本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート20」だ。
諸君、神北(かんぺき)の礼法にかなう作法は、一朝一夕には身につくものではないですよね。
彼は、身分の高いそれなりに教養を身に付けた方と推測できますよね。
しかし、まったくその様子に気づかない子路(しろ)先輩であります。
「子路大先輩、先輩との約束を果しましたよ。 ご門内に入ってよろしいですか?」
「おいおい、口上と御辞儀がえらくなげえなぁ~! 待ちくたびれちまったぜ! 早く入んな! 先生も首を長くして待っておられるからな!」
「先輩、では、入らせて頂きます!」
「神北よ、お前なんか勘違いしてんじゃないかい?」
「えー、何をですか?」
「うちの先生は、レッドクリフの諸葛亮(しょかつりょう)じゃないんだぜ! おまえ、ひょっとして蜀(しょく)の劉備玄徳(りゅうびげんとく)の三顧の礼をパクッて真似ているんじゃないかい!」
「そんなことしてませんよ! でも先輩、レッドクリフは私たちの後々の時代ですよ。 子路先輩、お言葉を返すようですが天風先生は『良いことは真似なさい』とおっしゃっていますよ。」
「はぁ? 何だ、その天風とやらは?」
「今から2500年の時空を超えた後の未来の私の先生になる方でありますよ。」
「神北、おまえ、頭いかれてるぜ! 神北よ、よく聞けよ! うちの先生は、俺の紹介状があって手土産持って行きさえすれば、よっぽどの悪党か、みょうちくりんの手合いじゃなければ、門人のはしくれにしてくれるんだぜ!」
「そうなんですか、先輩?」
「そうだよ! だいたいな、おまえのやり過ぎ! 嫌味! そういうの『いんぎんぶれい』っていうんだぞ!」
諸君、子路は先ほど孔子先生に「おまえの今日の態度は慇懃無礼(いんぎんぶれい)だぞ。」と言われたばかりだったね。
本来の意味を知らない子路でありました。
「慇懃無礼」とは、表面の態度は丁寧だが、心の中では相手を軽くみていることを言うんだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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