2010年1月3日日曜日

善いことは徹底してまねる パート15

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「善いことは徹底してまねる パート15」だ。

諸君、正月の三箇日(さんがにち)の三日目ですね。
もう初詣には行かれましたか?
さすがに新年はにぎやかでしょうな!
このときばかりお賽銭をなげ入れて、二礼二拍手一礼をする。
心の中はていうと、願いの叶わぬことでも、この際お願いできることは、神頼みでも仏頼みでも何でもかまいやしない。
この不景気もう切羽詰まっているから形振(なりふ)りかまってられない。
願えるだけ願ってお願いしちまおうって、ま~そんなところしょうかね?

京都栂尾(とがのお)の明恵上人(みょうえしょうにん)が檀家(だんか)の信者に向かって言った。
「七日七夜のあいだ、茶断ち、塩断ちしてござれ。」
昔の人は、茶断ち、塩断ちが、六根清浄のはじまり、序の口のおきまりだったのかねえ?

明恵上人はいつごろの人かというと、鎌倉初期(1173~1232)の僧で、紀伊の人。
辞典に出てるプロフィールです。
華厳宗の中興の祖。
諱(いみな)は高弁。
高雄山の文覚に師事し、のち紀伊白上の峰で修行した。
後鳥羽上皇から栂尾山を賜り、高山寺を創建して、華厳宗興隆の中心道場とした。
戒律を重んじ、著書「摧邪輪」で法然を批判。
また、宋から将来した茶を栂尾山で栽培した。

とある。
そして七日七夜のあいだ茶断ち、塩断ちして、やっと安心立命のおさとしを受けることができると思って、喜びいさんでお寺へ来ると、明恵上人さん、「本堂にござれ。 ご本尊の前でおさとしをお聞かせしよう。」
ここは「盛大な人生」に述べてある通りだね!!
それで明恵上人は、自分の持っている大上人(だいしょうにん)の位の僧服を身につけられて、本道に出られて、須弥壇(しゅみだん)の上から、「よく承(うけたまわ)れ」
「ハハッ」と手をついて檀家(だんか)の信者がひれ伏すと、「安心立命の大義というのは難しいことではござらん。 ただ一言(ひとこと)ですむ。 ようく耳をそばだてて聞きめされれや。 安心立命の大義はのう『らしく』しなされ。 『らしく』生きなされ。 これだけじゃ。」と、こう言った。
聞いた信者はびっくらこいちゃった。
どういう難しい、尊いことを言ってくれるかと思ったら、「らしくしろ、らしくしろ」。
これはとりもなおさず、模倣なるものは、言いかえると真似事というものは、「らしく」する。
それから先は「ごとく」する。
善いことは真実となった「ごとく」徹底して真似る。
その極致に到達すると真実と同様になるぞよ。
これがあらゆることにも通ずる極意でもある。
この話の続きは明日また。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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