新年あけましておめでとう御座位ます。
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート343」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)独り言をつぶやいて曰く、「最初に出されたものは・・・ 何と“かけラーメン”でした。 子路(しろ)先輩もお金がないのに、無理してここへ連れて来てくれたんだと思ったんですが・・・ 『おい、新入り! 何故最初がこの“かけラーメン”かわかるか?』と問われたんですよ。 ・・・私は、『わかりません!』と返しました。 ・・・子路先輩は、『おい、新入り、何故“かけラーメン”なのか教えてやろう! 忘れずに覚えておけよ! お前、“一杯のかけそば”の話を知っているか?』 (顔回)『ハイ先輩、うるおぼえですが、知っております。』 ・・・(子路)『それだよ! 師走の暮れの大晦日の日に三人の親子連れが閉店間際、店に来て一杯のかけそばを注文した。 母親と二人の男の子の三人の親子連れで、一杯のかけそばを互いに分け合って“おいしいね!おいしいね!”とかみしめて食べた話なんだ。 俺は、その味は親子にとって決して忘れることが出来ない幸せの味がしたと思うんだ。 俺は、年の暮れになると二~三日何も食べない日をつくっている。 何のためかと言うと、若い頃に空腹でひもじい思いをした日を忘れないためだ。 新入りよ!俺の一杯のかけラーメンの話を聞いてくれ! 若い頃の年の瀬のある日、寒さと疲労とひもじさで意識が遠のいて気絶してしまった。 道端に倒れた俺を親切な親子が担ぎあげて自宅に連れて来てくれたことがあった。 その家は、すきま風が入る、寒い家だった。 火の近くに寝かせてくれて、俺は意識を取り戻した。 その時に、“何もないですが・・・”と言われて、アツアツのインスタントのかけラーメンを御馳走になったんだよ。 いまでもその味をしっかり覚えている。 このかけラーメンは、間違いなく日清のチキンラーメンだ。 この一杯のかけラーメンで、俺は人の情けを受け、生きる力を得たんだよ。 新入りのお前を見ていると、その頃のことがふっと思い出されてな! 救ってくれた親子に感謝して、せめてもの恩返しの真似事を新入りのお前にしているだけだ。 何故“一杯のかけラーメン”なのかの謎が解けただろう! さあ、遠慮しないで食えよ! 金なら心配いらねえから・・・』」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート342」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
ここはお馴染み「本音で語り合える対話処、居酒屋『ざ・論民』」の正面玄関の前です。
時刻は、定刻の30分前であります。
一番乗りしたのが顔回(がんかい)です。
手に一枚のチケットを握りしめています。
どうやらこのチケットは、生ビールピッチャーの一気飲みに成功した際に頂いた、「飲食50%off」チケットです。
顔回独り言をつぶやいて曰く、「こんなに早くこのチケットを使えるチャンスが来るなんて、私は何て運のいい男だ! この機会を頂いたことを、天にまします神に感謝します! 後2~3日遅れれば、このチケットは、天井の隙間に貼られていたことだろう! いやいや、穴のあいた襖を埋めていただろう! いやいや、私のブロマイド写真と一気飲みに成功したおり頂いた私の汗と涙付チケットといっしょにすれば、いずれは、かなりのプレミアがつくはずだからこのまま額に入れてしまっておいたかもしれない! しかし、今夜はいい気分だ。 先生が私の為に相続祝いの宴を開いてくれる。 支払いは、全部先生持ちだそうだ。 先生と私は親子も同然! これで先生の負担を半分に減らすことが出来る。 これで先生に恩返しが出来る! ・・・実のところ私は、子路(しろ)先輩や子貢君がうらやましかった。 思い出せば、私がまだ弟子になりたての頃に、先生の講義中に気を失って倒れたことがあった。 その時、子路先輩が抱きかかえて近くの病院に連れて行ってくれた。 点滴を受けて寝ているそばに来た先輩は、『お前、飯食ってないんだろう! 腹が減り過ぎて気絶したんじゃないか? 点滴なんかしているより、これから飯でも食いに行かねえか?』 そう言ってくれたんだ。 私は無一文で、返事が出来なかった。 『おい、新入り、金の心配はするな! この子路様が、お前に腹いっぱい食わせてやる。 すぐ出かけるからさっさと起きろ!』 私はひとから、こんな優しい言葉をかけてもらったことがなかった。 思わず涙がこぼれ、頬をつたうままにしていた。 『先輩! まだ先生の講義中じゃないですか。 帰らなくては先生に叱られますよ!』と言ったんだ。 ・・・先輩は、『どうせそんな体で、講義を聞いても身に入らなきゃ力も出ないだろうよ! 講義は、またの機会もある。 今、飯を食わなきゃ講義どころじゃないぜ。 いいから、俺に任せてついて来い!』 ・・・それで近くの中華屋に行ったことを今でもはっきり覚えている。 ・・・バーミヤンという店だった。 ・・・そこへ行くと先輩は、『おい、新入り! 腹が減っていれば味わって食べやしないだろうよ! とりあえず腹の中に押し込むのが先決だからな! 高いもの食わしたって、ものの味がわかりゃしねぇってことだ! 出された物は、皿以外は何でもいいから感謝して全部食えよ! いいな。』 ・・・今でもその光景を思い出すと、胸が熱くなって勝手に涙がこぼれてくるんです。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート341」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「いいえ、先生の門人として御縁を頂けることが出来たのも、子路先輩のお陰です。 お礼を言うのは私の方です。 先生、子貢(しこう)さん、ありがとう御座位ます。」
子曰く、「では、ちょうどキリのいい頃あいだ。 君たちもいろいろ段取りや手配もあるから、これでお開きにしよう! では、子貢、神北、よろしく頼む!」
子貢、神北同時に答えて曰く、「承知しました!」
そんなことになっているとは知る由もないのは、子路(しろ)と顔回(がんかい)であった。
論語・先進篇に孔子が子路に思いやりの気遣いと自己反省をしているところがある。
子曰く、由(ゆう)の瑟(しつ)、奚為(なんす)れぞ丘(きゅう)の門に於てせん。 門人、子路を敬せず。 子曰く、由や堂に升(のぼ)れり。 未(いま)だ室に入らざるなり。
私が以前に、「子路の琴の音は荒っぽくていただけないね」と言ったことがあるんだよ。 そうしたら、後輩の弟子たちが子路を軽く見るような素振りを見せ始めたんだ。 「これはいかん!」と思い、私は言ってやったんだ。
「お前達は、考え違いをしているよ。 子路の腕は一級だよ。 まだ奥義(おうぎ)を究(きわ)めていないだけのことだ。」とね。
教育者や指導者は、弟子たちの前で他の弟子を批判する際には、よくよく気を付けて言葉を選ばないといけないと、つくづく反省した次第だよ。
師の何気ない発言がもとで、子路の嫉妬騒動となった。
教育者や指導者、また上に立つ者の、一挙手一投足も含めて、自らに戒められているのですな!
さて、いよいよ「論語創作ものがたり」の最後の舞台となる居酒屋「論民」に話を移そう!
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート340」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「先ほどの子路(しろ)を真の友人として生涯お付き合いを願いたいとする、神北(かんぺき)の存念を聞いていなかったね。 私もそこはぜひ聞いておきたい!」
神北曰く、「昨日の塾生の総合講義の中で先輩に呼ばれ演台下に立たされた時、私は子路先輩にホトホトあきれかえりました。 その折、自分が指図しておいてバラさなくていいことまで全部バラしてしまい、まったくもって・・・ どういう神経をしている方なのかとあきれかえるやらバカらしくなるやらでしたが・・・ ふっと私の胸に熱いものがこみ上げてきたんです。 ひょっとして、この人は、バカがつく根っからの正直者で、御自身の良心に順って生きているのではないかと・・・ そして・・・苦しくなると・・・自然に良心に従って自分から正直に本心をさらけ出す人だと・・・ 人を駆け引きに使い、利用するか、騙してきた私にはとても理解できない持ち主です。 しかし、子路先輩は、根から人を騙し陥れるような悪(ワル)にはなれない人です。 先生と同じように後輩であろうと真の友人となれば、命をかけて守ろうとしてくる人です。 暴力的で気ちがいじみたところも持ち合わせていますが、真の友人として本当に受け入れてくれたなら、こんな強い味方は得られません。 その代わり、一たび裏切れば、こんな怖い方はいません! 人の理屈で生きている方ではありませんから、常人の理屈や道理は通用しない方です。 私の身を置くところは、『人を信用するな!』が当たり前の事で、子路先輩のように暴露行為をすれば、裏切り者としてすぐに地位を追われ、干されて、下手をすれば命取りにもなりかねません。 はちゃめちゃな子路先輩ですが、命がけで付き合ってみたいと思ったのは、自分を曲げてまで命は欲しくないと覚悟を決めているところです。 そんな子路先輩の心意気に惚れたんです。 それが私の答えです。」
子曰く、「神北! 子路を理解し、受け入れてくれたようだね! 私から子路にその話をさせてまらうよ! 神北! 礼を言わせてもらう。 ありがとう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート339」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「私は、子路(しろ)先輩に会った日から、姓は京(きん)、名は田(でん)、字(あざな)は神北になりすましたんです。」
子曰く、「子路は、神北に『何をせよ!』と命令したのかね?」
神北曰く、「はい、先輩曰く、『俺も、自慢じゃないが孔門の子路様だ。 後輩に直接子貢(しこう)への嫉妬の話は出来ないから、神北!、門人連中に紛れ込んで、いい気になっている回(かい)へ制裁する。 まずは、手始めに“顔回(がんかい)と口をきいてはならない! 完璧に無視するように。 子路大先輩の命令だ!”と伝えるんだぞ。』と言うことです。」
子曰く、「そうであったか! このごろの子路の様子がおかしかった訳がわかったよ!」
子貢曰く、「様子がおかしいとは・・・?」
子曰く、「いや、毎日私のところへ顔を出していた子路が、私を避けるように塾へも、ここにも来なくなったんだよ。」
子貢曰く、「子路先輩がそんなことをしていたとは・・・」
子曰く、「それで神北は、もくろみ通り、弟子として潜入したと言うことだね!」
神北曰く、「はい、その通りです。」
子曰く、「これでこの度(たび)の事のいきさつがわかりました。 神北、よく話してくれたね。 回に一番嫉妬していたのは、子路ということだ! 神北を使って回に対してパワーハラスメントをしたということだ! まったく、子路とは、単細胞でわかりやすい男だ! しかし、こまったものだね!」
子貢曰く、「先生、私は、先生の事を他の者にとやかく言っておりません。 もしそのような事があれば、直接先生の前で話します!」
子曰く、「言った、言わないと尾ひれが付いて、本人のいない所で嫉妬劇はおきるものだよ! しかし、私に対する弟子同志の嫉妬劇だから私も反省をせねばならぬな! ・・・神北、今宵の子路はどこにいると思うかね?」
神北曰く、「今夜あたりは、いつもの居酒屋「論民」に飲みに行くはずです。 いるとすれば、そこ以外にありません。」
子曰く、「神北、そうであれば、私がそこへ行こう!」
子貢曰く、「先生がわざわざおいでになるんですか?」
子曰く、「そうだ! 神北、子路は何時ぐらいにそこへ行くかね?」
神北曰く、「そうですね~。 いつもですと概(おおむね)、7時~8時の間ですね。」
子曰く、「子貢よ、すまんが今宵の7時から5名の個室の予約を入れてくれたまえ! 料理は子貢に任せる。」
子貢曰く、「はい、かしこまりました。 早速手配しておきます。」
子曰く、「それと、回に7時10分前に『論民』に来るように伝えてくれ! 今夜は、回の襲名祝いと、子路の慰労を兼ねて私が主宰の宴を設けるとする。 子貢、神北の二人は、この宴の幹事を引き受けてくれたまえ!」
子貢、神北同時に答えて曰く、「はい、了解しました。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート338」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「はい、子路(しろ)先輩は、声色(こわいろ)をいきなり変えるんです。孔子先生になりきって、先生の声色を真似て話していたと思います。」
子曰く、「何! 私の声色を真似て話したのか?」
神北曰く、「はい、私はその時には、先生にお目にかかってはいませんでしたから、先生のものまねとはわかりませんでした。 ところが翌日に先生に会って話を聞きながら・・・子路先輩は、先生のものまねをしていたんだとわかりました。」
子曰く、「神北、そんなに私に似ていたのかい?」
神北曰く、「それは上手いものですよ! 先生の話し方、話の間合、所作まで、かなりよく似ていました。」
子曰く、「子路は人前で私のものまねをしているのだね! ま~、今度会ったら、私の物まねを見てみたいものだ。 それはそれとして、子路は何と答えたのだね。」
神北曰く、「『君子たるものであるならえこひいきは、よろしくないね。 門人に対して示しがつかなくなる。 子貢(しこう)、お前の言う通り、回(かい)の奴も先生が可愛がることをよいことに、先輩を差し置いて、いい気になっていやがる。 この際、ここらへんで孔家門人を代表して、回に百を聞いて一を知るように気付かしてやろうと思ってね。 これも後輩に対する子路先輩の愛のムチってやつだな。』と話してくれました。」
子曰く、「神北! 私の声色は真似ても、私はそんな下品な言葉は吐きませんぞ!」
神北曰く、「はい、そうですね!」
子曰く、「その先を話してくれたまえ!」
神北曰く、「先輩曰く、『大勢の門人諸君をまとめていかにゃならん立場だからな。』と言われて、私の名前を聞かれたもので、『何でもいいですが・・・』と答えましたら、『何でもいいと言う訳はいかない。 神北と名乗れ!』と言われたのです。」
子曰く、「神北と名付けたのには、意味があるのかね?」
神北曰く、「私も、名づけの意味までは理解できないのですが、神田の北京ダックで略して『神北』ということになったんです。」子貢曰く、「どうせ先輩のことだ、飲み屋の壁に貼ってある『当店自慢のおすすめメニュー』を見て思いついたんでしょう!」
神北曰く、「そういえば、『神田産のアヒル使用、神田地どりの北京ダック』とありましたね!」
子曰く、「子路らしいな!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート337」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「子路(しろ)先輩曰く、『回(かい)は、三度の食事は盛り切り飯に汁一杯。 住居はって言うと、路地裏のあばら家。 並みの人間なら音(ね)を上げそうな超貧乏暮らしのくせに、心情は、心は錦、微動だにもしない。 “まったくもって偉い男だ。 回は偉い! 回は偉い!” すでに昔の事であるにも関わらず、先生は、口癖のように私(子貢しこう)に言うんですよ。』」
子貢曰く、「言ってないぞ! 俺は断じて言ってない! これは私を貶(おとし)める国家権力の陰謀だ!」
子曰く、「神北、続けなさい!」
神北曰く、「はい、子路先輩曰く、『これは明らかに回への身贔屓(みびいき)えこひいきですよ。』と子貢が言うんだ。」
子貢曰く、「言ってない~よ~! え~ん!え~ん!(これは子貢の泣き声です。)」
子曰く、「神北、続けなさい!」
神北曰く、「子路先輩曰く、『“同門の門人塾生でありながら、不平等ですよ。 君子たるものの取る態度でありましょうか?”と子貢が俺に愚痴る! 愚痴る!』」
子貢曰く、「愚痴ってない! 愚痴ってない! 神様に誓って俺は半分弱ぐらいしか愚痴ってません!」
子曰く、「神北、続けなさい!」
神北曰く、「子路先輩曰く、『内心は、回より俺の方が断然上だと認められたい子貢の嫉妬なんだがね。 “敬愛する子路大先輩以外に話せる人はいないので、相談にのって下さい!”とお願いに来たという訳なんだ。』と私に話したんです。 このいきさつは、子路先輩御本人に聞いて頂いて結構です。」
子貢曰く、「これは、子路先輩のつくり話です。 皆さん信用してはいけません。 この子貢を、この子貢を貶めるための策略です!」
子曰く、「子貢! うるさい! しばらく黙ってなさい!」
子貢曰く、「・・・無言。」
子曰く、「神北、それで、子路は子貢に何と答えたのかね?」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート336」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「神北(かんぺき)は、承知で子路(しろ)の隣に座ったんだね!」
神北曰く、「はい、この機会を逃がす手はありませんから・・・ それとなく隣に座って話しかけたんです!」
子貢、黙ってうなずく。
子曰く、「神北、先を続けてくれたまえ。」
神北曰く、「子路先輩が私にこんな話をしてきたんです。 その話の内容は、『実はなぁ、孔子先生の門人の中でも一番二番を争うえらく頭のいい後輩が二人いるんだがな、俺様から見ればケツの青いガキなんだがな。 一人は顔回(がんかい)ともう一人は子貢(しこう)と言うんだ。」
子貢曰く、「門人の中でも一番二番を争うえらく頭のいい後輩! やっぱり先輩も俺の事を認めてくれていたんですね!」
子曰く、「神北、先を続けてくれたまえ。」
神北曰く、「子路先輩曰く、『孔子先生がもう一人の後輩の顔回ばかり可愛がるもんだから、もう一人の後輩の子貢って奴が面白くなくてね! はっきり言えば、子貢は、顔回に嫉妬していたんだ! まぁ、男の焼きもちってやつだな。』と言うんですよ。」
子貢曰く、「無言。」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
神北曰く、「子路先輩曰く、『子貢の奴が、“折り入って相談があるんです。”と訪ねてきた。』そうです。」
子貢曰く、「俺は相談なんかに行ってないぞ! これは先輩の作り話です!」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
神北曰く、「その相談と言うのが、子路先輩曰く、『子貢は泣きながら、“先生は、顔回ばかり可愛がって、これ見よがしに身贔屓(みびいき)するんですよ。 先生の身贔屓は他の門人から見ても露骨すぎる。”』と俺に訴えるんだよ。」
子貢曰く、「俺は泣いてなんかいない! 訴えてもいない! そんなことは一言も言ってないぞ! これは何かの陰謀だ!」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート335」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき) 曰く、「私に無いものは何か! それは、心底より尊敬と信頼できる師と心を許せる友人です。」
子曰く、「ほう・・・その師は、私と言うことだね!」
神北曰く、「はい、そうです。」
子貢(しこう)曰く、「君には師も共に語らう友人もいないと言うことですか?」
神北曰く、「はい、皆さんにお会いするまでは、追い落とすか、追い落とされるかの世界に身を置いていましたので、心から尊敬出来る師や真の友人などこの世界にいる訳は無いと決めつけておりました。 そのことについて何の疑問も感じておりませんでした。 しかし、先ほど先生に『私の心を許せる愛弟子とする。』と言っていただけたことが何よりも嬉しくて・・・ そして今、私の中には、先生と共に、生涯お付き合いをお願いしたい友人が三人できました。」
子曰く、「三人とは?」
神北曰く、「はい、子貢さん、顔回(がんかい)さんに子路(しろ)先輩です。」
子曰く、「子貢や回なら歳の頃も同年代だろうから、お互いに話をわかりあえると思うが、親子に近い年のひらきがある子路とは・・・ はてまた、何故だね?」
神北曰く、「私は、孔子先生の弟子になるために、子路先輩に近づきました。 それは、弟子の中で最古参で、最年長です。 先生に一番近く、言いたいことを言えるのは子路先輩の一人くらいなものだと弟子同志の噂話を小耳にはさみました。 それから、先輩の後をつけて、接触の機会を狙ったんです。」
子貢曰く、「それで、子路先輩行きつけの飲み屋で『神北と名乗れ』と名前をつけられたんですね!」
神北曰く、「はい、そうです。 必ず週のうち2~3回は寄っていく、いきつけの飲み屋で、子路先輩が後輩を引き連れて貸し切りの飲み会があることを知って、この時とばかりに、子路さんに近づいたんです。」
子曰く、「ふむふむ・・・ 先を続けてくれたまえ。」
神北曰く、「子路先輩のおごりで、タダ酒が飲めるとばかりに、店に入りきれない門人の方々が集ってこられましたよ。 ところが、当の子路さんの隣には、誰も座らないのです。 どうしてなのかと門弟の方の御一人に伺ったところ、『酒に酔った子路先輩に捕まってからまれたら最後、ひどい目にあわされた門弟が何人もいるんだよ。』と言われまして・・・ 『ひどい目とは、どんな目に会うんですか?』と聞いたんですよ・・・ 『先輩のおごりで飲めるのはありがたいが、近くに寄りたくない! 近くにいたばかりにとばっちりを受けて、手足の骨を折られ、ケガをした者が何人もいるんだぞ! 誰も隣なんかに恐ろしくて寄らないよ! 悪いこと言わないから、身の為と思って近寄らないほうが利口だぜ!』とこういうことなんです。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート334」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君! ずいぶんと話を引っ張ってくれるね・・・ ズバリ誰なんですか?」
神北曰く、「はい、義父に会わせたい人物は・・・この方しかおりません!」
子貢曰く、「もう・・・神北君、くどいよ!」
神北曰く、「その方は、ズバリ! 子貢さんです。」
子貢曰く、「・・・無言。」
神北曰く、「私のめがねに曇りがなければ、子貢さん以外におりません。」
子曰く、「神北、君のめがねは曇っていないな。 的確な人選です。」
神北曰く、「恐れ入ります。」
子曰く、「子貢、神北! 人材を途用する側も、途用される側も立場は異なれど、どちらも人あっての事だ。 出来た人物は、適材適所を心得ながらも、道義にかなった人物を選ぶものだよ。」
子貢曰く、「君は少なからず、『私の事を嫌な奴だ。 やりにくい相手だ。 無礼な奴だ。』と思いやしませんでしたか? 私も君にあえて嫌われることもしました。 神北君! 何故私ですか? 正直に答えてくれたまえ。」
神北曰く、「子貢さん、私正直言って、子貢さんに嫉妬していたんです!」
子貢曰く、「え~なんだって・・・ 私に嫉妬? ウソでしょう? そりゃまたどうしてですか? ・・・確かに、私はイケメンですからね。 はっきり言って女性にもてますから、嫉妬の一つや二つはかっているでしょうよ。」
神北曰く、「子貢さんは、確かに口は達者です。 頭も非常にいいです。 また、ルックスも抜群で、お金持ちです。 これだけで世間の人は、うらやむ存在ですよ! しかし、私は違います。 自慢じゃありませんが、私はお金に不自由していません。 口も立ちます。 頭もそれなりにいいです。 ルックスもそれなりに自信があります。 はっきり言って私は女性にすごくもてます。 子貢さんには負けませんよ! しかし、私にないものがあります。」
子貢曰く、「おい、神北! ずいぶん言いたい事言ってくれるじゃないか!」
子曰く、「まあまあ、子貢よ、そう興奮するな! ここは、神北に思いの丈(たけ)を話してもらいましょう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート333」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
そこへ下男がデザートを持って入って来た。
下男曰く、「本日のデザートです。 アマンド・アラベスクです。 アーモンドスライスをケーキの周りにタイルを一枚一枚貼るように丁寧な仕上がりになっております。 甘さは控え目にしてあります。 どうぞお召し上がり下さい!」
子曰く、「ほう、フランスのアルザスロレーヌ地方ではアーモンドがお祝い事に使われているとは知りませんでした。 皆さん、いただきましょうよ!」
子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君! 実は、私は、人の口の動きを見て、その動きで何を話しているかを勉強し、実践で体得したんですよ。 もちろん、その人の仕草、手ぶり、身ぶり等よく観察して、人の心理と行為の関連性を研究テーマに選んで、日夜研鑽(けんさん)を積んできたんです。 私は先生のようなスーパー霊感はありませんよ!」
神北曰く、「では、私の心を読んでいた訳ではないんですね!」
子貢曰く、「神北君、例えば、このコーヒーカップを左から右に移すのに、霊感も読心術も必要ないでしょう。 自分の手で移せば、コーヒーカップは、左から、これこの通り、置かれました。 この方が早いですよ! 別に神北君の心を読まなくとも、私は直接聞きますよ! 本人から聞く方が早くて正確です!」
子曰く、「神北君! 何が言いたいかわかるかい? いちいち霊感や読心術を使わなきゃならない状況とは、人を信用出来ない時でしょう! こうして本人がいるのなら、師として、友人として、本心で正直に話したいものですよ!」
神北曰く、「はい、申し訳ありません。 信頼しあえる真の友人として向かい合ってくれているんですね!」
子曰く、「そうですよ! 真の友人になるために、本心から話をしたかったのですよ! それが目的で、神北君と子貢と私の三人だけの、この席をもったんだよ。」
神北曰く、「恐れ入ります。 先生のお心遣いがわからず、申し訳ありません。」
子曰く、「ま~それはよい! 今からこれからだ! これでお互いのわだかまりもとれたと言うものです。 私は決めましたぞ。 今から、神北君を私の心を許せる愛弟子とする。 神北、よいな!」
神北曰く、「はい、先生、光栄です! 今後とも、御指導のほど宜しくお願い致します。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート332」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「いえ、先生ほどの賢者になられると、人の思っていることが、すぐにわかってしまうのではないかと?」
子曰く、「神北君! それは読心ということですか?」
神北曰く、「はい、そうです。 先生は、心眼が開かれておられて、人の心を読むことが出来るのではないかと思いまして・・・ この機会に質問をさせて頂きました。」
子曰く、「人のもの言い、仕草で、その人の心の状態、つまり心理状態は、おしはかることが出来るでしょう。 私でなくとも神北君も子貢(しこう)も、やっていることですよ。」
神北曰く、「はい、ですが、それを越えた先生の霊眼で本人の気付かない事までわかっておられるのでは・・・と思いまして。」
子貢曰く、「神北君の言いたいのは、インスピレーション、つまり霊感というやつですね!」
神北曰く、「はい、人には言えない秘密にしていることも、わかってしまうのかと考えた次第です。 先ほどの眼鏡にかなった門弟の方も私の心を読んでわかっておられるのではないかと聞いてみたかったんです。」
子曰く、「無論、全てがわかるわけではないが、わからない訳でもない! しかし、いちいち人の心を読んでいれば、相手のいらぬ想念のゴミまでいただくことになるんだよ。 また、そんなことばかりしていると、いずれ心が病んでくることになる。 疲れるんだ! それより話が出来る相手なら直接本人に聞くことが一番だ。 神北君に本音を言ってくれることが本人の意思を確認することであり、私も尊重することができるというものだよ!」
神北曰く、「そうですか。 わかりました。 それでは、子貢さんに質問しますよ。 私の心を読んでいませんでしたか?」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート331」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「ほぉ~、今日の今日見つかったとは・・・ また・・・ どういうことかね?」
子貢(しこう)曰く、「今日の今日ですか! それは良かったですね。 神北(かんぺき)君のお眼鏡にかなった人物とは誰でしょうかね? まぁ~、子路(しろ)先輩じゃないことはわかりますがね・・・」
神北曰く、「先生、私の眼鏡にかなった人物を、義父に会わせることに御許可をいただけるのでしょうか?」
子曰く、「神北君! 相手のあることだ。 眼鏡にかなった人物が、是非にと言うことであれば、私も喜んで許可を出そう。」
神北曰く、「先生、ありがとう御座位ます。 その節は宜しくお願い致します。」
子貢曰く、「神北君! せっかく先生も喜んで許可を出そうと言ってくれているんだから、その人物とは、ズバリ誰ですか?」
子曰く、「子貢の言う通りだ。 この場で言ってくれたまえ!」
神北曰く、「はい、では、発表します。 ・・・神北こと、祝歓迎(しゅくかんげい)の眼鏡にかなった人物とは・・・ズバリ・・・ちょっと待って頂けますか。」
子貢曰く、「おいおい、もったいつけないでくれよ!」
神北曰く、「そんなつもりはありません! 先生と子貢さんに発表する前に、御伺いしたいことをふっと思い出したんです。」
子曰く、「何だね! 聞きたいこととは・・・」
神北曰く、「先生も子貢さんも、私のバカバカしい質問に答えてくれますか?」
子貢曰く、「えーい、まどろっこしいな・・・ ごちゃごちゃ言わないで、何が聞きたいんだよ!」
神北曰く、「先生は、霊能者ですよね?」
子曰く、「それは、的を得てないな! 私は現実主義者だ。 ・・・しかし・・・直感のひらめきは大事にしているよ。」
神北曰く、「先生は、私の心は読めますか?」
子曰く、「どうしてそんなことを聞くのかね?」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート330」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
そこへ下男が入って来る。
下男曰く、「そろそろ、デザートをおもちしますか?」
子曰く、「そうだね。 では、よろしく頼みます。」
下男曰く、「本日のデザートは、フランスのアルザスロレーヌ地方のお祝いのケーキですが、皆様、よろしいでしょうか?」
子曰く、「かまいません。 お願いします。」
下男曰く、「御飲み物は、コーヒー、カフェオレ、カプチーノ、紅茶、ウーロン茶、ブラックウーロン茶を御用意しております。 御好みの物をお申し付け下さい。」
子曰く、「私は、カプチーノをお願いします。 神北(かんぺき)君は、何を好まれますかな?」
神北曰く、「私は、紅茶にミルクでお願いします。」
下男曰く、「ミルクティーですか? ロイヤルミルクティーもお出しできますよ!」
神北曰く、「では、ロイヤルミルクティーで、お願いします。」
下男曰く、「子貢(しこう)様は、何を・・・?」
子貢曰く、「私は、アメリカンコーヒーのブラックで、更にお湯割りでお願いします!」
下男曰く、「はい、かしこまりました。 少々お待ち下さいませ。」
子曰く、「神北君、話が横道にそれてしまった。 本題に戻すとしよう!」
神北曰く、「はい。」
子曰く、「神北君、義父の祝鮀(しゅくだ)殿の切迫した事情や、お立場はよくわかる。 しかし、私は、内々であっても、この度の政治顧問の御依頼は、お受けすることは出来ない。 ただし、私を友人として受け入れて頂けるのなら、友人同士としてアドバイスをさせて頂くのは、やぶさかではありませんよ。」
神北曰く、「はい、わかりました。 義父も喜ぶと思います。 早速連絡させて頂きます。」
子曰く、「それと、私の門弟の中でこれという人財を探しておられるんだね!」
神北曰く、「はい、そうです!」
子曰く、「神北君、これという人物が見つかりましたかな?」
神北曰く、「はい! 今日の今日、見つけました。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート329」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「官職の名前を点検して、職名と役割を正しい名前にし、権限と責任をきちんと文章化することかな」と話してやったんだよ。
子貢(しこう)曰く、「それで、子路(しろ)先輩は理解されたんですか?」
子曰く、「子路は、私に『そんなことを最初になさるんですか? 先生のなさることは、まどろっこしくて、即効性がない! 遠回りだと政治家から言われちゃうでんすよ。 役職名などどうだっていいじゃないですか!』というから、言ってやったんだ。 『お前は相変わらずの野蛮人だね。 いいか、子路! 文化人は自分が知らない事に関しては口を噤(つぐ)んでいるものだよ。 官職の名前や責任と権限がきちんとしていなければ、組織としての命令がきちんと伝わらないじゃないか。 命令がきちんと伝わらなければ、社会秩序は生まれない。 社会秩序が生まれなければ、国民が共有する社会規範が育ちはしない。 社会規範が育たなければ、公正な裁判が行えないじゃないか。 公正な裁判が行なえないなら、国民はのんびり手足を伸ばしてくつろぐことすらできやしないだろう。 子路、お前が裁判所の判事ならば、何をよりどころにして判決を下すのかね。 だから、道理の分かった政治家は、まずは名称を正しくする。 次に道義規範にのっとり、命令を発して施行する。 そうすれば、出しっぱなしで終わるような法律も無くなるんだよ。 子路よ、政治家と言うものは、言葉を決して軽々しく扱ってはならないもんだぞ。』と話してあげたんだよ。」
子路曰く、衛の君、子を待ちて政を為さば、子将に奚(なに)をか先にせんとする。 子曰く、必ずや名を正さんか。 子路曰く、是れ有るかな、子の迂なるや。 奚(なん)ぞ其れ正さん。
子曰く、野(や)なるかな、由(ゆう)や。 君子は其の知らざる所に於いては、蓋闕如(かつけつじょ)たり。 名正しからざれば則ち言順(げんしたが)わず、言順わざれば則ち事成らず、事成らざれば則ち礼楽(がく)興(お)こらず、礼楽興こらざれば則ち刑罰中(あた)らず、刑罰中らざれば則ち民(たみ)手足を措(お)く所なし。 故に君子はこれに名づくれば必ず言うべきなり。 これを言えば必ず行なうべきなり。 君子、其の言に於いて、苟(いやし)くもする所なきのみ。
神北(かんぺき)曰く、「先生、文章化するとは、国家を運営する上での組織作りということですか?」
子曰く、「そうだ! 国家と言っても社会と言っても一言で言えば、人の集まりだよ。 決まりごとがないと人は銘々自分の都合がいいように解釈して、身勝手な行ないをするものだよ!」
子貢曰く、「職名の明文化、つまり役割と権限と責任範囲を明確にすることが大切ですね!」
子曰く、「そうだ! 職務を文章に明確に書き表すことだよ!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート328」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「確かそんな話をしたね! 神北君、同時期に霊公夫人の南子(なんし)と会見したことがあるんだ。 私のお供に子路(しろ)がいて、そばで耳打ちするんだよ。 『先生、夫人は不倫で有名な方です。 先生の名に疵(きず)がつくことは困ります。』と苦瓜と渋柿を合わせて食べたような顔をして言うから、その時、子路に言ったんだ、『私は子路に誓うよ! 私は疚(やま)しいことはこれっばかりもしてないよ。 もしも過(あやま)ちを犯したなら天が私を罰するだろうよ。 他ならぬ天がね。』と言ったことがある。」
子、南子を見る。 子路説(よろこ)ばず。 夫子(ふうし)これに矢(ちか)って曰く、予(わ)が否(すまじ)き所の者は、天これを厭(た)たん。 天これを厭(た)たん。
神北曰く、「そんなことがあったんですか。」
子曰く、「霊公は、もういけませんか!」
神北曰く、「はい、義父は、この二、三日が山だと言ってきました。 霊公亡き後の家督争いを非常に心配しております。 跡目をめぐってどちらの側につくかの派閥争いも起こっています。 ちょっとしたことで内乱がおこりかねません。 霊公亡き後の事を内内の政治顧問として御相談にのってい欲しいとのことです。」
子曰く、「祝鮀(しゅくだ)殿の御事情ならび御心痛は痛いほどわかりますよ。 神北君、ひと昔前に、子路(しろ)とこんなやり取りをしたことがあるんだ。 子路が私に『もし衛の君主に招かれて政治を任せられたなら、先生は何から始めますか?』とこんなことを問われたんだよ。」
神北曰く、「それで、先生は、子路先輩に何とお答えになったんですか?」
子曰く、「神北君、せっかくの料理だ、食べながらでかまわんからね! 遠慮しないでくれたまえ!」
神北曰く、「はい、そうさせて頂きます。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート327」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「子貢(しこう)よ、言葉を慎みなさい! 神北(かんぺき)君、子貢の非礼を許して欲しい。 子貢は人の心を逆なでするとこがある。 しかし、これを良き持ち味として使いどころを弁(わきま)れば、人を生かす才能に変わると思うのだがね!」
神北曰く、「はい、イライラしていたもので、つい言葉を荒げてしまいました。 お許し下さい。」
子曰く、「話を戻すが、神北君、義父の祝鮀(しゅくだ)は、私に用向きがあるのではないのか?」
神北曰く、「はい、そうです。」
子曰く、「その用とは何かね?」
神北曰く、「はい、先生が、衛国の君主の霊公様に愛想を尽かされ、魯国へ帰ってしまわれたことを義父は、私に、『衛から、人財と言う宝を失った。 非常に残念でならぬ!』と言っておられました。 義父は私に、『孔子の弟子となり潜入せよ! 先生と接触して、内密に政治顧問をお願せよ!』との命です。 もう一つの命は、孔子先生の許可を得て門弟の中でこれはと言う人物を見つけて私の所へ連れて来るように託されました。」
子曰く、「そうであったか! 神北君、私が衛国を去ったのは、こんな理由からです。 それは、霊公様は、私に軍隊の陣立てについて質問ばかりするので、『私は、神や先祖を祀(まつ)る儀礼については、いささか学んでおりますが、軍事については学んでおりません。』と返事をして、霊公があまりにもものわかりが悪いもので、嫌気がさした。 それで翌日衛国をさよならしたんだよ。」
衛の霊公、陳(じん)を孔子に問う。 孔子対(こた)えて曰く、俎豆(そとう)の事は則ち嘗(かつ)てこれを聞けり。 軍旅(ぐんりょ)の事は未だこれを学ばざるなり。明日(めいじつ)遂(つい)に行く。
神北曰く、「そうでしたか。 そう言えば、霊公様の南子夫人の振舞いにも困ったものだと義父におっしゃったそうですね。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート326」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君、まず、あなたの名前だけでも先に教えてくれませんか?」
神北曰く、「はい、わかりました。 私は、衛の国の生まれで、名字は祝(しゅく)、名は歓迎(かんげい)です。」
子貢曰く、「祝歓迎君! これ以降は、何と呼んだらいいですかねぇ?」
神北曰く、「先生に決めて頂ければ・・・」
子曰く、「神北君にも知られたくない事情もあるだろうから、このことを知っているのはわれわれ三人だけだ。 今まで通り、神北で通すことだね!」
子貢曰く、「先生の言われる通りですね! それでは、今まで通り、神北君と呼びます。」
神北曰く、「先生、御察し下さりありがとうございます。 私は、衛の内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の命を受けてここに、魯国の先生の所に来たのです。」
子曰く、「祝鮀の命とは?」
神北曰く、「衛の霊公が重い病にかかっております。 今こうしている時も命が危ない状態です。 私の妻の父親が祝鮀で、義父になります。」
子曰く、「神北君は、祝鮀の娘婿ということですか!」
神北曰く、「はいそうです。 ただし、私は婿養子ではありません。 もともと同じ『祝』姓です。」
子曰く、「これは私事だが、昔、女房で失敗して苦労したものでねぇ・・・ それ以来、人の相を見ることも勉強し、それなりに研鑽をつんできたのだが、実に奥方は福相をしておられる。」
神北曰く、「おそれいります。」
子貢曰く、「ここだけの話、神北君は奥方の尻にひかれているのかい?」
神北曰く、「子貢さん、それは私に対して失礼ですよ! ただ、私は祝鮀の娘をもらっただけで、親戚からも歓迎が養子にいったと勘違いされています。 未だに『内務大臣祝鮀の養子婿の歓迎君です』と紹介されているんですよ! ・・・正直、『俺は婿養子じゃないぞ!』と言い返してやりたいのですがね・・・ 大人気ないことですからね。」
子貢曰く、「そうか、それは失礼した。 君も意外に苦労しているんだ。」
神北曰く、「子貢さん、お言葉を返すようですが、『君も意外に』とは失礼じゃないですか!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート325」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「先生!神北(かんぺき)、いや祝歓迎(しゅくかんげい)、そうとう参ってますね!」
子曰く、「子貢、本人もいささか動揺しているようだ。 もうここらへんで勘弁してやったらどうだ!」
子貢曰く、「先生、私もそうしたいんですが・・・ やはり、先生に正直に『実はこうこうこうで、このような事情で、先生に近づくため門人になりました。』と本人の口から言わせたいんです。」
子曰く、「それもそうだが、せっかくの料理も美味しく食べられないだろう。」
子貢曰く、「先生、本人が先生に詫びれば、私はそれで十分です。 詫びさえしてくれれば仇ではありませんから、孔家門人として、またお互いに良き友人として付き合っていきたいと思っています。」
子曰く、「確かに子貢の言う通りだな。 私とて祝鮀(しゅくだ)の命令で潜入してきた神北をこのままにしておく訳にはいかんからな。 本人の口から正直なところを聞きたい!」
子貢曰く、「とにかく私から神北に素性はばれているからありていに正直に話して先生に詫びるように説得します。」
子曰く、「それがいいな! 子貢よそうしてくれるか!」
そこへ、トイレから神北が戻って来た。
神北曰く、「遅くなりました。 お食事中に席を立ってすみません。」
子曰く、「せっかくの料理が冷めてしまうぞ。 さあ、食べてくれたまえ。」
神北曰く、「先生、私はこのままではせっかくの心づくしの料理が美味しく食べられません。」
子曰く、「神北君、思いつめた様子だが、何かあったのかね?」
神北曰く、「先生に隠していた事を今この場で話をさせて頂きたいのです。」
子曰く、「そうかい! 神北君の胸につかえているものがあるのなら話してごらんなさい!」
神北曰く、「実は、私は神北ではありません。 この名前は、子路(しろ)先輩に初めて居酒屋で会った時に、飲んでいる話の折に名を付けてもらったんです。」
子曰く、「何ぃ! 子路が名を付けたと・・・」
神北曰く、「はい。」
子曰く、「またどうして子路がそんな真似をしたんだ。」
神北曰く、「それには、先生もすでにわかっておられると思いますが、この際、私の素性も含めて洗いざらい話させて頂きます。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート324」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「先生、この方が奥様です。」
子曰く、「どれどれ・・・ ほうほう・・・ ぽっちゃりして、鼻が低くて、耳が大きくて福耳だね。 笑顔がいいねぇ~。 私の好みの女性だ!」
子貢曰く、「そうですよね! おかめ顔で、いかにも福相ですよね! 神北(かんぺき)君、めったにない美人ですから見て下さいよ!」
神北曰く、「・・・ この方ですか? 私もどこかでお会いしたような気がしますが・・・なかなかのおかめ顔・・・いえ、かわいい方ですね!」
子貢曰く、「神北君! 実はね、奥方から御主人が、今、魯国のどこに出張されておられるか聞いて来たんですよ!」
神北曰く、「そうですか。 さすがに手際がいいですね。」
子曰く、「神北君! 顔色が優れんようだが?」
神北曰く、「そうですか? 鏡が無いのでわかりませんが・・・ちょっと席を外させて頂いてトイレをお借りします。」
子曰く、「料理が冷めないうちに戻って来ておくれ!」
神北曰く、「はい、すぐ用を足してきます。」
席を立った神北は、動揺を抑えながらもトイレに向かった。
神北心の中で呟いて曰く、「何と言うことだ! あの写真を見せられちゃこれ以上隠し通す訳にはいかんな。 ・・・しかし、あの子貢と言う奴は、嫌な奴だ。 俺の心を読んでいるのか、やっぱり・・・ 言葉巧みに、この歓迎様をここまで追い詰めるとは・・・ しかし、的に回したら比奴(こやつ)は恐いな。 ・・・しかし、子貢の奴にトイレに追い込まれるとは実に悔しい! これが本当の雪隠詰(せっちんづ)めだ。 なんちゃって・・・ もうこの期に及んで白(しら)を切る訳にはいかんからな。 出すもの出したら全てを洗いざらい先生に話すとしよう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風