々は大勢いらっしゃるでしょうよ。
「えー私は一日一善、利き酒ならぬ、飲み酒を毎日稽古してるんですよ!
酒に強くなる鍛錬をして見ようかと思いましてね!
ここ数十年、一日も欠かさず晩酌を訓練にしています。
ハイ!!」
諸君、これ自己陶冶と言えますかい?
自分の器は自分でデザインするって言っても優勝力士が飲む盃をつくっているんじゃないんだぜ!
勘違いするな!
こういうやつに限って理屈がふるっている。
「天風先生、お言葉かえすようですが、私しゃねえ、自慢じゃないけれど、毎日自己陶冶している訳はですね、酒は飲んでも、飲まれるな! 日常、毎日楽しい酒を飲んで、余計なことは飲んで忘れちまうんですよ! これが私の自己陶冶です! 先生も生前寝がけは余計なこと考えるな! 考えるなら明日起きてから考えろって言ってたじゃないですか! 先生の言われたとおりやらしてもらってます。」
おいおい、ま~ずいぶんと自己中御都合の陶冶だね~え!
諸君は、賢いから、おわかりになるでしょうよ。
これは、屁理屈であって、本来の自己陶冶ではありませんぞ。
よろしいですか?
ま~、いろんな新しいスポーツができましたね。
御存知でしょうか?
チャンバラも昨今はスポーツになっているね!
スポーツチャンバラといっている。
ビニールのふくらませた刀で、たたくのか切り合うのかするゲームスポーツなんですよ。
子供も大人も楽しめる。
大人なんかは子供の頃にかえって楽しんでいるそうな。
私の生まれたころは、ちょっと前まで、刀さしていて、往来していた時代ですよ。
刀は武士の魂でね。
剣の道は武士たるものの心得であり、日々、怠りなく、鍛錬するという忍耐道、精神修養道でありました。
習練は実践ですからな。
命の取り合いの覚悟での真剣の真剣な立ち合いですからね。
気なんか抜いたら、切られちまうし、殺されちまいますから!
スポーツ感覚で楽しむという気にはなれるもんじゃなかったですよ。
段平もって、動かない竹や、わら束や、むしろを切っているわけにゃいかない本当に真剣での命のとりあいが想定内でしたよ。
ただその覚悟はね、自然としいだま、つまり、きもったまが養われるんだね。
命がけの覚悟があれば、不思議とへそ下の丹田という心身の活力の源であるチャクラと呼んでいる気の集まるところにだねぇ、そこに一点集中して、ま~台風の目だね。
そこに、心身の気が集まってくる。
丹田を一点に定めて、有意承知で、気を練るんですよ。
気を練り上げていく訓練を怠らず、実践していくんです。
これは、剣道だけではなく、柔道、弓道、合気道、空手道などなど、あらゆる文武に仕事や生活に通じることです。
今さら言うことでもありませんが、現代人は、非常に気力が弱くなっているんですよ。
日々続けられることを生活に織り込んで、何か一つでも気の鍛錬になることをお勧めします。
「天風の生前の本を1日10分間、1年間続けて読んでみよう」でもかまいませんぞ。
元気になりますぞ!
これは良い本だ、常に持ち歩いて100回読んでみようでも、よろしい!!
まずは一つ決めてやってみることです。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風


段平 ― 幅の広い刀。

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