本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート304」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
しばらくして、下男が戻って来て曰く、「子貢(しこう)さん、先生は只今着替えてられておいります。 先生から『待たせてすまんが、着替えが済み次第すぐ行く。』とのことです。 もうしばらくお待ちください。」
子貢曰く、「はい、お待ちしております。 使い立てをして申し訳ありませんが、待たせている私の下男に2時間ほどかかるので、食事に行って来るように伝えて下さいませんか。」
家人下男曰く、「はい、わかりました。 お伝えしますが、お付きの方のお食事はこちらでご用意させて頂きますので、ご心配なさらないで下さい!」
そこに家人の下女がお茶を持って入って来た。
家人下女曰く、「お茶をお持ちしました。」
家人下男曰く、「さあさあ、お茶が来ました。 もうしばらくくつろいでお待ち下さい。」
子貢曰く、「あっこれ! 私の大好物です!」
家人下男曰く、「はい、子貢さんが来られうから、講義の後、寄り道されて、ねこ屋の栗ようかんを買って来られたそうです。 それで遅くなってしまったと言っておられました。」
子貢曰く、「え~、私の為にわざわざ買いに行かれたんですか?」
家人下男曰く、「はい、先生らしいですよ!」
子貢曰く、「先生は、私に気を遣っておられるのですね。」
家人下男曰く、「いえいえ、気を遣っておられるというより、先生はそういう方なんですよ。」
子貢曰く、「はい、そうですよね!」
家人下男曰く、「それでは、私はこれで失礼します。 ごゆっくりどうぞ。」
子貢呟いて曰く、「先生は私をそんなに気遣っておられたのか・・・」
先生のさり気ない気遣いに熱いものがこみ上げてくる子貢であった。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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