諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート278」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「子路(しろ)! やっと起きてくれたか。」
子路曰く、「『やっと起きてくれたか』って、先生は俺を殺すつもりですか? 俺が先生に何をしたと言うんですか?」
子曰く、「子路よ、落ち着け!」
子路曰く、「こんなことされて、落ち着いていられますかい! 冗談じゃありませんよ。 これが君子たるもののすることですか!」
子曰く、「まあ、そう怒るな。 子路がなかなか私のところへ来ないので、私の方から来たまでだ。」
下男にむかって子曰く、「子路が風邪をひくといかん。 寮母さんにバスタオルを2~3枚持って来るように頼んでくれたまえ!」
下男曰く、「はい、すぐに持って来るように言います。」
子曰く、「子路よ! 私はお前に話をしに来たんだ。ここの部屋では話ができん! 寮の屋上で子路と私の二人で話がしたい。」
子路曰く、「先生、こんなまねしてまで話したい話って何の話ですか? 頭がガンガンしてますから、むつかしい話なら来年にして下さい!」
子曰く、「お前と私の仲だ、、理屈を言っても始まらんだろう! さあさあ、機嫌を直しておくれ!」
子路曰く、「わかりましたよ! すぐ着替えますから、屋上で待っていて下さい。」
子曰く、「そうだ! 子路は熱いブラックコーヒーが好きだったね! 目覚まし代わりに寮母さんにとっておきの熱いコーヒーを入れさせよう。 では屋上で待っている。」
そう言うと孔子先生は部屋から出ていった。
子路曰く、「あ~あ、人の部屋だと思って、ドアをこじ開けやがった。 ジジイのくせに乱暴なことをする。 日頃君子というのは考え方は正義を根本とし、行動は礼儀にかない、言葉は謙遜で、人々から信頼されて、物事を成就する。 誠に立派な人物のことを言うんだ。 これが立派な人物のすることかって言うんだ。 ちきよう! 先生じゃなかったら、手足の骨をへし折っているところだ! ハァ~、ハクション! ちくしょう! 風邪ひいちまうぜ!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート277』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
下男曰く、「旦那様、水を汲んできました!」
子曰く、「子路(しろ)の顔に目がけて水を浴(あ)びせなさい!」
下男曰く、「えっ! 私がやるのですか? 旦那様、それはご勘弁を!」
子曰く、「さっさとやりなさい! 後の責任は私がとります。」
下男曰く、「旦那様、後の責任をとっていただけるのなら、先に責任をとってください!」
子曰く、「上手いこと言うね! おぬし、できるな! 下男にしておくにはもったいない。 塾生にならんか?」
下男曰く、「私は先生のお世話で十分でございます。 御遠慮します。」
子曰く、「君子とはいかんまでも、それなりになるのにおしいことだ。」
下男曰く、「旦那様、私は恐ろしくて出来ません。 子路様を怒らせると大変なことになります。 何をされるかわかりません。 お~、恐ろしや、恐ろしや。 くわばら、くわばら!」
子曰く、「この臆病者! バケツを貸しなさい! 老骨に鞭うって私がやるわ!」
孔子先生は、近くにあった「孫の手」を腰に差し込んで、バケツを持って子路の口にゆっくりと流し込んだ。
最後の水を流すと、子路は咳こむように「ゴホ ゴホ ゴホ」と水を吐き出した。
孔子先生は、すかさず、腰に差していた「孫の手」をとって、子路の耳元でバケツを叩いた。
子曰く、「子路、起きろ! (ガンガン ガン) 子路、起きろ! (ガン ガン ガン) 子路、起きろ!」
これには寝起きの悪い子路もたまらなかった。
子路曰く、「ゴホ ゴホ ゴホ どこのどいつだ、俺の寝込みを襲うとは! ふていやつだ。 首根っこへし折ってくれるわ。」と飛び起きた。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート276』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
下男は、ドアの隙間にバールを差し込んだ。
下男曰く、「旦那様、こじ開けますが、本当によろしいですね!」
子曰く、「くどいぞ!」
下男は力いっぱいドアをこじ開けた。
下男曰く、「旦那様、開きました!」
子曰く、「御苦労! では、入るぞ!」
子路の部屋に入って、孔子は思わず臭くて鼻を押さえた。
下男曰く、「これはひどい! 『男やもめにうじがわく』とは昔の人は上手いこと言いますね!」
子曰く、「感心している場合じゃない! 早く窓を開けなさい! 臭くて息ができん。」
下男曰く、「先生、窓を開けました!」
子曰く、「こんなに狭い部屋なのに、子路(しろ)はどこにいる!」
下男曰く、「先生、この押入れの中じゃないですか?」
子曰く、「さっさと開けなさい!」
下男は押入れを開けた。
そこには酒に酔い潰れて大いびきをかいている子路が寝ていた。
下男曰く、「子路様!起きて下さい! 先生が来てますよ! 子路様!起きて下さい!」
子曰く、「子路、起きろ! 喝ッ!」
孔子は、子路の頬を軽く叩いた。
子路寝ぼけて曰く、「俺様が『“こ”の一番』だぞ! 先生~、いのち~。」
子曰く、「子路、起きろ! 目を覚ませ!」
子路目を開けて曰く、「あっ先生! これはこれはお久しぶりです! 先生、ここはどこですか? ふにゃふにゃ・・・」
子曰く、「子路の部屋だ! 起きろ!」
子路曰く、「もう少し寝かせて下さいよ。 もう少し・・・ ガァー ガァー ガァー」
下男に向かって子曰く、「バケツに水をくんで来てくれ!」
下男曰く、「どうされるんですか?」
子曰く、「いいから、早くしなさい!」
下男曰く、「はい、すぐに!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート275』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
孔子先生は、下男が呼びに来るまで、腕を組み目を閉じたまま椅子に座っていた。
下男曰く、「旦那様、寮母さんに連絡がつきました。 バールは寮にあるので用意しておきますとのことです。」
子曰く、「そうか、では行くぞ!」
下男曰く、「はい。」
場所は変わって、孔子寮の玄関である。
玄関に寮母がバールを持って待っていた。
寮母は、下男にバールを渡して曰く、「先生様、子路(しろ)様は何かやらかしたんですか?」
子曰く、「寮母さん、おはよう。 お元気かな?」
寮母曰く、「はい、お陰様で、元気で暮らしております。」
子曰く、「それは何よりだ。 子路の部屋はどこかね?」
寮母曰く、「はい、3階の東南の角部屋です。 部屋番号は『この一番』です。」
子曰く、「ありがとう。 では、まいるぞ。」
下男曰く、「旦那様、この部屋です。」
子曰く、「酒臭いな! ドアを壊す前に、もう一度ドアを叩いて起こしなさい!」
下男曰く、「はい、旦那様。 (ダン! ダン! ダン! ダン!) 子路様! (ダン! ダン! ダン! ダン!) 子路様! 起きて下さい。 先生がおこしです。 (ダン! ダン! ダン!ダン!) 子路様! 先生がおこしです。 起きて下さい。 (ダン!ダン! ダン! ダン!)」
「この一番」の部屋からは無言であった。
子曰く、「この扉をこじ開けなさい!」
下男曰く、「先生、本当にやるんですか?」
子曰く、「問答無用!」
下男曰く、「はい、やります。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート274』だ。
諸君、居酒屋「論民」で深夜まで飲んでいた子路(しろ)、顔回(がんかい)、子貢(しこう)、神北(かんぺき)の4人が帰宅したその日の朝の孔子先生の書院の間から始まる。
孔子先生は、午後から神農廟大ホールで塾生総合の講義がある。
そのためいつもより2時間ほど早めに起きられていた。
孔子寮にいながら、ここのところ顔を出さない子路を慮(おもんばか)って、下男にいいつけてここに来るように申しつけた。
孔子先生は、年の開きのない古参の子路を内心では非常に頼りにしていた。
孔子先生は自分の亡き後は顔回に跡目を継がせたいと考えていたが、そのために子路の力が必要不可欠である。
子路とじっくりと話し合って協力を仰ぎたかったのである。
下男が孔子寮へ行って戻って来て曰く、「旦那様、子路様の部屋へ行ってきましたが、鍵がかかっていて入れませんでした。 ドアを叩いて大声で呼びましたが、起きてきません。 いかがいたしましょうか?」
子曰く、「子路は、部屋の中にいるのか?」
下男曰く、「はい、辺(あた)りがとにかくお酒の匂いで、臭くてたまりませんでした。」
子曰く、「マスターキーで開ければよいではないか。」
下男曰く、「そのように思いまして、寮母にマスターキーを出すように言いましたが、寮長の子路様がマスターキーを持って行かれて、他の部屋にも入れなくて困っていると言っていました。」
子曰く、「どうしょうもない奴だ! 私が直接叩き起こしに行こう! ドアごとこじ開けるからバールを持って、私について来なさい。」
下男曰く、「旦那様、ドアを壊してもよろしいのですか?」
子曰く、「かまわん! 修理代は子路に請求しなさい!」
下男曰く、「はい、すぐに御用意します。」
子曰く、「用意できたら呼んでおくれ。」
下男曰く、「はい、お呼びいたします。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート273』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
(Wikipediaより抜粋)
すると子貢(しこう)は「人は誰でも皆天が高いことを知っておりますが、では天の高さはどのようなものか、と聞かれたら皆知らないと答えるでしょう。 わたしは仲尼(ちゅうじ 孔子)の賢さを知っておりますが、その賢さがどのようなものであるのかは知らないのです。」(説苑)と孔子の偉大さを天の高さになぞらえて答えた。
またあるとき、叔孫武叔が(しゅくそんぶしゅく)「子貢は孔子より優れている。」と話したことを子服景伯(しふくけいはく)が子貢に伝えた。
子貢は「屋敷の塀に例えるなら、私の家の塀の高さは肩の高さぐらいでしょう。 ですから、屋敷の中の小奇麗な様子が窺えます。 しかしながら、夫子の家の塀の高さは高すぎて、ちゃんと門から見ないと中の素晴らしい建物や召使の様子は知ることはできないでしょう。 ですから、叔孫武叔がそういったのは無理ないことかもしれません。」(論語子張篇)と見事な例を引き、孔子が優れていることを表現した。
この子貢の言葉は今でも中国のことわざとして残っている。
春秋左氏伝には、国難に際して子貢が呉、斉などへ、外交官として使わされていることが散見している。(春秋左氏伝では子贛とも表記されている。同一人物とされる)
また、魯の大臣が外交の場で失敗して、子贛がいれば失敗しなかったのに、と残念がっている表現や、斉国から成という城市を取り戻していること、答えに窮した正使を助けていることなどの言動から、かなり有能であったことがわかるし、孔子にも勝ると一部で評価されるのも理解できる。
また、史記の記述によれば、魯を救うために越、呉、斉、晋に使いし後の縦横家(じゅうおうか)顔負けの弁舌をふるって魯を救い、呉を滅ぼし、越を覇者たらしめ、斉を弱めて晋を守ったとされる。
このような功績から、魯衛の宰相になったといわれる。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート272』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「唐変木(とうへんぼく)、お前の働きで、意外に早く片付いたぞ! 明朝、魯に戻るぞ! 帰り仕度の準備をしておきなさい。」
従者曰く、「旦那様、もう帰っちゃうんですか?」
子貢曰く、「お前、女房子供のところへ早く帰りたくないのか。」
従者曰く、「いいえ、それはないですけどね・・・ せっかく旦那様も実家に来られたのですから、温泉にでもつかってもう少しのんびりして帰りましょうよ。」
子貢曰く、「お前、まだ飲み足らないのか?」
従者曰く、「えへへへへ・・・そうなんです。」
子貢曰く、「だめだ! 明朝かえるぞ。 いいな!」
従者曰く、「ヘェ~イ! かしこまりました。」
諸君、明朝、子貢と従者は無事、一路、魯に旅立ったのである。
諸君、子貢の弁舌が優れているのは有名な話であるが、師に対する尊敬の念慮と彼の誠実さはこんなところに表れている。
(Wikipediaより抜粋)
あるとき子貢が斉の景公に「あなたは誰を師となさっているのか」と聞かれたとき、子貢は「仲尼(孔子)が私の師です」と答えた。
しかし子貢は景公に「仲尼は賢いですか」と問われると即座に「賢いです」と答えたものの、「どのように賢いのですか」と問われると「存じません」と答えた。
景公はいぶかしんで「貴方は仲尼は賢いと言いながら、その賢さがどのようなものであるのかは知らないという。それでよろしいのですか」と聞いた。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート271』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)は、主人留守中ではあるが、衛の実家に用向きがあってこちらへ来たこと、そして、当主の友人で突然ではあるが、奥方にぜひご挨拶をしたい旨を書状にしたため、家人に取り次ぐよう申し入れた。
しばらくして、家人の者より口上が述べられ、特別お目通りが許されて正門が開かれた。
ハンサムな神北(かんぺき)だけに子貢は奥方はどんな美人かとイメージをふくらませていたが、実のところ奥方はしもぶくれのおたふく顔で小太りの女性であった。
しかし、今の美人感と異なり、その当時では、このような女性が見目(みめ)麗(うるわ)しい美人として持てはやされていたのだ。
子貢の好みは、目鼻立ちがはっきりした、スレンダーな女性が好みであったので、子貢の勝手な期待を裏切られることになったが、一たび対座して話をすると、かなりの弁舌家で話術も巧みな才女であった。
奥方は子貢の真意を探るようであったが、孔子の門弟の一人であることを包み隠さず潔く伝えたため、奥方も子貢の誠実さに心打たれて事情を話してくれた。
神北は、奥方だけには、どこで何をしているのか伝えていたのである。
祝鮀(しゅくだ)は娘婿に「弟子となって孔子塾に潜入せよ! 孔子を祝鮀の政治顧問となるようつなぎをつけよ! また、弟子の中で、これはという逸材を見出し渡りをつけよ!・・・等々」であった。
そして、衛の霊公が重い病にかかっており、今にも命が危ういという情報を得た。
祝鮀は、霊公が亡くなれば、衛は家督争いで、国が乱れることを恐れ、その対処方法を孔子に相談したかったのである。
それを食い止めるためにも、孔子のコンサルティングが不可欠との祝鮀の判断とのことであった。
子貢は、奥方に対面して、神北(かんぺき)と祝歓迎は間違いなく同一人物であることが明らかになった。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート270』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
従者曰く、「屋敷の周りを掃除している祝(しゅく)家の下男らしき者に聞いたんですよ! 『ダンナ様いや、御主人様は御在宅ですか?』と」
子貢(しこう)曰く、「ほう、それで。」
従者曰く、「下男が『ダンナ様はお仕事で御留守をされている』と返事が返ってきたんですよ。 そこですかさず、お金をちらっと見せて人相書きを出して『ちょっとこれを見てくれよ』と同時に下男の袖の下にお金を入れたんです。 『いいよ』と言って下男の奴はニヤッと笑っていやがった。 そこで『人相書きの御仁はお前のご主人様か』とたずねたんです。 そうしたら、下男曰く、『良く似てる。 多分うちの旦那様だろう』と言うんですよ。」
子貢曰く、「唐変木! よくやった。 誉めてやるぞ!」
従者曰く、「へえ、どうも。」
子貢曰く、「なんだその手は? 褒美(ほうび)でもくれとでも言いたいのか?」
従者曰く、「旦那様、心付けで結構です。」
子貢曰く、「お前ってやつは抜け目がないな! ギャンブルに使うんじゃないぞ! 女房、子供の土産に使うんだぞ。 ほら、もっていきな!」
従者曰く、「こんなに頂けるんですか! ありがとう存じます。」
子貢曰く、「明日、私が出向いて祝家に届けものをしよう! 今一度、本人かどうか奥方に確認して来るとしよう!」
従者曰く、「旦那様、主(あるじ)は留守ですよ! それに内密の仕事じゃないんですか?」
子貢曰く、「わかっている! とにかく、奥方に会ってくるよ。」
明けて、子貢は正装の身支度をして、従者を引き連れ、実家の店の極上の酒と魯の特産品を持って祝家に赴いたのである。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート269』だ。
諸君、姓と氏は、中国でも漢代以降は区別が無くなるが「姓」は血縁関係にある一族全体の呼称であり、「氏」は一族の中の誰を先祖とするかや、職業や居住地によってつけられた呼称である。
中国人は五千年前から「姓」を持っており、その数は現在では一万二千以上ある。
ちなみに大半の人が明治になって「姓」をつけた日本人は、三十万以上ある。
中国では一文字姓が圧倒的で、2005年の調査では、「李」「王」「張」がベスト3で、合計二億八千万人を占めている。
少数派ながら、「司馬」「公孫」「諸葛(しょかつ)」「欧陽」など二文字姓もある。
中国では、生まれた子供は男女問わず父親の姓を名乗り、娘は結婚しても姓を変えない。
これは、子供が両親と同姓の者と結婚するのを血族結婚であるとして忌避する「同姓不婚」とういう風習に由来する。
諸君、昨日の引き続きであります。
従者曰く、「だんな様! だんな様に喜んでもらうために娘婿の自宅を突き止めたんですよ!」
子貢曰く、「唐変木(とうへんぼく)! よくやった。 後で甕(かめ)ごと飲ませるからな! もったいぶらずに話しなさいよ。」
従者曰く、「へい、甕ごとですか! ありがとうござんす。 こちとらも調べがいがあったってもんでげすよ!」
子貢曰く、「唐変木! 飲み過ぎるなよ。」
従者曰く、「へえ、それで娘婿の自宅は大きな屋敷なんですよ! 『祝(しゅく)歓迎』と書いてあったのでどこかの温泉街のアーケードかと勘違いしちまったんですがね! 実はそれは表札なんですよ!」
子貢曰く、「おい!唐変木、お前はボケでおれはツッコミか! 漫才やってるんじゃないぞ!」
従者曰く、「へぇ~い、ボケかましてすんません!」
子貢曰く、「神北(かんぺき)の名は、『祝歓迎(しゅく-かんげい)』というのか。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート268』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)は実家に着くと、内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の臣下に神北(かんぺき)そっくりな者はいないか調べることにした。
子貢の実家は代々の造り酒屋で、衛国御用達の家柄であった。
そんなことからも、店(たな)にでいりする商人(あきんど)やお届けにあがる内務省の役人とも贔屓(ひいき)があった。
そんなこんなで、どうやら祝鮀の娘婿に良く似ているという情報を得た。
従者曰く、「だんな様! だんな様! 大変だ!」
子貢曰く、「おお、唐変木(とうへんぼく)、遅かったな!」
従者曰く、「ハァ ハァ ハァ ハァ・・・だんな様! わかりましたよ。」
子貢曰く、「ずいぶんと息を切らしているじゃねぇか。 水でも飲め!」
従者曰く、「いえいえ水は結構ですよ。 水はもったいない。 ここの造りたてのお酒をとりあえず一杯お願いします。」
子貢曰く、「おい、唐変木、慌てるな。 後でゆっくり飲ましてやるよ。 ここは売るほどあるんだ。 まず水を飲んで落ち着け! ほら、水だ!」
従者曰く、「ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ あ~ぁ、うめぇや! ・・・そうだ、そうだ。 だんな様が私めに描いて下さった人相書きの男にそっくりの者がいるとのことでした。」
子貢曰く、「誰にそっくりなんだ?」
従者曰く、「祝大臣の娘婿で、同じ『祝』です。」
子貢曰く、「神北の野郎、結婚していたのか。 大臣の娘婿とは恐れ入ったな。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート267』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)一人つぶやいて曰く、「木札に書かれた『祝』の文字とは、何を意味しているのだろうか?」
従者曰く、「だんな様! 何を手掛かりに探すのですか?」
子貢曰く、「『祝』という文字だ!」
従者曰く、「『祝』の文字だけですか・・・ それだけじゃ、雲や風を掴(つか)むような話ですよ!」
子貢一人つぶやいて曰く、「お前に言われなくてもわかっとるわ。 そうだ! 霊性心からくる霊感というものを引っぱり出せばわかるかもしれないな。 理屈を言わなきゃ霊感が出てくると先生が言っていたな。 俺は理屈っぽいところがあるからな。 よし、理屈を言わないことにしよう!」
従者曰く、「だんな様、何をブツブツ独り言を言っているのですか? 気持ち悪いですよ!」
子貢曰く、「・・・ おい、ひらめいたぞ! 『祝』は人の名字だ。」
従者曰く、「だんな様、衛(えい)の国にも、祝さんは大勢いますよ!」
子貢一人つぶやいて曰く、「お前にいちいち言われなくともわかっとるわ。 ・・・ そういえば、先生が魯の大夫(たいふ)季康子(きこうし)との対話でこう言ったと聞いたことがある。
・・・・・・・・・・
子、衛の霊公(れいこう)の無道を言う。 康子曰く、「それはかくのごとくんばなんぞ喪(ほろ) びざる」。 孔子曰く、「仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)は賓客を治め、祝鮀(しゅくだ)は宗廟を治め、王孫賈(おうそんか)は軍旅(ぐんりょ)を治む。 それかくのごとくんば、なんぞそれ喪びん」。
先生が『衛の霊公は為政者として失格だ。』と批評した。
季康子は早速聞き咎めてこう言った。『あなたの言われることが事実なら、国は亡びているはずではないか。』
すると先生は『それは短見(たんけん)です。 衛では、外務大臣じ仲叔圉、内務大臣に祝鮀、防衛大臣には王孫賈という人物が控えています。 このように各部署に有能な人材を得ている以上、衛の国は安泰です。』と答えた。
・・・・・・・・・・
確かそう聞いたな。 待てよ・・・ もしかして・・・ 『祝』の文字は内務大臣の祝鮀のことかもしれんな。 とにかく実家に戻ったらすぐ調べるとしよう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート266』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
孔子の命を受けた子貢(しこう)は、神北に離れを貸していた商家の手代に賄(まいない)を渡して、神北の素性を聞いたが、はっきりしたことはわからなかった。
この商家は、衛と魯(ろ)の特産品の取引をしているため荷馬車が私兵に守られて互いの国を行き来をしていて、毎月、「1」の日と「15」の日に荷が出て、「10日」と「25日」に衛から荷が届くということだった。
その荷の中に、「差出人はわからないが、荷札に祝(しゅく)という文字が書かれた神北宛の物が入っていた。」ということまで聞き出すことができた。
たぶんその荷の中に、神北に命じた者の木の札に墨で書かれた手紙が入っていて、荷のやりとりをしながら、神北もなんらかの情報を送っていたと推論できる。
子貢は、急いで従者に旅支度をさせ、即日、衛(えい)に旅立った。
そして、子貢はことのほか喜び勇んで出掛けた。
なぜなら、衛は子貢の生まれ故郷の国で、実家に立ち寄ろうと思っていたからである。
参考までに、衛の国は、中国周代の諸侯国の一つである。
武王の弟、康叔(こうしゅく)を祖とし、朝歌現河南省内に都があった。
紀元前209年、秦(しん)に滅ぼされた。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート265』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「確かに! 私の言った言葉だ。 回よ! 私を評して、生来の忠恕(ちゅうじょ)の教育者とは的を射ているかもしれないね!」
顔回(がんかい)曰く、「はなはだ失礼ながら、もう一つ言わせて頂くなら、先生は、忠恕の心の思想家でもあります。」
子曰く、「回の評だ。 ありがたく受け取るとするよ! 自己の内にある良心を偽らぬこと忠の心と他者への思いやりの心、つまり恕(じょ)の心とが人倫の根本であり、万古不易(ばんこふえき)の人間の真理でもあるからね。 私はそう確信している。」
顔回曰く、「私はそうした先生のもとで、人生真理を学べることを衷心(ちゅうしん)よりありがたく日々感謝しております。」
子曰く、「人間の心の奥底には、本当に神聖な種火が存在する。 この火の明かりは、心の中を照らす聖火の松明(たいまつ)である。 この神聖な良心の炎を消してしまうと、暗夜の中をさまよってしまうことになる。 真我の中にこの火がある。 内在する神性の火とも、霊性の火とも、仏性の火とも言うんだ。 この種火は、万物の霊長たる人間には、生まれながらにして備わっている火なんだ。 この火が良心の元をなしているんだよ! 私はそう確信している。」
顔回曰く、「はい!」
子曰く、「回よ! 自らの聖火の松明を決して手放してはならない。 その灯を消してはならない。 その灯とともに人生の道を歩(あゆ)んで行きなさい!」
顔回曰く、「御教授ありがとうございます。」
子曰く、「間もなく宰我(さいが)も来るであろう。 近いうちに子路(しろ)ともじっくり話をするつもりだ。 私も結婚式に行く仕度もある。 回よ、頼りにしているぞ。 宜しく頼む!」
顔回曰く、「はい、先生御安心下さい。 では先生、これで失礼します。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート264』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)曰く、「先生は、生来の忠恕(ちゅうじょ)の教育者なのですね!」
子曰く、「おいおい、回よ、私をヨイショして棚の上のボタモチに祭り上げてはいかんぞ!」
顔回曰く、「いいえ! 先生、覚えておられますか? 『子、匡(きょう)に畏(い)す。 顔淵(がんえん)、後(おく)る。 子曰く、“われ女(なんじ)をもって死せりとなす”。』 先生と子路先輩と門弟数名が匡の国で暴徒に取り囲まれて逃げる時に、私一人が皆にはぐれてしまいました。 私は必死で暴徒の群れをかいくぐって、先生一行を追いかけました。 ようやく私は先生に追いついて、先生の顔を見るなり胸がジーンと熱くなりました。 先生は私の顔を見るなり『おお、生きていたか!』 私はまたジーンと熱くなりました。」
子曰く、「覚えているぞ! 忘れはしまい。 顔回曰く、『子在(いま)す。 回なんぞ敢(あえ)て死せん』。 回は私にこう言った、『先生の生きておられます限り、どうして私が先にしねましょうか!』 あの一言は、うれしかったぞ!」
顔回曰く、「先生、厩(うまや)が火事にあった時のことを覚えていますか?」
子曰く、「よ~く覚えている。」
顔回曰く、「先生が朝廷から退出してこられて、何事も無かったかのように落ち着かれていました。 そして先生が厩番に最初に言われた言葉を忘れられません。」
子曰く、「よく覚えているぞ!」
顔回曰く、「『怪我人は無かったか?』 馬の安否ではありませんでした。 厩の管理責任者の厩番を責めることもありませんでした。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート263』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)曰く、「子貢(しこう)君と他に何を話されたのですか?」
子曰く、「回よ、子貢に関心があるのかね?」
顔回曰く、「はい、私とは年も一つ下で年子(としご)の実の兄弟のようなものです。 性格の違いもありますが、お互い良きライバルです。 私は彼の行動の実践において間一つ遅れるところがあります。 機転の利(き)くところと俊敏さは真似ができません。 私はじっくり考えて行動するタイプなので、彼を見ていると何かと刺激になります。」
子曰く、「ほぉ、そうかね! お互い切磋琢磨して自分を磨き、向上していくことははなはだ良き事。 門人全体の意識も高まろう。 大いに結構だ。」
顔回曰く、「して、何を話されたのですか?」
子曰く、「回には、時おり話していることだが、『どうして先生には、霊魂の固有性能を見分けることが出来るのですか?』と子貢に問われた。」
顔回曰く、「それで、何とお答えになったのですか?」
子曰く、「『霊魂には心がある。 その心を霊性心と呼んでいる。 霊性心は、我々人類の精神のみに特有された極めて優秀性を有する最高給のものだ。かの霊感とか霊智とかいうような特殊なものは、いずれもこの心が発露するものだ。』と答えたが、子貢も『正しい霊感、霊智』に興味を持ったようだ。」
顔回曰く、「それはそれは良かったです。 先生が私一人のときだけのマンツーマンで話される内容ですね。」
子曰く、「そうだね。 霊性心の話をしたのも、彼は器としては最高のものであっても、器のままでいて欲しくはないのだ。 その器を使いこなす存在になりかわって欲しいと願っているからだよ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート262』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)と入れ違いで顔回(がんかい)が孔子書院の控えの間に訪れた。
顔回曰く、「顔回です。 先生、お呼びでしょうか?」
子曰く、「おお、回よ! 中に入ってきておくれ。」
顔回一礼して曰く、「失礼します。」
子曰く、「さぁさ、ここにお座りなさい。 茶を入れよう!」
顔回曰く、「先生、どなたかお客様が来られていたのですか?」
子曰く、「いいや、客ではない! 先程まで子貢と話をしていたんだ。」
顔回曰く、「子貢君とですか。 このところ彼とゆっくり話をしていませんので、顔を合わせたかったですね!」
子曰く、「そうか。 実は、子貢には私の用向きを頼んだ。 しばらくの間留守をする。 すまんが、回よ! 子貢留守中に代理を務めてくれないか?」
顔回曰く、「私は司会典礼役は、子貢君のように慣れていませんので代理が務まりますか・・・ わかりません。」
子曰く、「いや、司会典礼役は、宰我(さいが)に代わってもらう。 回を呼んだのも他でもない、この機会に孔子塾の塾頭補佐をしてもらえんか! 門弟にも通達しておこう。」
顔回曰く、「塾頭補佐ですか! 申し訳ありませんが、回は子路(しろ)先輩を差し置いては出来かねます。」
子曰く、「子路に断っておきたかったが、毎日顔を出していたものが、このところ、一切t私の所に顔を出さないんだ。 性急ですまんが、これは是非に回に頼みたい!」
顔回曰く、「はい、子路先輩が快く了承して頂ければ、仰せの通りに・・・」
子曰く、「では、臨時ということで受けてくれ!」
顔回曰く、「はい、わかりました。」
子曰く、「さあ、朝積みフレッシュハーブティーだ。 一服しなさい!」
顔回曰く、「はい、いただきます。 ・・・子貢君の用向きとは何ですか? かなり急ぎの用なのですね!」
子曰く、「急ぐと言えば、そう言えるかな! まぁ~それはそれだ。 私も4~5日親戚の結婚式で留守をする。 留守中よろしく頼むぞ!」
顔回曰く、「はい、かしこまりました。」
子曰く、「先ほど子貢が、回の才能に嫉妬していると言っておったぞ。」
顔回曰く、「子貢君は、私の持っていない政治家としてなしていく弁舌の才があるじゃないですか! 私への嫉妬は私の預かり知らぬところです。」
子曰く、「回よ! それだけ注目の的で、一目置かれているんだよ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート261』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「子貢(しこう)よ、この話は私と君だけの秘密だ。 孔家門弟及び君の家族にも他言無用だ。 いいね!」
子貢曰く、「はい、誰にも話しません。」
子曰く、「これは路銀だ。 渡しておく。」
子貢曰く、「はい、お預かりします。」
子曰く、「頼むぞ。 これで用件は済んだ。 有意注意を怠らず、気をつけて行きなさい!」
子貢曰く、「はい、先生、回さんに『子貢が“留守中をお願いします!”とくれぐれもよろしく言っておった』と伝えて下さい。では失礼いたします。」
子曰く、「子貢よ、回に伝えておこう!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
諸君、子貢は、孔子の弟子にして孔門十哲の一人であることはすでにご承知のことと思う。
改めてここで、彼のプロフィールを紹介しよう。
本名は端木賜(たんぼくし)。
姓が端木、名は賜(し)、字が子貢。
衛の人。
弁舌に優れ、衛、魯でその外交手腕を発揮する。
また司馬遷(しばせん)の「史記」によれば子貢は魯や斉の宰相を歴任したともされる。
さらに「貨殖列伝」にその名を連ねるほど商才に恵まれ、孔子門下で最も富んだ。
孔子死後の弟子たちの実質的な取りまとめ役を担った。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート260』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「はい、先生! 至らぬ私ですが精一杯努力いたします。」
子曰く、「さて、ずいぶん気分も落ち着いてきたようだな。 もう一杯、茶を入れよう。」
子貢曰く、「先生、私はもう結構です。 私への用向きがありましたのに、先生の話の腰を折ってしまいました。 申し訳ありません。 先程の話の神北(かんぺき)君のことですが・・・ 神北君を調べてどうするのですか?」
子曰く、「これは私の霊感だが、『神北』は偽名だ。 彼は誰かの命令を受けて私や孔子塾の門人を調べに来ている間者だ。 子路(しろ)の紹介で上手くもぐり込んだものだ。」
子貢曰く、「スパイということですか?」
子曰く、「そうだ!」
子貢曰く、「目的は何でしょうか?」
子曰く、「それは私にもわからない。」
子貢曰く、「先生、私が神北君を問い詰めてみますよ!」
子曰く、「それはならぬ! どんな素性であれ、塾生として受け入れたのだ。 かくたる証拠がなければ、問い詰めることはできない。 それゆえ調べて来てもらいたい。」
子貢曰く、「神北は何者か? 誰に命令されて? 何の目的でここにもぐり込んだのか? ・・・ わかりました。 早急に仕度をして、やつの動かぬ証拠をつかんできます!」
子曰く、「頼む。 君の留守中は回(かい)に代わりを務めてもらうことにする。 何にも案ずることはない! すでに回にはここに来るように呼んである。 子貢は旅の支度をして、すぐに出かけられるようにしなさい!」
子貢曰く、「はい、仰(おお)せの通りにいたします。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート259』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「心の準備が出来ているから話をしているのだよ!」
子貢(しこう)曰く、「はい、恐れ入ります。 やはり、見分けているその力は先生の言われる霊感とか霊智というやつですね!」
子曰く、「俗世間で言う霊感と分けて、あえて『正しい霊感』と言いたいね!」
子貢曰く、「その『正しい霊感』が教え示してくれるんですね!」
子曰く、「そうだ。」
子貢曰く、「先生! 『正しい霊感』が教え示してくれるのであれば、何もこんな苦労して学問する必要もないじゃないですか?」
子曰く、「子貢よ、それは違う! 学問について私は門人に語っていることは君も承知しているね。 『学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや。 朋(とも)あり遠方より来る、また楽しからずや。 人知らずして慍(うら)みず、また君子ならずや。』 つまり、学問をすること、そして実践を通して学問を身につけていくこと、これは無情の喜びなんだ。 次第に同志が出来、見ず知らずのその同志たちが集まってくる。 こんな楽しいことはない。 人に認められようが認められまいが、そんなことは気にかけずに勉強を続ける。 これが本当の君子である。 本来、学ぶと言うことは、楽しいものなのだ。」
子貢曰く、「私も『学ぶ』ということが大好きです。」
子曰く、「我が同志よ! それは、よかった。 ただし、単なる学問至上主義に偏(かたよ)ってはならないぞ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風