2010年11月20日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート301

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート301」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「諸君、ここには孔子一門の主だった者が集まっている。 跡目は顔回(がんかい)に決まった。 しかし、門弟の中で『俺が跡目をとるにふさわしい』と思ってる奴もいるんじゃないか? 不服のある奴は今すぐ出て来い! ・・・子貢(しこう)、宰我(さいが)、閔子騫 (びんしけん)、伯牛(はくぎゅう)、仲弓(ちゅうきゅう)、冉有(ぜんゆう)、子游(しゆう)、子夏(しか)、お前ら本音はどうなんだ? 子貢、お前はどうだ?」

子貢曰く、「私は、回(かい)さんで異存ありません!」

子路曰く、「まちがいないな! ファイナルアンサー」

子貢曰く、「ファイナルアンサー! 回さんで異存ありません!」

子貢を除いた7名揃って曰く、「回さんで異存ありません!」

子路曰く、「先生、これで後顧(こうこ)の憂(うれい)が無(な)くなりました。」

子曰く、「子路よ、手数をかけたありがとう!」

宰我曰く、「それでは、子路寮長、花束をお二人にどうぞ!」

子路曰く、「回よ、おめでとう! 何かあっても無くても、この子路様に相談に来いよ!」

顔回曰く、「はい! では早速、あの水着の美女はどなたですか?」

子路曰く、「ああ、あの二人はコンパニオン! お前のために頼んだんだ! ありがたく思え。」

顔回小声で曰く、「先輩、電話番号聞いといて下さいよ。 今後ともご指導のほど宜しくお願い致します。」

宰我曰く、「それでは今一度、盛大な拍手をお願いします。」

会場に拍手の音が響き渡る。

宰我曰く、「これにて、孔子塾塾生総合講義、終わらせて頂きます。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年11月19日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート300

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート300」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)引き続き曰く、「神北(かんぺき)、お前、俺の話が済むまで、そこで会場に向いて立ってろ! では、話の続きだ。 先生がおっしゃるには、『いつもは回(かい)にライバル心むき出しの負けず嫌いの子貢(しこう)にしてはバカにしおらしい返事だったからね、私も気使っちゃってね!“子貢よ、そうだろうな。 お前ばかりか、私だって回には及ばないもんなぁ”』と慰めてやったそうだ。 そうですよね、先生!」

子曰く、「そうだ! そのように子貢に話をしたよ。」

子貢うつむいたまま曰く、「無言!」

子路曰く、「塾生諸君! 先生は弟子の君たちには、お気づかいをされているんだぞ! ありがたく思いなさい! ・・・ところが、俺については『同類』なんだ。 諸君! 『同類』と言う意味は、君たちと俺とは、扱いが違うということだ。 今朝、先生が俺にいきなりひどいことをするもんで、俺もカッときて、『先生は顔回(がんかい)と子貢には優しいですね! 俺にすることとは、ずいぶんと違うじゃないですか? 仁者たるもの、基本的人権を侵害してもいいんですかいね!』と言ったんだ。 諸君! 先生は、何と言われたと思うかね! ・・・先生は、やさしい眼差しでこう言われたんだ。 『それは子路の偏見というものだ。 私は子路だから遠慮がいらないのだよ!』 ・・・よく聞いたか? 俺に対しては、遠慮がいらないんだぞ! 君たちと俺との違いは、歴然としただろう。 俺は更に先生に念を押したんだ。 『それ、先生の本心ですか?』 先生は間髪いれずに、『 Yes I do. 』 と答えたんだぜ。 君たちにはお気づかいをされているんだ。 先生と俺は遠慮がいらない、人間孔子と人間子路の間柄ってこと、このやり取りでわかってもらえたと思う。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月18日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート299

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート299」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)続けて曰く、「会場の諸君! 子貢(しこう)はこう答えたんだ。 『私なんかとても彼とは比べものになりません。 彼は一を聴いて十を知りますが、私は二まで知るのがせいぜいです。』と答えたんだ。 子貢、そう答えたんだよな!」

子貢曰く、「はい、そう答えました。 先輩、ここは裁判所で私は被告人ですか?」

子路曰く、「そうだ! 被告人子貢君、俺はここでは寮長じゃないぞ。 検事長だ!」

子貢曰く、「無言!」

子路曰く、「子貢、返事はどうした。 口がきけなくなったのか?」

子貢曰く、「無言!」

子路曰く、「黙秘権かよ! 小利口なやつは嫌だね! おい、子貢、自分には嘘はつけないぞ!」

子貢曰く、「無言!」

子路続けて曰く、「そうだ、会場の俺の話を聞いている神北(かんぺき)! 隠れてないで、俺の前に出てこいや!」

神北ドキッとしてつぶやいて曰く、「いいかげんにしろや! 俺が何で隠れにゃいかんのだ!」

子路続けて曰く、「神北! 手を上げて返事をしろ!」

神北手を上げて曰く、「はい、子路大先輩! 神北はここにいます!」

子路続けて曰く、「小股の切れ上がったいい男! 早くこっちに出て来いよ!」

神北、会場の注目を浴びながら、演壇の手前に来て、孔子先生、顔回に一礼して、子路の所に向かった。

子路続けて曰く、「会場の諸君! こいつが神北です! とても気が利くいい奴です。 俺の弟分だ。 可愛がってやってね!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月17日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート298

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート298」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

会場の後ろで子路(しろ)のスピーチを聞いていた神北(かんぺき)に、周りの者の視線が集まった。
神北、居たたまれずに下を向いてつぶやいて曰く、「先輩、先生の前で暴露しちゃって・・・ 俺はどうしたらいいんですか! 勘弁して下さいよ!」

子路続けて曰く、「『弟子は皆可愛いんだよ!』と言うから、この俺も弟子の一人だ。 『俺はどうなんですか?』と聞いたんだ。 そうしたら、先生は、『子路よ! 私とお前は同類だ!』と言われたんだ。 俺が期待していたことは、『もちろんお前も可愛いに決まっている。』とこう言ってほしかったんだ。 俺はすかさず、『何が同類なんですか?』と聞き返したんだ。」

司会進行役宰我(さいが)曰く、「子路寮長、花束贈呈式なんですが・・・ 孔子先生、顔回先生がお立ちのままなので、スピーチは手短にお願いします!」

子路曰く、「うるせ~宰我! ここからがいいところなんだ。 黙って聞いてろ!」

子曰く、「宰我、ここは、子路の思いのたけをきこうじゃないか。」

宰我曰く、「はい。 先生と顔回補佐がよろしければ、かまいませんが・・・」

顔回、両手の拳(こぶし)をにぎりしめて、孔子先生の申し入れに同意してうなずいた。

宰我曰く、「それでは、子路寮長、お話の腰を折ってすみません。 続きをどうぞ・・・」

子路続けて曰く、「先生が、子貢(しこう)に『お前と一歳年上の顔回とはどっちが優秀かね?』と問うたんだ。 おい、子貢。 お前、先生にそう問われたんだろう。」

子貢うなずきながら曰く、「はい、先輩、そうです!」

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今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月16日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート297

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート297」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

司会進行役宰我(さいが)曰く、「会場の皆様、子路(しろ)寮長による花束贈呈であります。 孔子先生、顔回(がんかい)先生、壇上中央にお越し下さい。」

孔子、顔回、起立して魯国の国旗に一礼し、演壇に向かう。
子路が大きな花束を持たせた、何故か水着姿の
美女二人を伴ってやって来た。

スタンドマイクのマイクをはずして、子路会場の塾生に向かって曰く、「会場に御集りの諸君! 私が子路です。」

会場から割れんばかりの拍手が起こる。

子路続けて曰く、「昨日飲み過ぎたので手短に話をする。 顔回は俺より二十一年(とし)が離れた兄弟弟子だ。 塾生諸君も俺から言わせれば、全員弟弟子だ。 俺は昨日まで、顔回のことを面白くなく思っていた。 先生は、顔回ばかりをひいきして、可愛がるもんで、年甲斐もなく顔回に焼きもちをやいていたんだ。 何かと先生の前で、いい子ぶりっ子する顔回が鼻もちならなかったんだ。 口達者な子貢(しこう)がしばらく留守をするというので、これ物怪(もっけ)の幸(さいわ)いで、新入りの神北(かんぺき)を使って、『顔回を無視せよ!』と諸君に命令したのはこの俺だ。 諸君も知っている通りだ。 俺も先生が寮に来られた今朝まで、顔回が先生の跡目を継ぐことになることなど、まったく知らなかった。 しかし、先生の話を伺うと、もっともなことだと思ったんだ。 先生も今年に入って長男の鯉(り)を亡くされた。 先生御自身の亡き後の孔子塾の行く末や、塾生のお前らのことをいたく心配されておられる。 今朝、先生が俺に『孔子一門を顔回に任せて引退しようと思う。 それについて、俺に力になって欲しい。』と頼まれたんだ。 俺は、『先生は、顔回が一番可愛いんですね。』と聞いたら、『そうかもしれんが、私を信じて慕ってくれる弟子達は皆可愛いんだよ!』と言ってくれた。 お前ら、この後が肝心なところだからよく聞けよ!」

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天意天風

2010年11月15日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート296

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート296」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「塾生諸君! 真理にのっとった正義の実現を目指し、道徳を身につけ、慈愛の心を持ち、学問やスポーツを楽しむ。 万物の霊長たる人間としてせっかく生まれたからには、そんな日常を過ごしてもらいたいものです。

子曰く、道に志 (こころざ)し、徳に依(よ)り、仁に依り、芸に游(あそ)ぶ。

続けて子曰く、「ともかく、人生を善く生きるには、愚直なくらい真っ直ぐに生きるのが一番だよ。 悪知恵を働かせて羽振りを利(き)かせている者を見ると、羨(うらや)ましくなるかもしれないが、そんな者を羨ましむことなんか、これっぽっちも持つ必要はないんだよ!  そういう連中は、いまのところマグレ当りで禍(わざわい)を免(まぬが)れているに過ぎないんです。 必ず天の法則にしたがって作用と反作用があるんです。 諸君なら理解できるはずです。 『善く生きる』の話は、これで終わります。」

司会進行役宰我(さいが)曰く、「孔子先生、ありがとうございます。 会場の皆様、今一度盛大な拍手をお願いします。」

会場中に割れんばかりの拍手の音が響く。

宰我曰く、「それでは、本日の総合講義、これにて終了します。」

子路(しろ)心の中でつぶやいて曰く、「お、おい! ちょっと待ってくれよ! 花束贈呈式はないのかよ!」

子曰く、「宰我! ちょっと待ってくれたまえ!」

宰我曰く、「はい、先生! 何でしょうか?」

子曰く、「子路が、顔回(がんかい)と私にお祝いの花束を贈呈してくれるのだ。」

宰我曰く、「はい、わかりました。 会場の皆様、子路寮長より、孔子先生、顔回先生にお祝いの花束を贈呈したいとのことです。 御席を立たないで、今しばらくお待ち下さい! 子路寮長! 御準備出来ましたら合図をお願いします。」

子路曰く、「宰我、俺にも一言お祝いのスピーチをさせてくれ!」

宰我曰く、「はい、わかりました。 すぐスタンドマイクを用意します。」

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天意天風

2010年11月14日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート295

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート295」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)心の中でつぶやいて曰く、「まったく先生は、いつも俺を出しにして、自分ばっか上目線でいながら遜(へりくだ)ってカッコつけるからなぁ~。 おとなしく黙って聞いてりゃぁ~、え~何だって、『私はお年寄りには安心され・・・』 自分がもう十分年寄りの仲間に入っていることわかんねえのかなぁ~。 人前だから若いふりしちゃって、今朝がた『子路も私もお互い歳をとったなぁ。』と言っていたじゃないか! まぁ~先生には、いつまでも元気でいて欲しいが・・・ しかし、顔回(がんかい)って奴は、万人受けする出来過ぎ君の返答だ! あいつ、先生の前ではいい子ぶりっ子しやがって、もっと本音をぶつけりゃいいのに。 昨日のビールピッチャー一気飲みの回(かい)が俺は好きだね! 人前じゃあ、毒にも薬にもならない奴だぜ!」

子曰く、「諸君、私は、黙々と過去の偉人、聖人、君子を探究し、気長に学び、学んで得たことを人に教えて飽きない。 よくもまぁ~、倦(う)まず弛(たゆ)まずして飽きずにきた自分を誉め励ましながら、こんな自分を自分の取り柄として、生涯持ち続けていくつもりです。 この頃は、他に何の欲もなくなりました。」

子曰く、黙(もく)してこれを識(しる)し、学びて厭(いと)わず、人を誨(おし)えて倦(う)まず。何か我に有らんや。

子路心の中でつぶやいて曰く、「年とったんだよ!」

続けて子曰く、「私は、道徳心が失われていくこと、精神に有益な学問が廃(すた)れていくこと、正義を知っていながら他人に無関心となり見て見ぬふりをして実行する者がいないこと、悪いと知っていながら誰も改めようとしないこと、社会がそんな状態になっていくのが私の一番の心配ごとです。」

子曰く、徳の脩(おさ)めざる、学の講ぜざる、義を聞きて徙(うつ)る能(あた)わざる、不善の改むる能わざる、是れ吾が憂(うれ)いなり。

孔子先生は、演壇の横に置かれた水差しのグラスを取り、水をゆっくり注いで、喉を潤す程度に一口ふくみ、間を取るようにゆっくりグラスを置いた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月13日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート294

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート294」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

司会進行役宰我(さいが)曰く、「顔回(がんかい)先生、塾頭補佐、並びに孔子塾跡目襲名、誠におめでとうございます!」

顔回、会場の拍手に応え、深々と一礼する。
残念なことに、この襲名式より、3ヵ月後に顔回は、風邪をこじらせ、肺炎がもとで四十一歳の若さでこの世を去ることになる。
孔子の死の三年前である。

宰我曰く、「それでは、孔子先生、本日のテーマ『善く生きる』です。」

子曰く、「え~、本日この壇上にいます子路(しろ)と顔回とでこんな話のやりとりをしたんです。『お前達それぞれに、いますぐなれるとしたら、どんな人物になりたいかね。 私になりたい自分像を聞かせてくれないかい?』と聞きました。 この会場の弟子諸君も子路や顔回のように自分に問うてみて欲しい。 すると先輩の子路は『車馬やブランドの服や毛皮のコートを惜しみなく友人と貸し借りし、ボロボロにされたって少しも気に掛けない、そんな太っ腹な人間になりたいものです。』と胸を張って答えたよ。 顔回は、『善行を自慢せず、苦労を他人に押し付けない。 そういう謙虚な人に成りたいです。』と例によって、手短な模範解答をしたよ。 すると子路が『では、先生は?』と訊くから、『そうだな、私はお年寄りには安心され、友人からは信頼され、年少者からは慕(した)われるような者に成りたいのもだなぁ。』と答えました。 諸君等は、何と答えますかな?」

顔淵(がんえん)・季路(きろ)侍(じ)す。 子曰く、盍(なん)ぞ各々(おのおの)爾(なんじ)の志(こころざし)を言わざる。 子路曰く、願わくは車馬(しゃば)衣裘(いきゅう)、朋友(ほうゆう)と共にし、これを敝(やぶ)るも憾(うら)み無からん。顔淵曰く、願わくは善に伐(ほこ)ること無く、労を施すこと無からん。 子路曰く、願わくは子の志を聞かん。子曰く、老者(ろうしゃ)はこれを安んじ、朋友はこれを信じ、少者はこれを懐(なつ)けん。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月12日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート293

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート293」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

司会進行役宰我(さいが)曰く、「皆様、御静粛にお願いします。 司会の私も突然のことで、何も聞かされておりません。 多少動揺しております。 1~2分ほどお時間を下さい。 その間、皆様ここで肩の力を抜いて深呼吸をして頂いて、リラックスしてお待ち下さい!」

宰我、孔子先生の所へ駆け寄る!

宰我曰く、「先生、驚きました・・・ 回(かい)さん、襲名おめでとうございます!」

顔回(がんかい)曰く、「私も会場へ来てわかったことです。 自分が一番驚いています。」

子曰く、「これでいい! これでいい! このサプライズがたまらないんだ。」

宰我曰く、「先生、回さんに襲名の御挨拶をして頂かなくてもよろしいですか?」

子曰く、「それはそうだ! 回よ、晴れの舞台だ、塾生諸君に挨拶してきなさい。」

顔回曰く、「私、こういう場が一番苦手なんです。 他の人に代わってもらえないでしょうか?」

子曰く、「回よ! この期に及んで何を言うか! 腹をくくれ! さあ、挨拶に行って来なさい。」

司会進行役宰我曰く、「それでは、皆様、お待たせいたしました。 孔子塾後継者、塾頭補佐顔回先生の御挨拶です。 会場の皆様、拍手でお迎え下さい! では、顔回先生、どうぞ。」

顔回は震える足を気持ちで押さえながら演壇に向かう!

顔回曰く、「え~、本日は晴天なり! 本日は晴天なり! テスト、テスト! ただいまマイクのテスト中! え~、塾生の皆様、高いところより失礼します。 只今孔子先生より御指名を頂きました顔回です。 私も突然のことでありましたので、大変驚いております。 身に余る光栄ですが、それにもまして責任の重さを、今は痛感しております。 子路(しろ)先輩を差し置いての後継でありますが、子路大先輩の御推挙もありました。 子路先輩、お心遣い、誠にありがとうございます。」

子路、心中で呟いて曰く、「・・・俺は何も推挙なんかしてないぜ! 先生から今朝聞いたばかりだ! 回の奴、意外と調子いいんだからな! ま~、いいか。」

続けて顔回曰く、「塾生の皆様、ふつつか者ですが、いく久しくお引き立てのほど宜しくお願い致します。」

会場から万雷の拍手が起こる。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月11日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート292

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート292」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「多少腫れているが、それがどうしたんだ?」

顔回(がんかい)曰く、「芸能人は目が命! 私の取り柄は、この『澄んだクリクリおめめ』なんです!」

子曰く、「回(かい)よ! 大した腫れじゃない。 相変わらず、いい男だぞ!」

顔回曰く、「先生がそうおっしゃって頂けるのなら自信が持てます!」

子曰く、「子路(しろ)もお前が孔子塾の跡目を継ぐことを快く承諾してくれた。 お前の後ろ盾になってくれる! 子路、そうだね!」

子路曰く、「おうよ! 可愛い弟弟子だからな! 俺がついてる! 何も心配するな。 お前の跡目を邪魔するやつは、俺が俺が許さん! 首根っこひっ捕まえてへし折ってくれるわ!」

子曰く、「おいおい、乱暴なことをするんじゃないぞ! では子路よ、回よ頼むぞ。」

子路、顔回揃って曰く、「はい!」

先生は、席を立ち、演壇に向かう。

子、演壇のマイクを取って曰く、「諸君、元気ですか! 孔子であります。 本日は、孔子塾総合講義でありますが、その前に私より重大な発表があります。 私も来年には数え七十の古希(こき)を迎えます。 孔家一門の発展のためにも、儒学精神普及のためにも、そろそろ私の跡継ぎを指名する時機がが訪れました。 諸君には、突然のことですが、私なりに、考えに考えて、心を無にしての結論に至りました。 この場を借りて、後継者を発表します。」

会場から、割れんばかりの大歓声とどよめきがおこる。

司会典礼役宰我(さいが)曰く、「会場の皆様、御静粛にお願いします!」

子、続けて曰く、「それでは発表します。 私の跡目を継ぐ者は・・・」

会場は一瞬静まり返る。

「孔子塾徳行科担当講師、顔回! であります。」

顔回起立して、会場に向かって深々と一礼をする。
会場から、塾生皆起立し、万雷の拍手が起こる。

子、続けて曰く、「今のところは、塾頭補佐として、私の代わりを務めてもらいます。 諸君、まだまだ若い未熟者ですが、塾生諸君の厚いご厚情を頂き、孔子塾発展のために御力を貸して頂きたい! 私からも切に希望するものであります。 以上。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月10日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート291

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート291」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

ここは、神農廟大ホールであります。
午後12時半から開場され、始まる1時半頃には満席で、立ち見が出るほどの盛況ぶりであった。
四科十哲の面々もステージに上がり、着席した。

宰我(さいが)曰く、「本日の司会進行役の孔子塾司会典礼役兼弁舌担当講師の宰我です。 どうぞよろしくお願いします。」

会場から盛大な拍手がおこる。

宰我曰く、「では、皆様、御静粛にお願いします。 孔子塾塾生総合講義、演題は『善く知る』です。 孔子先生、お願い致します。

子曰く、「宰我君、講義の前に、10分程度、時間を頂けないかね? 塾生の諸君に重大な発表があります。」

宰我曰く、「はい、わかりました。 会場の皆さん、孔子先生から重大な発表があります。 そのままお待ち下さい!」

会場の後ろに来ている神北(かんぺき)曰く、「今日はどうしたことだ! あの子路(しろ)先輩がフォーマルスーツで壇上にいる。 回(かい)さんも子貢(しこう)君もだ。 昨日、飲んでいる時には、誰も一言も言っていなかったじゃないか。」

ステージ上の席にかけている顔回(がんかい)小声で曰く、「先生! 先生! これはどういうことですか? 私、何も知らされていないのですが・・・」

ステージ上の子曰く、「回よ、何も案ずるな! これは私からの回へのサプライズだ! 今日の総合講義は、回の塾頭補佐の襲名式を兼ねている。」

ステージ上の顔回曰く、「襲名式ですか?」

ステージ上の子曰く、「そうだ! わかりやすく言えば、私の跡目相続式だ。」

ステージ上の顔回曰く、「え~、そうなら、深夜まで飲むんじゃなかった! 先生、私のまぶた、腫れてないですか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月9日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート290

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート290』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「そうだ! 『ガンガン』と『ニコニコ』だ」

子路(しろ)く、「何ですかこれは? ・・・士がどうして、『ガンガン』と『ニコニコ』なんですか?」

子曰く、「『ガンガン』、『ニコニコ』なら、士と言えるだろう。 友とはガンガンと励まし合い、兄弟とはニコニコ接することだよ。 わかるかな?」

子路く、「わかりかねます!」

子曰く、「それだ。 その態度を改めなさい! 仏頂面(ぶっちょうづら)で言ったのでは、ただでさえ人相が悪いのに、周りの者は恐がってしまうぞ! いいかね子路、普段はいつもニコニコ笑顔でいなさい! お前の一挙手一投足が塾生に良くも悪くも影響を与えているのだぞ。 後輩には、ガンガンと励ましてあげなさい。 ガンガンとは、勢いの盛んな様を言うんだ。 それが子路の士としての態度だよ。」

子路く、「はい。」

子曰く、「子路のそのような態度なら、後輩は信頼してついて来るからな!」

子路く、「ご享受ありがとうございます。」

子路問いて曰く、「如何(いか)なるをか斯(こ)れこれを士と謂うべき」。 子曰く、「切切偲偲怡怡如(せつせつししいいじょ)、士と謂うべし。 朋友子路には切切偲偲、兄弟(けいてい)には怡怡如」。

「トントン トントントン」 スタッフ叩くドアの音。
「ギィー」 ドアの開く音。

スタッフX、半ドア越しで曰く、「先生、そろそろお時間です。 ステージの方へお越し下さい。」

子曰く、「はい、すぐまいりましょう!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月8日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート289

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート289」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神農廟大ホール会場、午後1時であります。
子路(しろ)が司会典礼用のフォーマルスーツを着て大きな花束を2つ抱え、スタッフ通用口から入って曰く、「おい君、そこのスタッフさん、孔子先生の控室はどこかね?」

スタッフ曰く、「孔子先生の関係者の方ですか?」

子路曰く、「そうだ! 孔子先生の一番弟子の子路様だ。」

スタッフ曰く、「ああ、あなたが、かの有名な子路さんですか。」

子路曰く、「おい、お兄さん。 俺ってそんなに有名なのか?」

スタッフ曰く、「はい、巷では、無鉄砲で乱暴者! 怒らせたら何をするかわからない御仁ということで・・・」

子路曰く、「なに~い!」

子路、ここでぐっとこらえて心の中で呟いて曰く、「今日は、回(かい)の記念すべき日だ! 今日一日、決して怒るまいぞ!」

子路曰く、「君は実に正直ものだ!」

スタッフ曰く、「はい、友人からもそう言われています。 子路さんは、噂で聞くのと、会って話してみるのとでは違いますね!実物は渋くてカッコイイです。 孔子先生の控室はステージの真裏の一番奥になります。」

子路曰く、「ああ、そうかね、このステージの裏だね! ありがとう。」

子路、独り言を呟いて曰く、「俺って渋くてカッコいいんだ! 今日、バッチリきめているからなぁ!」

トン トン トン トン

子路曰く、「先生、子路です。」

子曰く、「子路か、入って来なさい!」

子路曰く、「失礼します。」

子曰く、「おいおい、何だその大きな花束は?」

子路曰く、「これですか? これは、先生と顔回に襲名のお祝いの花ですよ! ステージで渡そうと思いましてね。 花屋にとびきりのものをセレクトさせました。」

子曰く、「それはそれはよく気が利くね! 回も喜ぶだろう。 スタッフに渡しておきなさい。 花束贈呈の場を設けよう!」

子路曰く、「先生、とりこんでいるところすみませんが、御伺いしたいことがあります。」

子曰く、「着替えながらで構わないなら言いたまえ!」

子路曰く、「俺は、巷で『無鉄砲で乱暴者! 怒らせたら何をするかわからない御仁』ということで有名だそうです。 自分は常に士たらんとして振舞っているのですが、私を見て先生は正直どう思われますか?」

子曰く、「巷の噂を気にしているかい?」

子路曰く、「まあ・・・ いえ、気にしていません!」

子曰く、「子路よ、以前にも触れたことがあるね! 改めて、士とは、どういう者のことかわかるかね? これがわかると、どんな態度が士としてふさわしいかわかるというものだ。」

子路曰く、「先生、それを伺っているんですが・・・」

子曰く、「よ~く聞けよ! それは『ガンガン』と『ニコニコ』だよ!」

子路く、「『ガンガン』と『ニコニコ』ですか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年11月7日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート288

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート288」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

ここは、神農廟大ホールであります。
中央のステージに演台が置かれ、客席側から見て、右側にテーブルとイスが3席置かれていた。
そのテーブルの前面に、「世界一の儒家、孔子塾 塾頭 孔子先生」「孔子塾 塾頭補佐顔回(がんかい)先生」次に「孔子寮 寮長 子路(しろ)」と肩書と名前が書かれていた。
左側は、イスが7席置かれ、肩書と名前が書かれていた。
それぞれの肩書と名前は、「司会典礼役兼任弁舌科担当講師 子貢」、「宰我」、「徳行科担当講師 閔子騫(びんしけん)」、「冉伯牛(ぜんはくぎゅう)」、「仲弓(ちゅうきゅう)」、「政治科担当講師冉有(ぜんゆう)」、「文学科担当講師 子游(しゆう)」、「子夏(しか)」である。
ちなみに子路は政治科担当講師、顔回は徳行科担当講師であった。
顔回は昨日までステージに無かったテーブルとイスとその書かれてあるものに、大きなまん丸の目をさらに丸くして驚いた。

顔回独り言を言って曰く、「何じゃこりゃ! 一体誰がこんな真似をしたんだ。 ここの責任者は誰だ! すぐ片づけさせよう。」

顔回は、準備しているスタッフAに向かって言った。

顔回曰く、「おい、君! ここの責任者を呼んでくれたまえ!」

スタッフA曰く、「はい、すぐ呼んできます。」

会場設営の責任者らしいBが来て答えて曰く、「何をおっしゃるんですか。 ここの総責任者は顔回補佐じゃないですか。 寝ぼけたこと言ってはこまりますよ!」

顔回曰く、「私は、このようなものを『用意せよ!』と指示をした覚えはありません。 何かのミステークです。」

スタッフB曰く、「おかしいな。 昨日、孔子先生の下男の方がこられて、『総責任者塾頭補佐の顔回先生の御命令で、これこれこのように準備せよとのことです。 間違いのないようにお願いします。』と貼り紙と指示書を持ってこられました。 それには、顔回さんのサインと孔子先生の許可印がありましたよ!」

顔回曰く、「え~ぇ、私はサインなどしていませんよ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月6日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート287

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート287」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

昨日から深夜まで居酒屋「ざ・論民」で飲んでいた四人の一人である顔回(がんかい)は、2~3時間の睡眠をとって、隙間風の入るあばら家の裏の畑でいつもの畑仕事を終えて、先生と子路(しろ)との内内の約束を知る由(よし)もなく、神農廟大ホールでの講義の準備に早めに出かけていった。

子貢(しこう)は子貢で、朝、起きるやいなや、従者に朝風呂の準備と講義の後に控えている先生に神北(かんぺき)の氏素性(うじすじょう)について改めて報告に伺うため、今日はフォーマルな衣装を用意するように申し付けた。
子貢は商家の生まれで、生まれ持っての商才があった。
子貢は副業でインサイダー取引すれすれの利殖をして、投機で大儲けをしていた。
そのため、山の手の高台に邸宅を建て、使用人を雇って住んでいた。

神北は神北で、子貢同様、商家の下男に、風呂を焚くように命じた。
神北の部屋とお出かけ着は、芳しいお香の香りで焚(た)き染(し)められていた。
実は、神北が離れを借りている商家の主だけが、神北の氏素性を知っていた。
主人の特別な賓客であると家人には伝えられていた。
そのため、神北は、特別な待遇がなされていた。
商家の離れにある主(あるじ)専用の書院の間には、神北用の硯(すずり)と木札がおかれていた。
出掛ける前に、前日の報告を故郷に送るつもりであった。

孔子、子路、顔回、子貢、神北、それぞれに思いを秘めて、農廟大ホールに赴いて行った。
そこには、孔子先生の命により、壇上に十大弟子の席が既に用意されていた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月5日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート286

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート286」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「では、そういうことで。 私は講義の準備があるので、帰る。」

子路(しろ)曰く、「先生、俺は顔回(がんかい)の跡目について何か話さなくてもいいんですか?」

子曰く、「余計なことは、言わなくてもよい! そこに居てくれるだけでいいよ。 ・・・そうだ、礼服で来てくれ! 子路は、それだけでよい!」

子路曰く、「それはどういうことですか?」

子曰く、「子路が礼服で来れば、塾生連中の身が引き締まると言うものだ!」

子路曰く、「そんなことで、身が引き締まるんですか?」

子曰く、「人は見た目を九割重視するものだよ! 子路が改まってそこに座っているだけで、塾生連中は『今日は何かある! いつもと違う!』と憶測するものだ。」

子路曰く、「そんなもんですかねぇ~。 わかりました。 寮母に頼んで、司会典礼用のスーツを借りてこさせます。」

子曰く、「では、神農廟ホールで待っている。 午後1時半からだ。 30分前にきてくれ。いいね!」

子路曰く、「はい、早速仕度いたします。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月4日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート285

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート285」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「『一を訊いて一を知る』 先生でもその実践となると道半ばなんですか!ふ~ん・・・ それでは、俺は先生と同類ということですよね!」

子曰く、「そうだ、子路も私もその途中の道にある者だよ!」

子路曰く、「そうなんですか・・・知りませんでした。 先生も俺も一緒なんだ。」

子曰く、「そうだ、一緒なんだよ。 お互いに類友なんだぞ!」

子路曰く、「類友ですか・・・ 先生が『お互いに年をとったな!』と言われたんで、昔から、『同類相(あい)憐(あわ)れむ!』と言うじゃないですか、おいぼれ同志の同類かと勘違いしちゃいましてね! そういうことなら、合点がいきました。」

子曰く、「子路よ、それを言うなら『同病相憐れむ』だろ。 まあ、よい。 私達は次の時代をリードする若者たちに受け渡していく義務があるんだよ。 その義務を果たすために、子路よ、類友だからこそ、子路に力を貸して欲しい!」

子路曰く、「そういうことなら任しておいて下さいよ! 馬を何頭用意したらいいんですか?」

子曰く、「それは馬力じゃないか! 馬の力はいらん! 子路の力が必要なんだ。」

子路曰く、「はい、いくらでもお貸いたします! 利息はいりませんから。」

子曰く、「それでは、子路は快く承知してくれるんだな!」

子路曰く、「はい! 先生の御力になれるんなら、合点、合点承知之助です。」

子曰く、「今日の午後から神農廟大ホールで、塾生総合の講義がある。 その講義の前に顔回(がんかい)を跡目にすることを発表させてもらうが、子路も演壇の上で同席してもらいたい!」

子路曰く、「へぇ~、もうそんな段取りになっていたんですか。 ・・・それで急いでいた訳だ。」

子曰く、「子路、よろしく頼む!」

子路曰く、「はい、この子路様にお任せ下さい!」

この続きは明日また・・・。 
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天意天風

2010年11月3日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート284

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート284」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「先生、そんなに俺を評価してくれていたんですか? も~、そ~ならそうと、はっきり言って下さいよ! そうとわかっていたら、顔回(がんかい)なんかに嫉妬なんかするんじゃなかったなぁ~も~。 先生のいけず~。」

子曰く、「子路、顔回に嫉妬していたとは、何のことだ!」

子路曰く、「いえいえ! それは俺の独り言です。 ・・・先生、それにしても、一を訊いて一を知るじゃあ、当たり前のことじゃないですか? 一しか訊(き)いてないですからね! それ以上知り得ないですよ! そうじゃないですか?」

子曰く、「そうじゃないよ! 一を訊いて十を知れる者は、常人じゃない! つまり顔回は天才で、出来過ぎ君なんだ。 一を訊いて二を知れる者は、秀才で、子貢(しこう)も常人の域を越えている者だ。 子路は、一を訊いて一を知る。 これもなかなか出来ることじゃないんだぞ。 これが出来ていれば、当然のこと、すでに常人の域を超えている者だ!」

子路曰く、「一を訊いて一を知る者は、常人の域を超えているんですか? ふ~ん。」

子曰く、「子路よ、自己研鑽(けんさん)を積んでいる者であっても、一を訊いて一を知ることがなかなか出来るもんじゃないんだよ。 凡人は、良くって十を訊いて一を知る程度だ。 小人となれば、百を訊いて一を知れば良い方だ。 道を知り、己のものとするには、日々の研鑽(けんさん)努力はもちろんであるが、体得したならば、生涯実践をし続け、日々怠らない事が肝要なんだよ。 私も偉そうなことは言えない! 道徳を解説することや教授することに関しては、私も人並みに出来るようにはなったが、さて、一を訊いて一を実践出来るかというと実のところ、出来てはいない! どんな理屈を言ってこねまわしても、その実践となると、まだまだ道半(みちなか)ばだよ。」

子曰く、「文は吾れ猶(な)お人のごとくなると、莫(な)からんや。 躬(み)、君子を行うことは、則ち吾れ未だこれを得ること有らざるなり」。
 
この続きは明日また・・・。 
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天意天風

2010年11月2日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート283

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート283」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「先生は、顔回(がんかい)と子貢(しこう)には優しいですね! 俺にすることとは、ずいぶんと違うじゃないですか! それって差別じゃないですか? 仁者たるもの、基本的人権を侵害してもいいですかいね!」

子曰く、「それは、子路の偏見というものだ。 私は子路だから遠慮がいらないのだよ!」

子路曰く、「それ、先生の本心ですか?」

子曰く、「Yes I do.」

子路曰く、「ただ遠慮がいらないというだけで、『先生と俺が同類だ』という答えにはなってないじゃないですか!」

子曰く、「子路よ、顔回は一を訊(き)いて十を知る。 子貢は一を訊いて二を知る。 子路は一を訊いて一を知る。 私も一を訊いて一を知る。 そういうことだ。」

子路曰く、「俺はやっぱりバカだと言うことですか?」

子曰く、「バカとは一言も言ってないぞ! 私と子路は一を訊いて一を知る同類で類友なんだよ。」

子路曰く、「俺と先生が類友ですか?」

子曰く、「そうだ! 子路、お前は私が教えたことを必ず実践しようと努めたね。 お前は一を訊いて一を実践して、その中で体得して、身について一を知る。 それが子路の持ち味で生一本のところだ。」

子路曰く、「先生、それって俺のこと誉めてるんですか?」

子曰く、「そうだ!」

子路曰く、「へへへへへ・・・ なんか気分が良くなってきちゃったなぁ~。」

子曰く、「子路は、まだ一つの教えが身につかないうちに、私が新たなことを教えようとすると、『一つの教えが消化不良をおこしているのに、新しい教えなど知りたくない!』と逃げ回っていたな。 子路のそんなところは、お前だけに備わった顔回、子貢にない得難(えがた)い資質だ。 その資質はお前のかけがえのない宝だよ。」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月1日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート282

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート282」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「ここへ来たのは、子路(しろ)に折り入って話したいことがあってな。 子路の察しの通りだ。」

子路曰く、「こんな真似されちゃ~、君子や仁者でなくとも誰でも察しがつきますぜ!」

子曰く、「なら話がしやすい! それでだ、お前の弟弟子の顔回(がんかい)のことだ。」

子路曰く、「顔回がどうしたんですか?」

子曰く、「私は、息子の鯉(り)を亡くした。 私も年だ。 私は孔子一門を顔回に任せて引退しようと思う。 それについて、何をおいても子路に力になって欲しい
んだよ!」

子路曰く、「先生は、やっぱり顔回が一番可愛いんですね!」

子曰く、「そうかもしれんが、私亡き後の一門の存続がかかっている。 私は顔回もそうだが、子貢(しこう)や私を信じて慕ってくれる弟子達は皆かわいいんだよ!」

子路曰く、「先生、俺はどうなんですか?」

子曰く、「子路よ、私とお前は同類だ!」

子路曰く、「何が同類なんですか?」

子曰く、「私は、子貢に戯(たわむ)れに、『お前と一歳年上の顔回とはどっちが優秀かね?』と訊(き)いたことがあるんだよ。 すると子貢が、『私なんかとても彼とは比べものになりません。 彼は一を聴いて十を知りますが、私は二まで知るのがせいぜいです。』と答えたんだよ。 顔回をライバル視しているあの負けん気の子貢にしてはバカにしおらしい返事だったからね。 『そうだろうな、お前ばかりじゃないぞ! この私だって回には及ばないもんなぁ』となぐさめてやったんだよ。」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風