本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート298」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
会場の後ろで子路(しろ)のスピーチを聞いていた神北(かんぺき)に、周りの者の視線が集まった。
神北、居たたまれずに下を向いてつぶやいて曰く、「先輩、先生の前で暴露しちゃって・・・ 俺はどうしたらいいんですか! 勘弁して下さいよ!」
子路続けて曰く、「『弟子は皆可愛いんだよ!』と言うから、この俺も弟子の一人だ。 『俺はどうなんですか?』と聞いたんだ。 そうしたら、先生は、『子路よ! 私とお前は同類だ!』と言われたんだ。 俺が期待していたことは、『もちろんお前も可愛いに決まっている。』とこう言ってほしかったんだ。 俺はすかさず、『何が同類なんですか?』と聞き返したんだ。」
司会進行役宰我(さいが)曰く、「子路寮長、花束贈呈式なんですが・・・ 孔子先生、顔回先生がお立ちのままなので、スピーチは手短にお願いします!」
子路曰く、「うるせ~宰我! ここからがいいところなんだ。 黙って聞いてろ!」
子曰く、「宰我、ここは、子路の思いのたけをきこうじゃないか。」
宰我曰く、「はい。 先生と顔回補佐がよろしければ、かまいませんが・・・」
顔回、両手の拳(こぶし)をにぎりしめて、孔子先生の申し入れに同意してうなずいた。
宰我曰く、「それでは、子路寮長、お話の腰を折ってすみません。 続きをどうぞ・・・」
子路続けて曰く、「先生が、子貢(しこう)に『お前と一歳年上の顔回とはどっちが優秀かね?』と問うたんだ。 おい、子貢。 お前、先生にそう問われたんだろう。」
子貢うなずきながら曰く、「はい、先輩、そうです!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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