2010年11月6日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート287

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート287」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

昨日から深夜まで居酒屋「ざ・論民」で飲んでいた四人の一人である顔回(がんかい)は、2~3時間の睡眠をとって、隙間風の入るあばら家の裏の畑でいつもの畑仕事を終えて、先生と子路(しろ)との内内の約束を知る由(よし)もなく、神農廟大ホールでの講義の準備に早めに出かけていった。

子貢(しこう)は子貢で、朝、起きるやいなや、従者に朝風呂の準備と講義の後に控えている先生に神北(かんぺき)の氏素性(うじすじょう)について改めて報告に伺うため、今日はフォーマルな衣装を用意するように申し付けた。
子貢は商家の生まれで、生まれ持っての商才があった。
子貢は副業でインサイダー取引すれすれの利殖をして、投機で大儲けをしていた。
そのため、山の手の高台に邸宅を建て、使用人を雇って住んでいた。

神北は神北で、子貢同様、商家の下男に、風呂を焚くように命じた。
神北の部屋とお出かけ着は、芳しいお香の香りで焚(た)き染(し)められていた。
実は、神北が離れを借りている商家の主だけが、神北の氏素性を知っていた。
主人の特別な賓客であると家人には伝えられていた。
そのため、神北は、特別な待遇がなされていた。
商家の離れにある主(あるじ)専用の書院の間には、神北用の硯(すずり)と木札がおかれていた。
出掛ける前に、前日の報告を故郷に送るつもりであった。

孔子、子路、顔回、子貢、神北、それぞれに思いを秘めて、農廟大ホールに赴いて行った。
そこには、孔子先生の命により、壇上に十大弟子の席が既に用意されていた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月5日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート286

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート286」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「では、そういうことで。 私は講義の準備があるので、帰る。」

子路(しろ)曰く、「先生、俺は顔回(がんかい)の跡目について何か話さなくてもいいんですか?」

子曰く、「余計なことは、言わなくてもよい! そこに居てくれるだけでいいよ。 ・・・そうだ、礼服で来てくれ! 子路は、それだけでよい!」

子路曰く、「それはどういうことですか?」

子曰く、「子路が礼服で来れば、塾生連中の身が引き締まると言うものだ!」

子路曰く、「そんなことで、身が引き締まるんですか?」

子曰く、「人は見た目を九割重視するものだよ! 子路が改まってそこに座っているだけで、塾生連中は『今日は何かある! いつもと違う!』と憶測するものだ。」

子路曰く、「そんなもんですかねぇ~。 わかりました。 寮母に頼んで、司会典礼用のスーツを借りてこさせます。」

子曰く、「では、神農廟ホールで待っている。 午後1時半からだ。 30分前にきてくれ。いいね!」

子路曰く、「はい、早速仕度いたします。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月4日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート285

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート285」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「『一を訊いて一を知る』 先生でもその実践となると道半ばなんですか!ふ~ん・・・ それでは、俺は先生と同類ということですよね!」

子曰く、「そうだ、子路も私もその途中の道にある者だよ!」

子路曰く、「そうなんですか・・・知りませんでした。 先生も俺も一緒なんだ。」

子曰く、「そうだ、一緒なんだよ。 お互いに類友なんだぞ!」

子路曰く、「類友ですか・・・ 先生が『お互いに年をとったな!』と言われたんで、昔から、『同類相(あい)憐(あわ)れむ!』と言うじゃないですか、おいぼれ同志の同類かと勘違いしちゃいましてね! そういうことなら、合点がいきました。」

子曰く、「子路よ、それを言うなら『同病相憐れむ』だろ。 まあ、よい。 私達は次の時代をリードする若者たちに受け渡していく義務があるんだよ。 その義務を果たすために、子路よ、類友だからこそ、子路に力を貸して欲しい!」

子路曰く、「そういうことなら任しておいて下さいよ! 馬を何頭用意したらいいんですか?」

子曰く、「それは馬力じゃないか! 馬の力はいらん! 子路の力が必要なんだ。」

子路曰く、「はい、いくらでもお貸いたします! 利息はいりませんから。」

子曰く、「それでは、子路は快く承知してくれるんだな!」

子路曰く、「はい! 先生の御力になれるんなら、合点、合点承知之助です。」

子曰く、「今日の午後から神農廟大ホールで、塾生総合の講義がある。 その講義の前に顔回(がんかい)を跡目にすることを発表させてもらうが、子路も演壇の上で同席してもらいたい!」

子路曰く、「へぇ~、もうそんな段取りになっていたんですか。 ・・・それで急いでいた訳だ。」

子曰く、「子路、よろしく頼む!」

子路曰く、「はい、この子路様にお任せ下さい!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年11月3日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート284

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート284」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「先生、そんなに俺を評価してくれていたんですか? も~、そ~ならそうと、はっきり言って下さいよ! そうとわかっていたら、顔回(がんかい)なんかに嫉妬なんかするんじゃなかったなぁ~も~。 先生のいけず~。」

子曰く、「子路、顔回に嫉妬していたとは、何のことだ!」

子路曰く、「いえいえ! それは俺の独り言です。 ・・・先生、それにしても、一を訊いて一を知るじゃあ、当たり前のことじゃないですか? 一しか訊(き)いてないですからね! それ以上知り得ないですよ! そうじゃないですか?」

子曰く、「そうじゃないよ! 一を訊いて十を知れる者は、常人じゃない! つまり顔回は天才で、出来過ぎ君なんだ。 一を訊いて二を知れる者は、秀才で、子貢(しこう)も常人の域を越えている者だ。 子路は、一を訊いて一を知る。 これもなかなか出来ることじゃないんだぞ。 これが出来ていれば、当然のこと、すでに常人の域を超えている者だ!」

子路曰く、「一を訊いて一を知る者は、常人の域を超えているんですか? ふ~ん。」

子曰く、「子路よ、自己研鑽(けんさん)を積んでいる者であっても、一を訊いて一を知ることがなかなか出来るもんじゃないんだよ。 凡人は、良くって十を訊いて一を知る程度だ。 小人となれば、百を訊いて一を知れば良い方だ。 道を知り、己のものとするには、日々の研鑽(けんさん)努力はもちろんであるが、体得したならば、生涯実践をし続け、日々怠らない事が肝要なんだよ。 私も偉そうなことは言えない! 道徳を解説することや教授することに関しては、私も人並みに出来るようにはなったが、さて、一を訊いて一を実践出来るかというと実のところ、出来てはいない! どんな理屈を言ってこねまわしても、その実践となると、まだまだ道半(みちなか)ばだよ。」

子曰く、「文は吾れ猶(な)お人のごとくなると、莫(な)からんや。 躬(み)、君子を行うことは、則ち吾れ未だこれを得ること有らざるなり」。
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月2日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート283

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート283」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「先生は、顔回(がんかい)と子貢(しこう)には優しいですね! 俺にすることとは、ずいぶんと違うじゃないですか! それって差別じゃないですか? 仁者たるもの、基本的人権を侵害してもいいですかいね!」

子曰く、「それは、子路の偏見というものだ。 私は子路だから遠慮がいらないのだよ!」

子路曰く、「それ、先生の本心ですか?」

子曰く、「Yes I do.」

子路曰く、「ただ遠慮がいらないというだけで、『先生と俺が同類だ』という答えにはなってないじゃないですか!」

子曰く、「子路よ、顔回は一を訊(き)いて十を知る。 子貢は一を訊いて二を知る。 子路は一を訊いて一を知る。 私も一を訊いて一を知る。 そういうことだ。」

子路曰く、「俺はやっぱりバカだと言うことですか?」

子曰く、「バカとは一言も言ってないぞ! 私と子路は一を訊いて一を知る同類で類友なんだよ。」

子路曰く、「俺と先生が類友ですか?」

子曰く、「そうだ! 子路、お前は私が教えたことを必ず実践しようと努めたね。 お前は一を訊いて一を実践して、その中で体得して、身について一を知る。 それが子路の持ち味で生一本のところだ。」

子路曰く、「先生、それって俺のこと誉めてるんですか?」

子曰く、「そうだ!」

子路曰く、「へへへへへ・・・ なんか気分が良くなってきちゃったなぁ~。」

子曰く、「子路は、まだ一つの教えが身につかないうちに、私が新たなことを教えようとすると、『一つの教えが消化不良をおこしているのに、新しい教えなど知りたくない!』と逃げ回っていたな。 子路のそんなところは、お前だけに備わった顔回、子貢にない得難(えがた)い資質だ。 その資質はお前のかけがえのない宝だよ。」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月1日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート282

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート282」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「ここへ来たのは、子路(しろ)に折り入って話したいことがあってな。 子路の察しの通りだ。」

子路曰く、「こんな真似されちゃ~、君子や仁者でなくとも誰でも察しがつきますぜ!」

子曰く、「なら話がしやすい! それでだ、お前の弟弟子の顔回(がんかい)のことだ。」

子路曰く、「顔回がどうしたんですか?」

子曰く、「私は、息子の鯉(り)を亡くした。 私も年だ。 私は孔子一門を顔回に任せて引退しようと思う。 それについて、何をおいても子路に力になって欲しい
んだよ!」

子路曰く、「先生は、やっぱり顔回が一番可愛いんですね!」

子曰く、「そうかもしれんが、私亡き後の一門の存続がかかっている。 私は顔回もそうだが、子貢(しこう)や私を信じて慕ってくれる弟子達は皆かわいいんだよ!」

子路曰く、「先生、俺はどうなんですか?」

子曰く、「子路よ、私とお前は同類だ!」

子路曰く、「何が同類なんですか?」

子曰く、「私は、子貢に戯(たわむ)れに、『お前と一歳年上の顔回とはどっちが優秀かね?』と訊(き)いたことがあるんだよ。 すると子貢が、『私なんかとても彼とは比べものになりません。 彼は一を聴いて十を知りますが、私は二まで知るのがせいぜいです。』と答えたんだよ。 顔回をライバル視しているあの負けん気の子貢にしてはバカにしおらしい返事だったからね。 『そうだろうな、お前ばかりじゃないぞ! この私だって回には及ばないもんなぁ』となぐさめてやったんだよ。」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年10月31日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート281

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート281」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、無言!

子路(しろ)曰く、「それで先生は、俺にわざわざ川の話をしたくてドアをこじ開けてまでおしかけて来たんですか?」

子曰く、「子路よ! もう少し察しを良くしたらどうなんだ。」

子路曰く、「何を察しろと言うんですか?」

子曰く、「私は、子路に、この景色を見て、『時の流れは早いものだ。 子路も私もお互いに年をとったな!』とこう言っているんだよ!」

子路曰く、「先生、『お互い年とったな!』そんなわかりきった話をするために俺の口に水を流し込んだんですか? 俺に言いたいことがあればはっきり言って下さい!」

子曰く、「子路よ、以前は毎晩のように、我が理想と仰ぐ魯の始祖の周公様の夢を見たものだが、この頃はとんと見なくなってしまったよ。 これも老化現象なのだろうかねぇ。」

子曰く、「甚だしいかな、吾が衰(おとろ)えたるや。 久しいかな、吾れ復(ま)た夢に周公を見ず」。

子路曰く、「先生! そりゃー年をとって、一つずつ若くなっていくなら、結構なことですよ。 そんな訳にゃいきませんよ。 70近くにもなりゃ、あっちこっち頭や体に故障がでても不思議じゃありませんぜ。 俺は右肩が四十肩で、左が五十肩で、合わせて九十肩で、首から肩がコッチコッチに固まって、なかなかとれませんぜ。 夢に周公が出てこないくらいで、気の弱いこと言わないで下さいよ!」

子曰く、「子路よ、お前は昔から変わらないな!」

子路曰く、「そりゃそうですよ。 昔っから子路は子路ですよ! 変わってませんぜ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月30日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート280

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート280
」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

屋上に上がった子路(しろ)は、先生の後ろ姿を見て何か一抹の寂しさを感じた。

子路曰く、「先生、お待たせしました。」

子曰く、「おお、子路! 構わんよ! 私が勝手に押しかけたのだ。 とにかく手荒なまねをした。 子路よすまない。 許しておくれ!」

子路曰く、「わかりました。 許します! 先生、それより、俺に話とは一体何ですか?」

子曰く、「まあ、子路、そう急くな! この景色を見てごらん・・・ 実に美しい眺めじゃないか!」

子路曰く、「先生、俺は毎日窓から見ている眺めですよ! 今さら特別な景色じゃないですがね。 何か先生、おセンチになっちゃって、どうかしたんですか?」

子曰く、「ま~、そうかもしれないな! 私はこの魯の国で生まれ、父を三歳の時に亡くし、 十九歳で結婚しその翌年に長男の鯉(り)が生まれた。 二十四歳で最愛の母を亡くした。 私は今年になって、内なる神のメッセージを受けて、齢(よわい)六十九で子路や顔回ら弟子と共に生まれ故郷に帰って来た。 帰るや否や、長男の鯉を亡くした。 私も鯉もこの魯の国の大地に生まれ、ここで育ち、仁の道を求めた・・・ 子路、この屋上から川が見えるね。」

子路曰く、「俺は遠視なのでよく見えますよ。 何ってことはない川ですよ。」


子曰く、「子路、お前は近眼じゃなかったのか? まぁ、それはどうでもいいことだ・・・子路よ、私は川のほとりに立つたびに思うんだよ。 時の流れはまるで川のようだ。 こんこんと流れ来たって、とうとうと流れ去ってゆく。 待ったなしにね。」

子、川の上(ほとり)に在りて曰く、「逝(ゆ)く者は斯(か)くの如きか。 昼夜を舎(や)めず」。

子路曰く、「どこかで聞いたことがある歌のセリフのようですね! そうだ、美空ひばりの『川の流れのように』だ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを



天意天風

2010年10月29日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート279

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート279」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

孔子寮の寮母がバスタオルを持って子路の部屋へ、下男と共にやって来た。

寮母曰く、「子路(しろ)様、バスタオルを持って来ましたよ。」

子路曰く、「あっ、ありがとう。」

寮母曰く、「先生もずいぶんと無茶をされますね!」

子路曰く、「ああ。」

下男曰く、「先生はどこにいかれたのですか?」

子路曰く、「上だ。」

下男曰く、「屋上ですか?」

子路曰く、「ああ、この上だ。」

下男曰く、「ああ、そうですか! こんなことされちゃ、当然おかんむりですよね!」

子路無言!

下男曰く、「子路様が口をきかなくなったということは、近寄らないほうがよろしいようで・・・。 私は先生の所に行って来ます。 子路様お風邪などひかれないように十分ご注意下さい!」

子路曰く、「おい、それ以上よけいなこと言うと、このドアのようになるぞ!」

下男曰く、「お~お、触らぬ子路に祟(たた)りなし! 私はこれで失礼いたします。 ごめん下さい!」

寮母曰く、「子路様、先生を怒らせるようなことしたの?」

子路曰く、「それは俺の方が聞きたいぜ! このドア見てくれ! これじゃおちおち寝られねえから、別の部屋に移るから用意しておいてくれ!」

寮母曰く、「子路様、空き部屋はないですよ!」

子路曰く、「なら、叩き出せ!」

寮母曰く、「先生は屋上でお待ちでしょう。」

子路曰く、「ああ、着替えたらすぐ行く。 それにしても頭がガンガンする。 え~い、いまいましいじじいだ。」

屋上に行って戻って来た下男曰く、「寮母さん、熱いブラックコーヒー1杯と熱いカフェカプチーノを1杯、屋上にいる先生の所へ頼む!」

寮母曰く、「はい、かしこまりました。」

子路曰く、「おい、この寮でカプチーノなんかオーダーできるのか?」

寮母曰く、「はい、できますよ! 子路様もカプチーノにしますか?」
 
子路曰く、「俺はホットコーヒーでいい!」

寮母曰く、「はい、ご用意します。 ではね!」

子路曰く、「ああ、パンツまでびしょ濡れだ。 着替えてさっさと行くか!」

子路は着替えて、ブツクサ言いながら屋上に行った。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月28日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート278

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート278」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子路(しろ)! やっと起きてくれたか。」

子路曰く、「『やっと起きてくれたか』って、先生は俺を殺すつもりですか? 俺が先生に何をしたと言うんですか?」

子曰く、「子路よ、落ち着け!」

子路曰く、「こんなことされて、落ち着いていられますかい! 冗談じゃありませんよ。 これが君子たるもののすることですか!」

子曰く、「まあ、そう怒るな。 子路がなかなか私のところへ来ないので、私の方から来たまでだ。」

下男にむかって子曰く、「子路が風邪をひくといかん。 寮母さんにバスタオルを2~3枚持って来るように頼んでくれたまえ!」

下男曰く、「はい、すぐに持って来るように言います。」

子曰く、「子路よ! 私はお前に話をしに来たんだ。ここの部屋では話ができん! 寮の屋上で子路と私の二人で話がしたい。」

子路曰く、「先生、こんなまねしてまで話したい話って何の話ですか? 頭がガンガンしてますから、むつかしい話なら来年にして下さい!」

子曰く、「お前と私の仲だ、、理屈を言っても始まらんだろう! さあさあ、機嫌を直しておくれ!」

子路曰く、「わかりましたよ! すぐ着替えますから、屋上で待っていて下さい。」

子曰く、「そうだ! 子路は熱いブラックコーヒーが好きだったね!  目覚まし代わりに寮母さんにとっておきの熱いコーヒーを入れさせよう。 では屋上で待っている。」

そう言うと孔子先生は部屋から出ていった。

子路曰く、「あ~あ、人の部屋だと思って、ドアをこじ開けやがった。 ジジイのくせに乱暴なことをする。 日頃君子というのは考え方は正義を根本とし、行動は礼儀にかない、言葉は謙遜で、人々から信頼されて、物事を成就する。 誠に立派な人物のことを言うんだ。 これが立派な人物のすることかって言うんだ。 ちきよう! 先生じゃなかったら、手足の骨をへし折っているところだ! ハァ~、ハクション! ちくしょう! 風邪ひいちまうぜ!」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月27日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート277

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート277』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

下男曰く、「旦那様、水を汲んできました!」

子曰く、「子路(しろ)の顔に目がけて水を浴(あ)びせなさい!」

下男曰く、「えっ! 私がやるのですか? 旦那様、それはご勘弁を!」

子曰く、「さっさとやりなさい! 後の責任は私がとります。」

下男曰く、「旦那様、後の責任をとっていただけるのなら、先に責任をとってください!」

子曰く、「上手いこと言うね! おぬし、できるな! 下男にしておくにはもったいない。 塾生にならんか?」

下男曰く、「私は先生のお世話で十分でございます。 御遠慮します。」

子曰く、「君子とはいかんまでも、それなりになるのにおしいことだ。」

下男曰く、「旦那様、私は恐ろしくて出来ません。 子路様を怒らせると大変なことになります。 何をされるかわかりません。 お~、恐ろしや、恐ろしや。 くわばら、くわばら!」

子曰く、「この臆病者! バケツを貸しなさい! 老骨に鞭うって私がやるわ!」

孔子先生は、近くにあった「孫の手」を腰に差し込んで、バケツを持って子路の口にゆっくりと流し込んだ。
最後の水を流すと、子路は咳こむように「ゴホ ゴホ ゴホ」と水を吐き出した。

孔子先生は、すかさず、腰に差していた「孫の手」をとって、子路の耳元でバケツを叩いた。

子曰く、「子路、起きろ! (ガンガン ガン)  子路、起きろ! (ガン ガン ガン)   子路、起きろ!」

これには寝起きの悪い子路もたまらなかった。

子路曰く、「ゴホ ゴホ ゴホ どこのどいつだ、俺の寝込みを襲うとは! ふていやつだ。 首根っこへし折ってくれるわ。」と飛び起きた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年10月26日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート276

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート276』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

下男は、ドアの隙間にバールを差し込んだ。

下男曰く、「旦那様、こじ開けますが、本当によろしいですね!」

子曰く、「くどいぞ!」

下男は力いっぱいドアをこじ開けた。

下男曰く、「旦那様、開きました!」

子曰く、「御苦労! では、入るぞ!」

子路の部屋に入って、孔子は思わず臭くて鼻を押さえた。

下男曰く、「これはひどい! 『男やもめにうじがわく』とは昔の人は上手いこと言いますね!」

子曰く、「感心している場合じゃない! 早く窓を開けなさい! 臭くて息ができん。」

下男曰く、「先生、窓を開けました!」

子曰く、「こんなに狭い部屋なのに、子路(しろ)はどこにいる!」

下男曰く、「先生、この押入れの中じゃないですか?」

子曰く、「さっさと開けなさい!」

下男は押入れを開けた。
そこには酒に酔い潰れて大いびきをかいている子路が寝ていた。

下男曰く、「子路様!起きて下さい! 先生が来てますよ! 子路様!起きて下さい!」

子曰く、「子路、起きろ! 喝ッ!」

孔子は、子路の頬を軽く叩いた。

子路寝ぼけて曰く、「俺様が『“こ”の一番』だぞ! 先生~、いのち~。」

子曰く、「子路、起きろ! 目を覚ませ!」

子路目を開けて曰く、「あっ先生! これはこれはお久しぶりです! 先生、ここはどこですか? ふにゃふにゃ・・・」

子曰く、「子路の部屋だ! 起きろ!」

子路曰く、「もう少し寝かせて下さいよ。 もう少し・・・ ガァー ガァー ガァー」

下男に向かって子曰く、「バケツに水をくんで来てくれ!」

下男曰く、「どうされるんですか?」

子曰く、「いいから、早くしなさい!」

下男曰く、「はい、すぐに!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月25日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート275

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート275』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

孔子先生は、下男が呼びに来るまで、腕を組み目を閉じたまま椅子に座っていた。

下男曰く、「旦那様、寮母さんに連絡がつきました。 バールは寮にあるので用意しておきますとのことです。」

子曰く、「そうか、では行くぞ!」

下男曰く、「はい。」

場所は変わって、孔子寮の玄関である。
玄関に寮母がバールを持って待っていた。

寮母は、下男にバールを渡して曰く、「先生様、子路(しろ)様は何かやらかしたんですか?」

子曰く、「寮母さん、おはよう。 お元気かな?」

寮母曰く、「はい、お陰様で、元気で暮らしております。」

子曰く、「それは何よりだ。 子路の部屋はどこかね?」

寮母曰く、「はい、3階の東南の角部屋です。 部屋番号は『この一番』です。」

子曰く、「ありがとう。 では、まいるぞ。」

下男曰く、「旦那様、この部屋です。」

子曰く、「酒臭いな! ドアを壊す前に、もう一度ドアを叩いて起こしなさい!」

下男曰く、「はい、旦那様。 (ダン! ダン! ダン! ダン!) 子路様! (ダン! ダン! ダン! ダン!) 子路様! 起きて下さい。 先生がおこしです。 (ダン! ダン! ダン!ダン!)  子路様! 先生がおこしです。 起きて下さい。 (ダン!ダン! ダン! ダン!)」

「この一番」の部屋からは無言であった。

子曰く、「この扉をこじ開けなさい!」

下男曰く、「先生、本当にやるんですか?」

子曰く、「問答無用!」

下男曰く、「はい、やります。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月24日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート274

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート274』だ。

諸君、居酒屋「論民」で深夜まで飲んでいた子路(しろ)、顔回(がんかい)、子貢(しこう)、神北(かんぺき)の4人が帰宅したその日の朝の孔子先生の書院の間から始まる。

孔子先生は、午後から神農廟大ホールで塾生総合の講義がある。
そのためいつもより2時間ほど早めに起きられていた。
孔子寮にいながら、ここのところ顔を出さない子路を慮(おもんばか)って、下男にいいつけてここに来るように申しつけた。
孔子先生は、年の開きのない古参の子路を内心では非常に頼りにしていた。
孔子先生は自分の亡き後は顔回に跡目を継がせたいと考えていたが、そのために子路の力が必要不可欠である。
子路とじっくりと話し合って協力を仰ぎたかったのである。

下男が孔子寮へ行って戻って来て曰く、「旦那様、子路様の部屋へ行ってきましたが、鍵がかかっていて入れませんでした。 ドアを叩いて大声で呼びましたが、起きてきません。 いかがいたしましょうか?」

子曰く、「子路は、部屋の中にいるのか?」

下男曰く、「はい、辺(あた)りがとにかくお酒の匂いで、臭くてたまりませんでした。」

子曰く、「マスターキーで開ければよいではないか。」

下男曰く、「そのように思いまして、寮母にマスターキーを出すように言いましたが、寮長の子路様がマスターキーを持って行かれて、他の部屋にも入れなくて困っていると言っていました。」

子曰く、「どうしょうもない奴だ! 私が直接叩き起こしに行こう! ドアごとこじ開けるからバールを持って、私について来なさい。」

下男曰く、「旦那様、ドアを壊してもよろしいのですか?」

子曰く、「かまわん! 修理代は子路に請求しなさい!」

下男曰く、「はい、すぐに御用意します。」

子曰く、「用意できたら呼んでおくれ。」

下男曰く、「はい、お呼びいたします。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月23日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート273

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート273』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

(Wikipediaより抜粋)
すると子貢(しこう)は「人は誰でも皆天が高いことを知っておりますが、では天の高さはどのようなものか、と聞かれたら皆知らないと答えるでしょう。 わたしは仲尼(ちゅうじ 孔子)の賢さを知っておりますが、その賢さがどのようなものであるのかは知らないのです。」(説苑)と孔子の偉大さを天の高さになぞらえて答えた。

またあるとき、叔孫武叔が(しゅくそんぶしゅく)「子貢は孔子より優れている。」と話したことを子服景伯(しふくけいはく)が子貢に伝えた。
子貢は「屋敷の塀に例えるなら、私の家の塀の高さは肩の高さぐらいでしょう。 ですから、屋敷の中の小奇麗な様子が窺えます。 しかしながら、夫子の家の塀の高さは高すぎて、ちゃんと門から見ないと中の素晴らしい建物や召使の様子は知ることはできないでしょう。 ですから、叔孫武叔がそういったのは無理ないことかもしれません。」(論語子張篇)と見事な例を引き、孔子が優れていることを表現した。
この子貢の言葉は今でも中国のことわざとして残っている。

春秋左氏伝には、国難に際して子貢が呉、斉などへ、外交官として使わされていることが散見している。(春秋左氏伝では子贛とも表記されている。同一人物とされる)
また、魯の大臣が外交の場で失敗して、子贛がいれば失敗しなかったのに、と残念がっている表現や、斉国から成という城市を取り戻していること、答えに窮した正使を助けていることなどの言動から、かなり有能であったことがわかるし、孔子にも勝ると一部で評価されるのも理解できる。

また、史記の記述によれば、魯を救うために越、呉、斉、晋に使いし後の縦横家(じゅうおうか)顔負けの弁舌をふるって魯を救い、呉を滅ぼし、越を覇者たらしめ、斉を弱めて晋を守ったとされる。
このような功績から、魯衛の宰相になったといわれる。

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今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年10月22日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート272

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート272』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)曰く、「唐変木(とうへんぼく)、お前の働きで、意外に早く片付いたぞ! 明朝、魯に戻るぞ! 帰り仕度の準備をしておきなさい。」

従者曰く、「旦那様、もう帰っちゃうんですか?」

子貢曰く、「お前、女房子供のところへ早く帰りたくないのか。」

従者曰く、「いいえ、それはないですけどね・・・ せっかく旦那様も実家に来られたのですから、温泉にでもつかってもう少しのんびりして帰りましょうよ。」

子貢曰く、「お前、まだ飲み足らないのか?」

従者曰く、「えへへへへ・・・そうなんです。」

子貢曰く、「だめだ! 明朝かえるぞ。 いいな!」

従者曰く、「ヘェ~イ! かしこまりました。」


諸君、明朝、子貢と従者は無事、一路、魯に旅立ったのである。
諸君、子貢の弁舌が優れているのは有名な話であるが、師に対する尊敬の念慮と彼の誠実さはこんなところに表れている。

(Wikipediaより抜粋)
あるとき子貢が斉の景公に「あなたは誰を師となさっているのか」と聞かれたとき、子貢は「仲尼(孔子)が私の師です」と答えた。
しかし子貢は景公に「仲尼は賢いですか」と問われると即座に「賢いです」と答えたものの、「どのように賢いのですか」と問われると「存じません」と答えた。
景公はいぶかしんで「貴方は仲尼は賢いと言いながら、その賢さがどのようなものであるのかは知らないという。それでよろしいのですか」と聞いた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年10月21日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート271

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート271』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)は、主人留守中ではあるが、衛の実家に用向きがあってこちらへ来たこと、そして、当主の友人で突然ではあるが、奥方にぜひご挨拶をしたい旨を書状にしたため、家人に取り次ぐよう申し入れた。
しばらくして、家人の者より口上が述べられ、特別お目通りが許されて正門が開かれた。
ハンサムな神北(かんぺき)だけに子貢は奥方はどんな美人かとイメージをふくらませていたが、実のところ奥方はしもぶくれのおたふく顔で小太りの女性であった。
しかし、今の美人感と異なり、その当時では、このような女性が見目(みめ)麗(うるわ)しい美人として持てはやされていたのだ。

子貢の好みは、目鼻立ちがはっきりした、スレンダーな女性が好みであったので、子貢の勝手な期待を裏切られることになったが、一たび対座して話をすると、かなりの弁舌家で話術も巧みな才女であった。
奥方は子貢の真意を探るようであったが、孔子の門弟の一人であることを包み隠さず潔く伝えたため、奥方も子貢の誠実さに心打たれて事情を話してくれた。
神北は、奥方だけには、どこで何をしているのか伝えていたのである。
祝鮀(しゅくだ)は娘婿に「弟子となって孔子塾に潜入せよ! 孔子を祝鮀の政治顧問となるようつなぎをつけよ! また、弟子の中で、これはという逸材を見出し渡りをつけよ!・・・等々」であった。
そして、衛の霊公が重い病にかかっており、今にも命が危ういという情報を得た。
祝鮀は、霊公が亡くなれば、衛は家督争いで、国が乱れることを恐れ、その対処方法を孔子に相談したかったのである。
それを食い止めるためにも、孔子のコンサルティングが不可欠との祝鮀の判断とのことであった。
子貢は、奥方に対面して、神北(かんぺき)と祝歓迎は間違いなく同一人物であることが明らかになった。

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天意天風

2010年10月20日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート270

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート270』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

従者曰く、「屋敷の周りを掃除している祝(しゅく)家の下男らしき者に聞いたんですよ! 『ダンナ様いや、御主人様は御在宅ですか?』と」

子貢(しこう)曰く、「ほう、それで。」

従者曰く、「下男が『ダンナ様はお仕事で御留守をされている』と返事が返ってきたんですよ。 そこですかさず、お金をちらっと見せて人相書きを出して『ちょっとこれを見てくれよ』と同時に下男の袖の下にお金を入れたんです。 『いいよ』と言って下男の奴はニヤッと笑っていやがった。 そこで『人相書きの御仁はお前のご主人様か』とたずねたんです。 そうしたら、下男曰く、『良く似てる。 多分うちの旦那様だろう』と言うんですよ。」

子貢曰く、「唐変木! よくやった。 誉めてやるぞ!」

従者曰く、「へえ、どうも。」

子貢曰く、「なんだその手は? 褒美(ほうび)でもくれとでも言いたいのか?」

従者曰く、「旦那様、心付けで結構です。」

子貢曰く、「お前ってやつは抜け目がないな! ギャンブルに使うんじゃないぞ! 女房、子供の土産に使うんだぞ。 ほら、もっていきな!」

従者曰く、「こんなに頂けるんですか! ありがとう存じます。」

子貢曰く、「明日、私が出向いて祝家に届けものをしよう! 今一度、本人かどうか奥方に確認して来るとしよう!」

従者曰く、「旦那様、主(あるじ)は留守ですよ! それに内密の仕事じゃないんですか?」

子貢曰く、「わかっている! とにかく、奥方に会ってくるよ。」

明けて、子貢は正装の身支度をして、従者を引き連れ、実家の店の極上の酒と魯の特産品を持って祝家に赴いたのである。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年10月19日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート269

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート269』だ。

諸君、姓と氏は、中国でも漢代以降は区別が無くなるが「姓」は血縁関係にある一族全体の呼称であり、「氏」は一族の中の誰を先祖とするかや、職業や居住地によってつけられた呼称である。
中国人は五千年前から「姓」を持っており、その数は現在では一万二千以上ある。
ちなみに大半の人が明治になって「姓」をつけた日本人は、三十万以上ある。
中国では一文字姓が圧倒的で、2005年の調査では、「李」「王」「張」がベスト3で、合計二億八千万人を占めている。
少数派ながら、「司馬」「公孫」「諸葛(しょかつ)」「欧陽」など二文字姓もある。
中国では、生まれた子供は男女問わず父親の姓を名乗り、娘は結婚しても姓を変えない。
これは、子供が両親と同姓の者と結婚するのを血族結婚であるとして忌避する「同姓不婚」とういう風習に由来する。


諸君、昨日の引き続きであります。  

従者曰く、「だんな様! だんな様に喜んでもらうために娘婿の自宅を突き止めたんですよ!」

子貢曰く、「唐変木(とうへんぼく)! よくやった。 後で甕(かめ)ごと飲ませるからな! もったいぶらずに話しなさいよ。」

従者曰く、「へい、甕ごとですか! ありがとうござんす。 こちとらも調べがいがあったってもんでげすよ!」

子貢曰く、「唐変木! 飲み過ぎるなよ。」

従者曰く、「へえ、それで娘婿の自宅は大きな屋敷なんですよ! 『祝(しゅく)歓迎』と書いてあったのでどこかの温泉街のアーケードかと勘違いしちまったんですがね! 実はそれは表札なんですよ!」

子貢曰く、「おい!唐変木、お前はボケでおれはツッコミか! 漫才やってるんじゃないぞ!」

従者曰く、「へぇ~い、ボケかましてすんません!」

子貢曰く、「神北(かんぺき)の名は、『祝歓迎(しゅく-かんげい)』というのか。」

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天意天風

2010年10月18日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート268

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート268』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)は実家に着くと、内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の臣下に神北(かんぺき)そっくりな者はいないか調べることにした。
子貢の実家は代々の造り酒屋で、衛国御用達の家柄であった。
そんなことからも、店(たな)にでいりする商人(あきんど)やお届けにあがる内務省の役人とも贔屓(ひいき)があった。
そんなこんなで、どうやら祝鮀の娘婿に良く似ているという情報を得た。

従者曰く、「だんな様! だんな様! 大変だ!」

子貢曰く、「おお、唐変木(とうへんぼく)、遅かったな!」

従者曰く、「ハァ ハァ ハァ ハァ・・・だんな様! わかりましたよ。」

子貢曰く、「ずいぶんと息を切らしているじゃねぇか。 水でも飲め!」

従者曰く、「いえいえ水は結構ですよ。 水はもったいない。 ここの造りたてのお酒をとりあえず一杯お願いします。」

子貢曰く、「おい、唐変木、慌てるな。 後でゆっくり飲ましてやるよ。 ここは売るほどあるんだ。 まず水を飲んで落ち着け! ほら、水だ!」

従者曰く、「ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ あ~ぁ、うめぇや! ・・・そうだ、そうだ。 だんな様が私めに描いて下さった人相書きの男にそっくりの者がいるとのことでした。」

子貢曰く、「誰にそっくりなんだ?」

従者曰く、「祝大臣の娘婿で、同じ『祝』です。」

子貢曰く、「神北の野郎、結婚していたのか。 大臣の娘婿とは恐れ入ったな。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風