本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート12」だ。
居酒屋「ざ・論民(ろんたみ)」で子路(しろ)曰く
「おい!おい! おまえ、だれだったっけ? 見たことのない顔だな? 孔子先生の弟子はたいがい俺のとこにも挨拶にくるから顔は見知っておぼえてるんだがなぁ~。 どうもお前の顔、見覚えがないな。 おまえいつから、先生の弟子になったんだい?」
「へへへへへ、おそれいります。 実は今日からです!」
「何ぃ! 今日からか、そうか、先生から聞いていないが今日からか、そうか! ほやほやの新入りだな!」
「へ~、そうなんです。 それもちょっと前の夕方からです!」
「何~ぃ? 夕方からか?」
「へ~、さようで。」
「おかしいなぁ君は、孔子先生に門人の許しを得たのか?」
「いいえ!」
「何ぃ! 門人になりすましたのか? 事と次第によってはただではおかぬぞ!!」
「ちょっと、ちょっと、待って下さい! 子路先生!!」
「先生だぁ? 貴様に先生などと言われる筋合いはないわ!」
「いえいえ、ちょっと、聞いて下さいよ、子路大先生様!」
「大先生? 俺がかい?」
「そうですよ、子路大先生様ですよ!」
「う~ん、悪くないね もう一度言えよ!」
「はい、何度でも、子路大先生様!」
「それでどうして貴様がここにいるんだ? 訳を言え!」
「はい、ちょうどPM5:00にここの店先を通りかかりましたら、人だかりがありましたもので、何の人だかりかと思いましてね、近寄って聞いてみましたら、孔子様の第一の門弟(もんてい)の子路様が門人を集めて慰労会ということで、飲み食いタダのご招待と聞きまして、私もぜひ、今宵だけ門人の仲間にさせてもらえないかと思いまして積極的に加わった次第でございますよ!!」
「貴様、門人でもないのに、ずうずうしいやつだな! たかるつもりであったのか?」
「いえいえ、そうではございません。 子路大先生様、先生のお噂は、かねがねお聞きしております。 一度、子路大先生にお会いしたくて!」
「それは本当か?」
「へえ、本当です!」
「そうかい、そうかい。 貴様もまんざら悪い奴ではなさそうだな。 よし、わかった。 ま~、今宵かぎりの門人ということで、この子路先生が特別に許してやる。 それで、おまえ、どこの生まれだい?」
「はい、私は、出身は、北京なんですよ。」
「おお~そりゃすごいな、大都会だな。」
「はいそうなんです。」
「それで、北京のどこだい?」
「はい、北京の神田の生まれなんですよ!」
「何い、北京の神田かぁ、それじゃ、生粋の北京神田っ子じゃないか!」
「はい、実は親子三代北京の神田っ子なんですよ!」
「四代目の私がちょっと離れちゃったんですがね!」
「そうかいそうかい、貴様にもいろいろ事情があったんだな。 遠慮しねえで、食いねえ食いねえ、寿司食いねえ。 フカヒレも、北京ダックもあるでよ!」
「ありがとうございます! 遠慮なくごちになります。」
「おまえも、タダ飲みタダ食いしちまったからには一飲一飯(いっぱん)の恩を感じるよなぁ?」
「はい、そりゃもう、ありがてえっす、子路大先生!!」
「まあ、飲みねえ~。 ここで会ったよしみだ。 そのよしみでおまえに頼みがあるんだが・・・」
「何でしょう、子路大先生!!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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