2010年11月22日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート303

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート303」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「大変とは、何かあったんですか?」

家人下男曰く、「子路(しろ)さんのお部屋にカギがかかっていて、ドアを叩いても起きないんですよ! それで、先生自ら寮に来て、私がバールでドアをこじ開けて入ったんですよ。」

子貢曰く、「どうして、そんな無茶なことをしたんですか?」

家人下男曰く、「先生の御命令なんです。 中に入ると、押し入れの中で子路さんが高いびきで寝ていたんです。 ずいぶんとお酒を召し上がったようで、部屋の外まで酒臭くてたまりませんでした。」

子貢心の中で呟いて曰く、「さもあらん。 論民でずいぶん飲んだからな!」

子貢曰く、「それで、先生、どうされたんですか?」

家人下男曰く、「呼んでも起きないものですから、業を煮やした先生は、私にバケツに水を汲んで来るように言われまして、そのバケツをとって、子路さんの口に流し込んだんですよ! それで殺されると子路さんが飛び起きたんです。 先生はすかさず、耳元でバケツを叩いて追い打ちをかけんたんですよ。」

子貢曰く、「ひどいことをしますね! 先生がしたこととは、到底思えません! それって本当のことですか?」

家人下男曰く、「はい、御止したんですが、『かまわん!』と言われて・・・」

子貢曰く、「そうですか。 そうまでして子路先輩に話したかったことは?」

家人下男曰く、「はい、跡目相続を回さんにするための承諾です。」

子貢曰く、「そうですか。 先生は、回さん贔屓(びいき)ですからね!」

家人下男曰く、「いえいえ、先生の肩をおもみしている時に、『回と子貢は良きライバルだ! 私亡き後は、この二人が孔子塾を引っ張っていってくれる。 私は良き弟子を持った。』と嬉しそうに話してくれましたよ。」

子貢曰く、「え~、先生はそんなこと言ってたんですか!」

家人下男曰く、「はい!」

正門の外で馬の嘶(いなな)く声が響いた。

家人下男曰く、「先生の御帰りです! 子貢さんが来られていることを伝えてまいります。 では、失礼します。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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