2010年10月10日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート260

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート260』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)曰く、「はい、先生! 至らぬ私ですが精一杯努力いたします。」

子曰く、「さて、ずいぶん気分も落ち着いてきたようだな。 もう一杯、茶を入れよう。」

子貢曰く、「先生、私はもう結構です。 私への用向きがありましたのに、先生の話の腰を折ってしまいました。 申し訳ありません。 先程の話の神北(かんぺき)君のことですが・・・ 神北君を調べてどうするのですか?」

子曰く、「これは私の霊感だが、『神北』は偽名だ。 彼は誰かの命令を受けて私や孔子塾の門人を調べに来ている間者だ。 子路(しろ)の紹介で上手くもぐり込んだものだ。」

子貢曰く、「スパイということですか?」

子曰く、「そうだ!」

子貢曰く、「目的は何でしょうか?」

子曰く、「それは私にもわからない。」

子貢曰く、「先生、私が神北君を問い詰めてみますよ!」

子曰く、「それはならぬ! どんな素性であれ、塾生として受け入れたのだ。 かくたる証拠がなければ、問い詰めることはできない。 それゆえ調べて来てもらいたい。」

子貢曰く、「神北は何者か? 誰に命令されて? 何の目的でここにもぐり込んだのか? ・・・ わかりました。 早急に仕度をして、やつの動かぬ証拠をつかんできます!」

子曰く、「頼む。 君の留守中は回(かい)に代わりを務めてもらうことにする。 何にも案ずることはない! すでに回にはここに来るように呼んである。 子貢は旅の支度をして、すぐに出かけられるようにしなさい!」

子貢曰く、「はい、仰(おお)せの通りにいたします。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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