2010年12月16日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート327

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート327」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子貢(しこう)よ、言葉を慎みなさい! 神北(かんぺき)君、子貢の非礼を許して欲しい。 子貢は人の心を逆なでするとこがある。 しかし、これを良き持ち味として使いどころを弁(わきま)れば、人を生かす才能に変わると思うのだがね!」

神北曰く、「はい、イライラしていたもので、つい言葉を荒げてしまいました。 お許し下さい。」

子曰く、「話を戻すが、神北君、義父の祝鮀(しゅくだ)は、私に用向きがあるのではないのか?」

神北曰く、「はい、そうです。」

子曰く、「その用とは何かね?」

神北曰く、「はい、先生が、衛国の君主の霊公様に愛想を尽かされ、魯国へ帰ってしまわれたことを義父は、私に、『衛から、人財と言う宝を失った。 非常に残念でならぬ!』と言っておられました。 義父は私に、『孔子の弟子となり潜入せよ! 先生と接触して、内密に政治顧問をお願せよ!』との命です。 もう一つの命は、孔子先生の許可を得て門弟の中でこれはと言う人物を見つけて私の所へ連れて来るように託されました。」

子曰く、「そうであったか! 神北君、私が衛国を去ったのは、こんな理由からです。 それは、霊公様は、私に軍隊の陣立てについて質問ばかりするので、『私は、神や先祖を祀(まつ)る儀礼については、いささか学んでおりますが、軍事については学んでおりません。』と返事をして、霊公があまりにもものわかりが悪いもので、嫌気がさした。 それで翌日衛国をさよならしたんだよ。」

衛の霊公、陳(じん)を孔子に問う。 孔子対(こた)えて曰く、俎豆(そとう)の事は則ち嘗(かつ)てこれを聞けり。 軍旅(ぐんりょ)の事は未だこれを学ばざるなり。明日(めいじつ)遂(つい)に行く。

神北曰く、「そうでしたか。 そう言えば、霊公様の南子夫人の振舞いにも困ったものだと義父におっしゃったそうですね。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年12月15日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート326

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート326」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君、まず、あなたの名前だけでも先に教えてくれませんか?」

神北曰く、「はい、わかりました。 私は、衛の国の生まれで、名字は祝(しゅく)、名は歓迎(かんげい)です。」

子貢曰く、「祝歓迎君! これ以降は、何と呼んだらいいですかねぇ?」

神北曰く、「先生に決めて頂ければ・・・」

子曰く、「神北君にも知られたくない事情もあるだろうから、このことを知っているのはわれわれ三人だけだ。 今まで通り、神北で通すことだね!」

子貢曰く、「先生の言われる通りですね! それでは、今まで通り、神北君と呼びます。」

神北曰く、「先生、御察し下さりありがとうございます。 私は、衛の内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の命を受けてここに、魯国の先生の所に来たのです。」

子曰く、「祝鮀の命とは?」

神北曰く、「衛の霊公が重い病にかかっております。 今こうしている時も命が危ない状態です。 私の妻の父親が祝鮀で、義父になります。」

子曰く、「神北君は、祝鮀の娘婿ということですか!」

神北曰く、「はいそうです。 ただし、私は婿養子ではありません。 もともと同じ『祝』姓です。」

子曰く、「これは私事だが、昔、女房で失敗して苦労したものでねぇ・・・ それ以来、人の相を見ることも勉強し、それなりに研鑽をつんできたのだが、実に奥方は福相をしておられる。」

神北曰く、「おそれいります。」

子貢曰く、「ここだけの話、神北君は奥方の尻にひかれているのかい?」

神北曰く、「子貢さん、それは私に対して失礼ですよ! ただ、私は祝鮀の娘をもらっただけで、親戚からも歓迎が養子にいったと勘違いされています。 未だに『内務大臣祝鮀の養子婿の歓迎君です』と紹介されているんですよ! ・・・正直、『俺は婿養子じゃないぞ!』と言い返してやりたいのですがね・・・ 大人気ないことですからね。」

子貢曰く、「そうか、それは失礼した。 君も意外に苦労しているんだ。」

神北曰く、「子貢さん、お言葉を返すようですが、『君も意外に』とは失礼じゃないですか!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月14日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート325

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート325」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「先生!神北(かんぺき)、いや祝歓迎(しゅくかんげい)、そうとう参ってますね!」

子曰く、「子貢、本人もいささか動揺しているようだ。 もうここらへんで勘弁してやったらどうだ!」

子貢曰く、「先生、私もそうしたいんですが・・・ やはり、先生に正直に『実はこうこうこうで、このような事情で、先生に近づくため門人になりました。』と本人の口から言わせたいんです。」

子曰く、「それもそうだが、せっかくの料理も美味しく食べられないだろう。」

子貢曰く、「先生、本人が先生に詫びれば、私はそれで十分です。 詫びさえしてくれれば仇ではありませんから、孔家門人として、またお互いに良き友人として付き合っていきたいと思っています。」

子曰く、「確かに子貢の言う通りだな。 私とて祝鮀(しゅくだ)の命令で潜入してきた神北をこのままにしておく訳にはいかんからな。 本人の口から正直なところを聞きたい!」

子貢曰く、「とにかく私から神北に素性はばれているからありていに正直に話して先生に詫びるように説得します。」

子曰く、「それがいいな! 子貢よそうしてくれるか!」

そこへ、トイレから神北が戻って来た。

神北曰く、「遅くなりました。 お食事中に席を立ってすみません。」

子曰く、「せっかくの料理が冷めてしまうぞ。 さあ、食べてくれたまえ。」

神北曰く、「先生、私はこのままではせっかくの心づくしの料理が美味しく食べられません。」

子曰く、「神北君、思いつめた様子だが、何かあったのかね?」

神北曰く、「先生に隠していた事を今この場で話をさせて頂きたいのです。」

子曰く、「そうかい! 神北君の胸につかえているものがあるのなら話してごらんなさい!」

神北曰く、「実は、私は神北ではありません。 この名前は、子路(しろ)先輩に初めて居酒屋で会った時に、飲んでいる話の折に名を付けてもらったんです。」

子曰く、「何ぃ! 子路が名を付けたと・・・」

神北曰く、「はい。」

子曰く、「またどうして子路がそんな真似をしたんだ。」

神北曰く、「それには、先生もすでにわかっておられると思いますが、この際、私の素性も含めて洗いざらい話させて頂きます。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月13日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート324

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート324」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「先生、この方が奥様です。」

子曰く、「どれどれ・・・ ほうほう・・・ ぽっちゃりして、鼻が低くて、耳が大きくて福耳だね。 笑顔がいいねぇ~。 私の好みの女性だ!」

子貢曰く、「そうですよね! おかめ顔で、いかにも福相ですよね! 神北(かんぺき)君、めったにない美人ですから見て下さいよ!」

神北曰く、「・・・ この方ですか? 私もどこかでお会いしたような気がしますが・・・なかなかのおかめ顔・・・いえ、かわいい方ですね!」

子貢曰く、「神北君! 実はね、奥方から御主人が、今、魯国のどこに出張されておられるか聞いて来たんですよ!」

神北曰く、「そうですか。 さすがに手際がいいですね。」

子曰く、「神北君! 顔色が優れんようだが?」

神北曰く、「そうですか? 鏡が無いのでわかりませんが・・・ちょっと席を外させて頂いてトイレをお借りします。」

子曰く、「料理が冷めないうちに戻って来ておくれ!」

神北曰く、「はい、すぐ用を足してきます。」

席を立った神北は、動揺を抑えながらもトイレに向かった。

神北心の中で呟いて曰く、「何と言うことだ! あの写真を見せられちゃこれ以上隠し通す訳にはいかんな。 ・・・しかし、あの子貢と言う奴は、嫌な奴だ。 俺の心を読んでいるのか、やっぱり・・・ 言葉巧みに、この歓迎様をここまで追い詰めるとは・・・ しかし、的に回したら比奴(こやつ)は恐いな。 ・・・しかし、子貢の奴にトイレに追い込まれるとは実に悔しい! これが本当の雪隠詰(せっちんづ)めだ。 なんちゃって・・・ もうこの期に及んで白(しら)を切る訳にはいかんからな。 出すもの出したら全てを洗いざらい先生に話すとしよう。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月12日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート323

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート323」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「先生、それでマヨネーズの『一気吸い』は成功したんですか?」

子曰く、「さきほど自慢じゃないと言っただろう!」

子貢曰く、「成功したんですね!」

子曰く、「もちろんだ。 ・・・その当時は、今みたいにローカロリーのマヨネーズは無くってね! 結構脂っこくて口に残るんだ。 それでも見事成功してね・・・ それが私の自慢でね。」

下男がメインディッシュとパンを運んできた。

下男曰く、「本日のメインディッシュ、オマール海老の香草ホイル焼きです。 パンのおかわりがありましたらお申し付け下さい!」

子曰く、「ありがとう!」

子貢曰く、「神北(かんぺき)君、メインディッシュが来たことですから、先ほどの話の続きに戻しますが・・・ 神北君も機会があったら私と一緒に魯国に出張中の御主人に会いませんか?」

神北曰く、「ええ・・・私は構いませんよ!」

子貢曰く、「先生もその時は一緒に会いませんか?」

子曰く、「そうだね・・・ ぜひ、私の家へご招待して、ディナーを食べながら話をお聞きしたいものだね!」

子貢曰く、「先生が招待して頂ければ、喜んで来られますね! 何と言っても先生は著名人ですからね! ・・・神北君、先生の提案はどうでか?」

神北曰く、「はい、できれば同席したいですね!」

子貢曰く、「神北君! 私ね、その奥様に頼んで、想い出の一つにしたいから二人だけの写真を撮らせてもらいたいとお願いしたらね、『いいですよ!』と快く受けてくれたんです。」

神北曰く、「それは良かったですね!」

子曰く、「子貢よ! その記念写真はあるのかね?」

子貢曰く、「はい、先生。 私、先生にお見せしようと思いましてね、持参して来ているんです。」

子曰く、「ほう、それは是非見せてもらいたいね!」

子貢曰く、「神北君もぜひ見て下さいよ!」

神北曰く、「・・・無言」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月11日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート322

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート322」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君、先生は旅に出られる時は、携帯食料として必ずマヨネーズとチョコレートを持って行かれるそうですよ!」

子曰く、「おいおい、それは昔の話だよ。」

神北曰く、「山に登られる方は、マヨネーズとチョコレートを持って行かれるそうですよね?」

子曰く、「私は登山は趣味じゃないが、板チョコにマヨネーズをつけて食べると、これが意外にいけるんだ! 疲れている時には、パワーの補給になるんだよ!」

神北曰く、「板チョコにマヨネーズをつけて食べるんですか。 気持ち悪くならないんですかね。」

子貢曰く、「神北君、私が言った通りでしょ! 先生は筋金入りのマヨラーなんですよ。」

神北曰く、「恐れ入りました。」

子曰く、「神北君にマヨラーで感心されるとは・・・ 自慢じゃないが、若い頃は、500g入りのマヨネーズのチューブをくわえて、一気飲みならぬ、『一気吸い』したことがあるんだ。」

子貢曰く、「マヨネーズの『一気吸い』ですか! それは初耳です。」

子曰く、「子路(しろ)と回(かい)は知っているよ!」

子貢曰く、「先生と回さんの共通点は『一気』が好きなんですね!」

子曰く、「何だいそれは・・・?」

子貢曰く、「一昨日、居酒屋で飲んでいたんですが・・・ 回さんが、生ビールピッチャー一気飲みにチャレンジするのが夢だと言うので、この機会にチャレンジしたんです。」

神北曰く、「私も子路さんと飲んでいました。 『ピッチャーの一気飲みにチャレンジします』と店内放送が入ったんですよ。 チャレンジャーが回さんだとは、思いませんでした。」

子曰く、「それで、回はチャレンジに成功したのかい?」

子貢曰く、「見事成功しまして、私達四人と店の主人と従業員とで記念撮影をしたんです。先ほど先生にお見せした写真がその時のものです。」

子曰く、「そうか、子路は君たちと飲んでいたんだな。 まあ、体を壊さないようにほどほどに飲みなさいよ!」

子貢、神北そろって曰く、「はい!」

下男が次の料理を運んで来て曰く、「ほうれんそうのポタージュスープをお持ちしました。皆様はパンでよろしいですか?」

子曰く、「神北君は、パンでよろしいですか?」

神北曰く、「はい、けっこうです。」

子貢曰く、「私もパンでお願いします。」

子曰く、「では、私もパンでお願いします。」

下男曰く、「次は、メインディッシュになります。 本日はオマール海老の香草ホイル焼きです。 少々お待ち下さいませ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月10日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート321

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート321」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「まあまあまあ、子貢(しこう)よ、そう話急ぐな。 前菜が来たぞ。」

そこへ、家人下男と下女が前菜を持って入って来た。

家人下男曰く、「お待たせしました。 航空便でオマール海老と一緒に生ガキと舌平目が届きましたので、御賞味下さいませ。 前菜の生ガキです。 レモンを絞ってカクテルソースでお召し上がり下さい!」

子曰く、「これはこれは、私の好物の一つです。 さあ、子貢(しこう)、神北(かんぺき)君、召し上がって下さい!」

子貢曰く、「最初は何もつけずにそのまま、潮騒の香りにのせて生ガキ本来の味を楽しむのが私は好きです。」

神北曰く、「私もそうです。 素材本来の味を確かめてから、料理の味を楽しみたいので、活きのいいものは生で食べるようにしています。」

子曰く、「ほうほう、それはそれは、二人ともなかなかの食通だね! 私は、そんな理屈より口の中に入れた瞬間、この何とも言えないカキのプリプリ感と海のミルクの独特の風味がたまらないね!」

子貢その言葉じりをとらえて曰く、「先生こそずいぶんと語りますね!」

子笑って曰く、「そうだな! 美味しいものを心おきない者と一緒に食べると、つい思わず語ってしまうんだ。 普段の食事は一人で食べているから、余計なおしゃべりをせずに、静かに食べ物と食べられることへの感謝をしつつ味わって食べていますよ。」

神北曰く、「今日は、せっかくの御馳走ですから、楽しい会話をしながら味わいたいものですね!」

子くつろいで曰く、「さあさあ、お次が来ましたぞ!」

下男が運んで来て曰く、「次は先ほどの舌平目のパイ包みです。 こちらは、ムール貝、たこ、芝海老、イカ等と海藻が入りました海鮮サラダです。 どうぞお好みのドレッシングでお召し上がり下さいませ。 先生は、ノンオイルの梅じそドレッシングでお願いします。」

子曰く、「はい、お気遣いありがとう! わかりましたよ。」

神北曰く、「先生、コレステロールを気にされているんですか?」

子曰く、「神北君、私は、何を隠そう、実はマヨラーなんだよ!」

神北曰く、「マヨラーなんですか!」

子曰く、「若い頃は、何にでもマヨネーズをつけて食べていたんだ。」

神北曰く、「へぇ~」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月9日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート320

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート320」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

迎賓の間では、円卓のテーブルが用意されていた。

子曰く、「さあ、二人とも座ってくれたまえ。 まずは食前酒で乾杯しよう。」

三人ともグラスを取った。

子曰く、「三人の出合いに、そして、それぞれの御両親に、それぞれの御先祖様に・・・ では、乾杯!」

子貢(しこう) 、神北(かんぺき)揃って曰く、「乾杯!」

子曰く、「神北君、今日の料理はフレンチだが・・・ 君の趣向に合いますかな?」

神北曰く、「はい、大丈夫です。」

子曰く、「今日は、フランスから空輸で極上のオマール海老が入ったとかで、フレンチになったと料理長が言っていたぞ。 メインはオマール海老だが、君の趣向に合いますかな?」

神北曰く、「はい、大丈夫です。」

子貢曰く、「神北君、私は衛の国の実家に帰ってましてね!」

神北曰く、「はい、そうですか。」

子貢曰く、「私の国の実家は、造り酒屋なんですがね。」

神北曰く、「はい、そうですか。」

子貢曰く、「実家に帰ってのんびりしている時に、とある所で、絶世の美女にめぐり会ったんですよ・・・」

神北曰く、「はい、そうですか。 それで・・・」

子貢曰く、「その女性は、気品があって、また気さくでね。 また話上手なんすよ。」

神北曰く、「ああ、そうですか。 それで・・・」

子貢曰く、「その女性は、結婚されているんですがね・・・ 御主人は魯の国に出張中だということで、留守でした。 ぜひ御主人にお会いしたかったんですがね・・・」

神北曰く、「はい、それで・・・」

子貢曰く、「奥様に伺ったところ、この御主人は、イケメンで、武芸全般に長(た)けていて、頭脳明晰で、仕事が出来る。 衛でもその名を知れる切れ者だそうですよ。」

神北曰く、「はい、それで・・・」

子貢曰く、「私は、そんな人物に是非面識を持ちたかったので、今度お帰りになられたおりには、ぜひ一度お会いしたいと、お奥様にお願いしたんでよ。」

神北曰く、「そんな方なら、私もぜひ一度お目にかかりたいものです。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年12月8日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート319

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート319」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう) 曰く、「そうです。 もう一つの顔は、何を隠そう・・・」

神北(かんぺき)曰く、「それは何ですか? 子貢さん、もったいをつけないで下さいよ。」

子貢曰く、「何を隠そう、先生はスーパー霊能者なんです!」

神北曰く、「スーパー霊能者! どういうことですか?」

子曰く、「おいおい、子貢よ、勝手につくっていはいかんよ。 私はそんなことを言っておらんぞ!」

子貢曰く、「でも先生、まんざら嘘ではないでしょう。」

神北曰く、「先生、この写真は、間違いなく心霊写真ですか?」

子曰く、「間違いない、本物だ。」

神北曰く、「では、この少年は誰ですか?」

子曰く、「私の霊感では、これは少年時代の子路(しろ)であろう。」

神北曰く、「では、この少女は・・・」

子曰く、「この少女は、写真の角度によって、少女にも、大人の女性にも、また、この角度から見ると、老女にも見えてくる。 この少女はおそらく、人間ではあるまい。 なにかの精霊の類(たぐい)であろう。」

子貢曰く、「では、先生、神北君の顔の横のこれは何ですかね?」

子曰く、「これは、 物の怪(もののけ)の類であろう。 多分、少女につき従う眷族(けんぞく)であろうよ。」

子貢曰く、「眷族ですか?」

子曰く、「そうだ。 少女の使い走りってとこかな。」

神北曰く、「先生、写真一枚見て、どうしてわかるんですか?」

子貢曰く、「神北君、先生は先ほどから、『私の霊感では・・・』と言っておられるだろう。」

神北曰く、「霊感ですか? ・・・先生、それはどうやったら得られるんでしょうか?」

子曰く、「まあ、それはともかく今日は、神北君との親睦もかねて、ランチでも食べて雑談でもするとしようぞ。」

そこへ家人の下女が入って来た。

下女曰く、「御主人様、お食事の用意がととのいました。 迎賓の間へお越し下さいませ!」

子曰く、「はい、すぐいきます。 御苦労様。 ・・・では諸君、まいろうか。」

子貢、神北そろって曰く、「はい、御馳走になります。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年12月7日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート318

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート318」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「二人ともずいぶん盛り上がっているようだね。 何か面白いことでもあったのかい?」

子貢(しこう) 曰く、「はい、一昨日、回(かい)さんと私で居酒屋に飲みに行ったおり、偶然隣の部屋に子路(しろ)先輩と神北(かんぺき)君も飲みに来てまして、ひょんなことから合流して四人で飲んだんです。 その折に、閉店間際に四人と店のものとで記念写真を撮ったんです。 神北君が、昨日、講義が終わった後で、写真を取って来てくれたんです。 たまたま写真を今日持って来てくれて、私にも頂いたんです。・・・ その写真が面白いんですよ。」

子曰く、「ほう、そうかね。 面白い写真とは、私も見てみたいね!」

子貢曰く、「先生、よかったら見て下さい! 回さんいい顔して写っていますよ。」

子曰く、「それはそれは、よかった。」

孔子先生は、出された写真を手に取り、顔を前に出し写真をのぞきこんだ。

子曰く、「皆いい顔してるね! ・・・ 子貢よ、子路の横に少年がいるね! ここにも少女がいるね! ・・・どうして子供がいるのかね? 子供はこんなところにいちゃいかんよ! もう寝てる時間だろうが・・・ 男女七歳にして、居酒屋に席を同じゅうせず!」

子貢曰く、「先生、居酒屋に子供はいませんでしたよ! ところが写真に写ってたんですよ。」

子曰く、「子貢、もしかしてこれは心霊写真か!」

神北無言でうなずいた。

子貢曰く、「そうかもしれません。 ・・・先生、ここ見て下さい!」

子曰く、「神北君じゃないか。」

子貢曰く、「神北君の顔の隣に・・・写っているでしょ。」

子曰く、「何だこれは? ・・・ 心霊写真に間違いないな。」

子貢曰く、「神北君、実は先生にはもう一つの顔があるんですよ!」

神北曰く、「もう一つの顔ですか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月6日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート317

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート317」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)曰く、「子貢(しこう)さん、昨日の総合講義の後で居酒屋「論民」に寄って、記念写真を取ってきました。 4枚頂いてきましたので、一枚持って行って下さい。」

子貢曰く、「そうですか。 それはご苦労様です。 では早速見てもいいですか?」

神北曰く、「はい。 どうぞ、どうぞ!」

子貢曰く、「あっ、回(かい)さん、いい顔してますね! あっ、これ何ですか? 子路(しろ)先輩の横に立っている少年は・・・」

神北曰く、「それなんですよ。 ・・・ここも見てくれますか。 ここです!」

子貢曰く、「これは、少女の顔ですね。」

神北曰く、「そう見えますよね! 私の顔の隣にある、黒い毛むくじゃらな足があるでしょう。」

子貢曰く、「神北君、この写真は、一体何ですか? ひょっとしてこれ心霊写真ですか?」

神北曰く、「子貢さん、子路先輩の子供の頃の話は本当のことだったんですよ!」

子貢曰く、「例の林間学校の怪談話ですか。」

神北曰く、「子路先輩が、写真を撮られるのを嫌がっていたのは、これを見ればわかるような気がしますよ!」

子貢曰く、「そうだね。 しかし何故、君の顔の隣に毛むくじゃらな足があるんだろうね。例の親父グモに好かれたのかねぇ・・・」

神北曰く、「冗談よして下さいよ! たまたまですよ!」

子貢大声で叫んで曰く、「神北君! 君の後ろ・・・」

神北曰く、「えっ・・・ 後ろですか・・・」

子貢曰く、「振り向かないほうがいい・・・ 君の後ろに例のものが・・・いる。」

神北曰く、「えっ・・・冗談でしょ! まさか本当に・・・」

子貢曰く、「僕の方を見て、例の少女と親父グモがニコニコ笑ってるよ。」

神北青ざめて曰く、「俺もう子路先輩と絶対一緒に写真撮りませんから!」

子貢曰く、「神北君は、意外と怖がりなんだねぇ~ 何もいやしませんよ。」

神北曰く、「子貢さん、もう脅かさないで下さいよ!」

子貢曰く、「悪い悪い、ついからかってみたくなっただけだよ。」

そこへ、孔子先生が、入ってこられた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月5日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート316

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート316」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

明日の先生との約束を受けたものの、一抹の不安がよぎった。
それは、妻と子貢(しこう)とのツーショット写真である。

神北(かんぺき)曰く、「何故、子貢は俺の素性を知っていたのだろうか? もしかして、俺の素性は先生にバレていたのではないか? 妻の写真といい、先生のランチのお誘いといい、間が良すぎる。 やっぱり何かある。」

一夜明けて、身支度を整えた神北は、居酒屋「論民」での記念写真を持って出かけて行った。
途中、先生に手土産にと四越(よつこし)デパートに寄って、ねこ屋の栗ようかんを買って行った。
約束の30分前についた神北は、家人に控えの間に通された。

家人曰く、「神北さん、よくお越しいただきました。 主(あるじ)は、仕度中です。 お茶をお持ちしますので、今しばらくここでお待ち下さいませ。」

神北曰く、「はい! 失礼ですが、今日の会食は、先生と私だけでしょうか?」

家人曰く、「いいえ、もうお一方お呼びしています。」

神北曰く、「そうですか・・・ 私ともう一人ですか。」

家人曰く、「はい、では、ごゆるり
と・・・」

神北曰く、「あっ・・・これ 先生に手土産です。」

家人曰く、「ありがとうございます。 神北さん、お気遣いなさらないで下さい!」

そうこうしているうちに、もう一人の客人が来られたようであった。
控えの間の窓越しから、渡り廊下の方を眺めていた神北の顔色が変わった。
家人に案内されて控えの間に入って来たのは子貢であった。

子貢入って来て曰く、「神北君、おはよう! 元気ですか? 一昨日はずいぶん飲んだね! しかし、思いがけず楽しかったよ。」

神北曰く、「はい、子貢さんとお近づきになれて私も光栄です。」

子貢、神北の肩に手を回して曰く、「お世辞なんか言わなくていいよ! お互い忌憚(きたん)のない話ができたんですよ。 これからは、孔家の門人として力を合わせていきましょうや! よろしく頼みます。」

神北心の中で呟いてい曰く、「肩に手を回して、上位に立とうとするやな奴だぜ!」

子貢曰く、「神北君、何か言いましたか?」

神北曰く、「いえ、何も言ってませんよ。」

子貢曰く、「あっそう。 何か、やな奴だと聞こえたもんでね・・・ まぁ、座って世間話でもしようや。」

神北曰く、「そうですね。」

神北心の中で呟いて曰く、「子貢、こいつ、霊能者か! 俺の心を読んでるな。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを



天意天風

2010年12月4日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート315

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート315」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)非通知の電話を受けて曰く、「おい、もしもし、よく聞けよ! 勝手に電話をかけてきて、非通知はないだろう! え~、マナーってものがあるだろう! ボケ! プープー」

非通知の電話に腹を立てた神北は、一方的に切ってしまった。

神北イライラの極致達して曰く、「まったくもって・・・ 非常識の輩(やから)が多くなったものだ! まったく今日という日は、何なんだ! 明日は、お祓いに行こう!」

神北電話を受けて曰く、「はい、塾生の神北です!・・・」

電話をかけてきたのは、孔子先生であった。

子曰く、「神北さんですか?」

神北曰く、「はい、神北です。」

子曰く、「先ほどは、私から電話をしておいて、非通知電話をかけて申し訳ない!」

神北曰く、「え~、先ほどの非通知の電話は、先生だったんですか?」

子曰く、「そうだよ! 私も携帯を持つようになってから、却って不便を感じているんだよ!」

神北曰く、「それはまた、どうしてですか?」

子曰く、「しいて言えば有名税というものかねぇ~」

神北曰く、「有名税ですか?」

子曰く、「私も、世間では少しは名が知られるようになったと言うことかね! そのため、知人でもない者から電話がかかっくるんだよ! 『孔子せんせいですか? 私は先生の弟子の子路(しろ)さんの友人のまた友人の弟の友達なんですが・・・』というふうにね! かけてくる理由は様々だが、便利なはずの携帯電話にかえって翻弄されて、使われてしまうことになってしまった。 そのため、よほどの者でない限り、携帯の番号は教えない代わりに、こちらも予防策として非通知にしているんだよ。 それでも、どこできいたのか、見ず知らぬ者からの電話がかかってきてね! 持つのをやめようと思っているんだが・・・ 家人が『先生に何かあったら困ります』というので、一応、携帯している。 今はもっぱら直近の弟子にだけ、メールでやり取りしているだけなんだがね! そういうことで神北君、失礼したね!」

神北曰く、「はぁ~、こちらこそ、相手もわからずに、いきなり怒って一方的に電話を切って申し訳ありません・・・失礼をお詫びします。」

子曰く、「それでは、お互い様ということで許してくれ! ・・・それはそうと、これもまたいきなりですまんが明日午前11時半に私の所へ来てランチでも一緒にしないかな?」

神北曰く、「はい、私は構いませんが・・・ 何か私にお話があるんですか?」

子曰く、「いや、特別な用じゃないんだ。 私は神北君とお互いを知って打ち解けたい! 明日ランチい来てくれるかな?」

神北曰く、「いいとも! いえ、はい、喜んでお伺いします。」

子曰く、「では決まりだ。 明日11時半に待っているからね!」

神北曰く、「はい。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月3日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート314

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート314」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)からかかってきた電話に、話の途中で一方的に切られたことでさらにイライラのつのる神北(かんぺき)であった。

神北曰く、「今日、何と言う厄日だ! 先生と多くの塾生の面前で子路の暴露によって恥をかかせられ、記念写真を取りに行けば、毛むくじゃらな足が俺の顔の横にあるわ、女房から妙な写真が送られてくるわ、今日という今日は、天中殺と大殺界が同時に来たようなものだ! ちくしょう!」

そこへいきなり携帯電話の着信呼び出し音が鳴った。
ちなみに神北の着信音は、「イッツ ア スモール ワールド」である。
着信の相手は女房であった。
女房の電話に出ようとしたが、何故か、ワン切りであった。
すぐかけ直したが、何故か、女房は電話に出ない。

神北さらにさらにイライラして曰く、「俺は、何か得体のしれないものにひょっとして憑依されているのかもしれないぞ! お祓いしてもらわないとまずいな!」

そんなこんなで、たわいのないことをブツブツ独り言を言っている時にメールが届いた。

「ユー ガット ア メール・・・・」

神北の女房からのメールであった。

メール文「ダーリン、元気~ぃ? 私、私よ。 あなたのこと大好きなメグちゃんよ! 写真見たみたいね! どう? 驚いた? 一緒に写っているイケメン、あなたの友人の子貢(しこう)ちゃんよ。 ついこの前、私の自宅に来てね、仲良しになっちゃったの・・・ 子貢ちゃんがね、熱い眼差しで私を見つめてね、是非二人きりの写真が欲しいと言うのでOKしちゃったの。 ダーリンごめんね! 子貢ちゃん、プレゼントをいっぱい持って来てくれたので、つい嬉しくなって、あなたのこと全部ばらしちゃったの・・・ ダーリン、怒ってる? ごめんね。 では、お体気をつけて、お仕事がんばってね。 いとしのメグちゃんより。 バイビー」

神北メールを読んで曰く、「何じゃこりゃぁ~ いいかげんにせえよ~ 俺をなめとんのか~ あ~、めまいがする!」

そんな最中に神北の携帯に非通知の電話が入った。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年12月2日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート313

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート313」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)は、写真を見て、その時は動揺したものの、真相がわからないので、妻に電話をかけてみることにした。
「・・・ただ今電話に出ることが出来ません。 もう一度おかけ直しください。 プープー」
妻は電話に出なかった。

神北ちょっとイライラして曰く、「おい、有閑マダムさん、旦那様の電話に出なさいよ!」

神北こと祝歓迎(しゅくかんげい)は、気を取り直してメールすることにした。

メール文「ママお元気ですか? 出張中のあなたを愛しているダーリンです。 今日、郵便が届きました。 写真一枚入っているだけでしたが、これは何でしょうか? お暇らな、私の携帯にすぐお電話下さい! お待ちしております。」

神北ため息をついて曰く、「祝鮀(しゅくだ)の娘婿というだけで、何で俺が女房に気をつかわなきゃならないんだ! ああ~、やだやだ。」

しばらく電話を待っていたが妻からの返事は無かった。
そこへいきなり、子路(しろ)からの電話が入った。
神北は、子路からの電話を受けた。

子路曰く、「神北ちゃん元気! 昨日は遅くまで付き合ってもらってありがとさんよ!」

神北曰く、「いえ、こちらこそ、昨日は先輩と回さん、子貢さんと四人で思いがけなく一緒に飲むことが出来て楽しかったです。」

子路曰く、「おう、そうか! 今日は講義中に呼び出して悪かったな! 今日のことは、今朝からのなりゆきで、暴露してしまうことになっちまった。 神北、許してくれよ!」

神北曰く、「私も先輩の突然の発言に動揺しましたよ! でも、いつまでも隠しておくわけにはいきませんから、結果的には良かったんじゃないでしょうか。」

子路曰く、「おう、そうか! 神北ちゃんがそう言ってくれるなら嬉しいぜ!」

神北曰く、「先輩、それで私に何か用件があっての電話じゃないですか?」

子路曰く、「そうだ! そうだ! 実は先ほど俺の所に先生から電話があってな、『神北の携帯番号を教えてくれ!』と言うから、『本人に断ってからじゃないと教えられない。』と言ったんだ。 それで電話したんだ。」

神北曰く、「そうですか。」

子路曰く、「神北ちゃん! 先生に電話番号を教えてもかまわないか?」

神北曰く、「はい、別にかまいませんが・・・ どうして先生が私の電話番号を聞いてきたのですか? 先輩、理由を知っていたら教えて下さいよ!」

子路曰く、「俺は何も聞いていないから知らない! 先生から電話があったら直接話をしたらいい。 ではな・・・ ピッ」

この続きは明日また・・・。 
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天意天風

2010年12月1日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート312

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート312」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

亭主曰く、「神北(かんぺき)はん! 何ぞ心当たりでもあるんですかいな?」

神北曰く、「いや、たいしたことではない。 それでわ写真をいただいて帰ります。 また四人で飲みに来させてもらいます。 京華(きょうか)さんに神北が『昨日は楽しかった。 ありがとう。』とお伝え下さい。」

亭主曰く、「へい、そりゃもう京華はん、喜びます。 伝えときますよ。」

神北曰く、「それでは、急ぎますのでこれで失礼します。」

亭主曰く、「それでは、またのお越しをお待ちしております。」

神北は、居酒屋「論民」を後にして、間借りしている商家の離れへと向かった。

神北ブツブツ独り言を言って曰く、「人の神霊写真は見たことあるが、自分が写っている写真に、それも俺の顔の横に毛むくじゃらの足が出てやがる・・・ 気持ち悪いぜ! どうして俺の隣なんだ?」

商家に着いて、裏口に回ろうとしたところで、店の手代に呼び止められた。

手代曰く、「神北さん、お店の方に手紙が届いております。 取りに来て下さい!」

神北曰く、「ああ、ありがとう! すぐに取りに行くよ。」

手紙を受け取った神北は、差出人を見て曰く、「妻からじゃないか! 何故手紙なんだ? いつもはメールで来るのにどうしたことだ。」

離れに入ると早速手紙の封筒を開けた。
一枚の写真だけがその中に入っていた。

神北独り言を言って曰く、「ゲェッ! なんじゃこりゃ!」

その写真には、あの子貢(しこう)とツーショットでピースまでして笑顔で写っている妻の姿があった。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことん

天意天風

2010年11月30日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート311

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート311」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

総合講義を終えた神北(かんぺき)は、急いで会場を出て行った。
神北の向かった先は、昨日四人で飲んだ居酒屋「論民」である。

神北曰く、「まさか子路(しろ)が総合講義でばらすなんて・・・ まぁ、どうでもいいや~。」

居酒屋「論民」の店の前までやって来た。
玄関に「只今仕度中」の札がぶら下げてあった。
神北は、玄関の戸を開けて入っていった。

神北曰く、「こんにちは~!」

近くにいた店員曰く、「お客様、お店は只今仕込中です。 営業は午後の4時からです。」

神北曰く、「わかっているよ! 昨日、ここで飲んだ者です。 記念写真を頂きにきたんです! できていますか?」

店員曰く、「あっ、はい! ピッチャー一気飲みに見事成功された顔回(がんかい)さんのお連れの方ですね!」

神北曰く、「そうです!」

店員曰く、「少々お待ち下さい! 亭主を呼んでまいります。」

しばらくすると、亭主が茶封筒を持ってやって来た。

亭主曰く、「神北はん、毎度御ひいきにありがとさんでおます。」

神北曰く、「亭主! 写真はできておりますか?」

亭主曰く、「はい、皆様方、なかなかいいお顔で撮れていますよ!」

神北曰く、「そうですか! ちょっと見せてくれますか。」

亭主曰く、「はい、はいどうぞ。」

神北曰く、「亭主、昨日写真を撮った時に、ここに写っているこんな子供はいましたかね~?」

亭主曰く、「そうです! そのことなんですがね・・・ うちに、こんな子供はおりまへん! ここに毛むくじゃらなけったいな足、見えますか? それとここ見ておくんなはれ。」

神北曰く、「どこどこ?」

亭主曰く、「ここですがな。 ぼんやりして、はっきり写っておまへんが、もう一人女のお客さんの顔がありますな!」

神北曰く、「ゲェッ! 子路先輩の言っていたことは、本当だったんだ。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月29日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート310

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート310」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子貢(しこう)よ、お前の好みなぞ聞いてない。 どんな女性か、客観的な見解を言ってくれ!」

子貢曰く、「先生、どうしたんですか? 神北(かんぺき)の奥方に関心があるんですか?」

子曰く、「子貢、実のところ、お前は神北の奥方はどんな女性だろうと関心があったから会いに行ったんだろうが?」

子貢曰く、「ま~、はい、・・・そうです。」

子曰く、「それでどうなんだ?」

子貢曰く、「奥方は、見た目は、下ぶくれのおたふく顔で小太りの女性です。」

子曰く、「そうか、私好みだね! 当然のこと、写真は撮ってきたんだろうね!」

子貢曰く、「え~、はい。 先生は、ぽっちゃり系が好きなんですか?」

子曰く、「どちらかと言えばだ。」

子貢曰く、「私は、目鼻立ちがはっきりしたスレンダーな女性が好みです。」

子曰く、「子貢よ、お前の好みなんぞは聞いておらん! そんなことより、早く写真を見せなさい!」

子貢曰く、「はい、先生、デジタルカメラですから、ここから写真をおくって下さい。」

子曰く、「なんじゃこりゃ! ツーショットじゃないか。 しかも、お互いにピースなんかしちゃって・・・」

子貢曰く、「はい、記念に写真を撮りたいとお願いしましたら、心よく応じて頂けたものですから・・・」

子心の中で呟いて曰く、「子貢よ! 私は今、お前に嫉妬している。」

子貢曰く、「奥方と一度(ひとたび)対座して話をしてみると、かなりの弁才家で頭の回転の速い、才女でありました。」

子曰く、「いいね~、私の好みにピッタリだ! 奥方、なかなか可愛いじゃないか。 この笑顔がまたいいね~。 気に入った。」

子貢曰く、「先生、御言葉を返すようですが、先生の好みなど聞いておりません。」

子曰く、「おうおう、そうであったな・・・ 話を続けたまえ。」

子貢曰く、「衛の霊公が重い病にかかっており、今にも命が危ういとのことです。 父の祝鮀(しゅくだ)は、霊公が亡くなれば、衛は家督争いで国が乱れることを恐れて、その対処法を孔子先生に内密で相談したいとのことです。」

子曰く、「そうであったか。」

子貢曰く、「そんなこんなで、神北と祝歓迎は間違いなく同一人物です。」

子曰く、「子貢よ、御苦労であった。 早急に神北を呼んで話をしてみよう。 子貢も同席してくれたまえ!」

子貢曰く、「はい、わかりました。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年11月28日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート309

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート309」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)は、衛の内務大臣祝鮀(しゅくだ)の娘婿で同じ祝(しゅく)で、名は歓迎(かんげい)です。」

子曰く、「そうか! 衛の祝の娘婿であったのか。」

子貢曰く、「はい。」

子曰く、「子貢よ! 何故そんな大事なことをすぐ報告しないんだ。 私の携帯電話の番号は知っているだろうよ!」

子貢曰く、「はい、そうですが、先生がお忙しいと思いまして・・・」

子曰く、「メールでもいいじゃないか。 まあ、それはよい。 ・・・続けてくれたまえ。」

子貢曰く、「はい、祝歓迎の自宅を突き止めて、神北と同一人物かどうか、祝の御内儀に直接会って確かめた方が早いと思い、書状をしたため、手土産を持ってお供をしたてて乗り込んだんです。」

子曰く、「ほうほう、子貢よ、なかなかやるじゃないか! それから、それから・・・」

子貢曰く、「はい、最初は私の事を警戒されておりましたので、孔子の門弟の一人であることを包み隠さず誠実に話をしました。」

子曰く、「ほうほう、それで・・・ 神北の奥方と会って何を話したんだ。」

子貢曰く、「奥方の言われる事には、神北は義父から『弟子となって孔子塾に潜入せよ!』と命を受けたとのことです。 目的は、『孔子を祝鮀の政治顧問となるようつなぎをつけよ!』 また『弟子の中でこれはという逸材を見出し、仕官させるべく渡りをつけよ』等々でありました。」

子曰く、「そうか、私の推理通りだな! それで奥方はどんな女性だ?」

子貢曰く、「どんな女性と言われましても、私の好みではありません。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年11月27日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート308

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート308」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「先生! それが決め手なんですか?」

子曰く、「そうだ! 私亡き後の孔子一門を引っ張っていける一番の資質を回(かい)のそれに見出したんだよ。」

子貢曰く、「先生、それを知っていて何故、私ども愛弟子に話してくれなかったんですか?私は先生から話を聞いていれば、回さんの跡目襲名を心から祝えたのですが・・・」

子曰く、「それは、私の勝手な一存だ。 でもいいんだよ。 私のことを理解してくれなくてもいいのだ。 天が知っておられれば・・・」

子貢曰く、「どうしてですか。 大勢の弟子が先生の人となりを知っていますよ。 それに先生は有名人じゃないですか。」

子曰く、「子貢よ! 名が知られていることと、私のことを心から理解してくれていることとは別だ。 天を恨まず、人を咎めず、コツコツ精進して学問を究めてきた私の努力を理解して下さるのは天だけだろう。」

子曰く、我を知ること莫(な)きかな。 子貢曰く、何為(なんす)れぞ其れ子を知ること莫(な)からん。 子曰く、天を怨みず、人を尤(とが)めず、下学(かがく)して上達す。 我れを知る者は其れ天か。

子貢曰く、「先生、回さん、子路(しろ)先輩を理解するよう努めます。 今は、回さんに嫉妬したことを恥じております。 先生、お許し下さい!」

子曰く、「許すも許さぬもない! 子貢よ、これからも力になってくれ。 よろしく頼む。」

子貢曰く、「こちらこそよろしく御指導下さい!」

子曰く、「それで、用向きの報告のことだが・・・ 神北(かんぺき)の素性がわかったかね?」

子貢曰く、「はい、わかりました。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風