2010年2月25日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート33

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート33」だ。

諸君、諸君は一を聞いたらいくつ「わかる」を知ることができますかな?
私なんかは百を聞いて一わかるかな?
諸君はいかがであろうか?

「そうか、これで決まりだね。 神北(かんぺき)殿これより孔子塾門人とする! 諸先輩の指導を仰ぐとよい!」

神北答えて曰く、「はい、ありがとうございます! 『仁』の体現を目指していく所存です。 孔子塾門人の一人として恥ぬよう心がけて精進いたします!」

「子路(しろ)よ! 由の紹介であるから、神北の面倒をよくみるように。 いいな!」

子路問て曰く、「先生、けつの青い回(かい)や子貢(しこう)の意見で決めるやり方は、正直言って気にいりません! 由は納得できません! 神北の入門について先生はどう考えておられるか、先生のご意向をおききしたい!!」

「子路よ、お前の話があったときから、神北の入門は許していたんだよ!」

子路日<、「では何故、回や子貢に決めさせるのですか?」

「実は、先日、子貢と話をした。 『子貢よ、回と君はどちらが上だと思うかね?』と問う
たんだよ! ここにいる子貢は、『顔回先輩はーを聞いて十を知る。 一方、私は、一を聞
いて二を知る程度です!』と私に答えたんだね。 子貢よ、そうだったね!」

「はい、そのように申し上げました。」

「この返答で、今朝の入門者の話を聞いて、優等生の回と子貢の二人に入門の選択をまかせることにしたんだよ。 君子の立場より鑑(かんが)みて、人を正しく見極めるという機会は回と子貢の両人の実学になると考えたからだ。 子路、合点がいったかね?」

諸君、孔子先生にはそういう意図があったんだね。
孔子先生は、天分の天命をもった天性の教育者なんだね!
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月24日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート32

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート32」だ。

諸君、孔子先生の返答、「わかる」かな?
「わかんねえ」だろうな?
「わかる」と一言で言っても本当に「わかる」となると深遠なものですな!
この「わかる」とは理屈抜きで「わかる」ということではないかね。
あえて正しく「わかる」とは、スピリッツ(霊魂)がすでに知っているんだね。

子路(しろ)曰く、「神北(かんぺき)や子貢(しこう)、回(かい)の言っていることもわかりませんが、先生の言っておられることは、輪をかけてわかりません! 『わかる』『わからない』は、それぞれの理解度によって個人差があるんですよね! そうであるならば、もっと世間一般ピープルに合わせてわかるように教えていただきたい!」

「子路の言う通りだね。 それぞれ、天から与えられた固有の性能を有しているのだ。 皆一人一人違うことはわかっているよ。 とにかく子路よ、由(子路)がぜひ会ってくれと連れてきた相手だ。 ここで神北殿を門人とするのかしないのかの是非を顔回と子貢の二人に決めてもらう! 二人の意見が割れた場合は、私が決めよう。 子路は当然入門には異存はないであろう。 回、子貢、異存はないね!」

顔回答えて曰く、「はい! 回は異存ありません。」

「はい、子貢も異存ございません。」

「では子貢よ、神北殿を門人にするか? 否か?」

「はい、神北殿を門人に迎えます。」

「顔回はどうかな?」

「はい、神北殿を門人の同志として喜んで迎えます!」

子路の筋書き通り運んでいるようだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月23日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート31

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート31」だ。

諸君、いよいよ孔子先生が返答をする番だね。
何と言われるか楽しみだねぇ~!

子こたえて曰く、「神北(かんぺき)殿、そして子貢(しこう)、顔回(がんかい)の『わかる』は、皆、的(まと)を得た解答であったね! 万物の霊長たる人間は、『体』という『ボディー』と『心』という『マインド』と『霊魂』という『スピリッツ』の三位一体でできているのだ。 どれをぬいても人間として存在できないし、人間で在るとは言えないんだ。 それはどうしてかと言うとな、人間は、神でもない、また他の植物や動物でもない!  自然物ではあるが、神念(おも)う、天念う、地念う、万物念う、他者念う心性をもった霊的存在である。 また真理を慮(おもんばか)り、それを表現出来る権能を天から与えられている存在でもあるんだ。 そして人の霊魂よりくるところの本心良心がある。 それが天秤ばかりのバランスをはかる中心軸になる。 『自分には何がわかっているか、また何がわかっていないのか』というこの区別を本心良心よりくるところの悟心で得心すること、それが『わかる』ということなのだ。 つまり悟心とは、心がはっきりと澄んだ心で道理を明瞭に理解し、納得した心の状態、つまり正しく自覚している心の在り様のことだ。 本来、天には相対的な善悪も存在しない! 人の心を介することで、天秤ばかりが、善にも悪にもはかること、またはかられることになる。 その道理を己の心が知っていて、わきまえていることが、『わかる』ということだ。 その『わかる』心は、物事のあらわれやものの本質も自明することとなる。 『仁』の心が何たるかもわかるというものだ。 仁者への道でもある。」

一同、先生の話に、あ然として、ただただ、沈黙の静寂があった。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月22日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート30

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート30」だ。

諸君、「子曰く、後生畏(おそ)るべしいずくんぞ来者の今にしかざるを知らんや。」うんぬんというのがありますね。
年が若いということは、これからの将来に大いに希望があるということだ。
若いものの今後の世代が現在の時代をつくって中心をになっている世代を乗り越えていかないとは言えないのだ。
2500年前からこのようなことを述べているんだね。
昔も今も、「今の若い者は」「今どきの若い人は」という言葉をよく使うね!
そう言っている人も若い頃があったんだよね。
またそう言われていたんですな。
明治9年生まれの私もそうでしたよ!
私の若い頃は手がつけられなくてね!
「今どきの若い者は」とか、その逆もあったね。
「今どきの若いものにしては殊勝である」とかね。
いつの時代も決まり文句でこのように使われているんですな。
そんな私が、後々、多くの人の前で人生について偉そうに話をするようになった。
自分事であるが、実に後生畏(おそ)るべしですな!

神北(かんぺき)答えて曰く、「『わかる』とは、心と体で理屈抜きに自覚している状態のことを『わかる』と言うと考えます。」

「なるほど。 神北殿、よい返答だね!」

「子貢(しこう)はどうだね?」

子貢答えて曰く、「はい、以前先生は、『良心を偽らぬこと忠なり』と、また『他人への思いやりを恕(じょ)なり』と言われました。 『これが人倫の根本である』とおっしゃった。 その根本を感得する心の在り様、その状態が本当に『わかる』と言えると考えます!」

「子貢よ、とてもよい返答だね!」

「回(かい)はどうだね?」

顔回(がんかい―回)答えて曰く、「はい、私も子貢と同じく、以前先生から『私という人間は、ただひとつの原則(プリンシプル)だけで貫かれているのだよ。』ということを聞きました。 霊魂よりくるところの本心良心をプリンシプルとして、それが人倫の基本として、『してよいこと、してはいけないこと』の判断の基準となると考えます。 それに合わせ、『わかる、わからない』と言えるのではないでしょうか。」

「回よ、とてもすばらしい返答だね!」

諸君、孔子先生は、人を育てるにかけては天才的に上手だったんだね。
この才分は、孔子先生のもつ天分の天命によるものだと思うのだがね。
天命を知るとは、自己のもつ天命の天分を知るということに他ならないんだね、きっと!
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月21日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート29

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート29」だ。

諸君、学問とは、読んで字のごとく学んで問うということですな。
誰に学んで、誰に問うのか?
孔子先生は、「仁」を志す者は同じ同志として師弟間の問答のやり取りで実践的に自分のものとして学んでいくスタイルを大切にしていたんだ。

子貢(しこう)曰く、「待って下さい。 回(かい)先輩、私、子貢も先生より門人に推挙するしないの是非を委ねられています。 せっかく、この場をかりて、先生にお題をいただき、それぞれの見解を述べる! それから決めても遅くはない。 けっして神北(かんぺき)殿にも失礼にはあたらぬと考えますが! 先生いかがでありましょうか?」

「そうだな。 せっかくの茶会、ゆっくりと互いの会話を楽しもうではないか? どうだね、回よ? どうだね、子路(しろ)よ? いかがですか、神北殿?」

「先生、回は異存ございません!」

「先生、子路は異存ございません!」

「先生、神北も異存ございませぬ!」

「そうか、では、大先輩の子路からたずねるとしようかね。」

「はぁ~、私からですか?」

「そうだよ、長幼の序(ちょうようのじょ)にしたがって子路の考えを先に聞くことにする。 ましてやこのきっかけをつくってくれたのは他ならぬ子路だからな!」

「はぁ~、ま~そうですか?」

「由(ゆう)よ、『わかる』とはどういうことかね?」

「はぁ~、『わかる』ということですか? それは、『わかっているから、わかっている。 わからないことは、わからない。』じゃないですか?」

「子路よ、その答えでは、孔門の弟子としては浅はかな返答ではないかね?」

「はぁ・・・」

子曰く、「神北殿はいかに?」

孔子先生、ならび孔門の十哲の三大弟子の前で、神北いよいよ自分の考えを述べることになった。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月20日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート28

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート28」だ。

諸君、いよいよ神北君の入門審査会のはじまりはじまり。
子路の思惑通りにことがはこぶのかな?

子曰く、「顔回(がんかい)、子貢(しこう)、こちらが子路(しろ)紹介の神北(かんぺき)殿だ!」 

「顔回殿、子貢殿、お二人のお噂はかねがねうかがっております。 姓は京(きん)、名(な)は田(でん)、字は神北であります。 お会いできて光栄であります。」

顔回曰く、「先生よりご紹介にあずかった、顔回こと顔淵(がんえん)です。 字(あざな)は子淵(しえん)です。 子路先輩、先生のお引き合わせです。 こちらこそお会いできて光栄です。」

子貢曰く、「神北殿、お会いできてうれしく存ずる。 私は、姓は端木、名は賜(し)、子貢は字(あざな)だ。 顔回君と私が、貴殿の入門を決め、選択を先生から委ねられることは、先ほど知らされたことだが、それを抜きにして歓談したい! 神北殿、遠慮はいりませんぞ。  せっかくの話が遠回りになります。 貴殿のご意見を伺いたく存じ上げる。 回先輩はいかがですかな?」

顔回答えて曰く、「あなたの内の良心本心に省(かえり)みられて、入門の動機が疾(やま)しくなければ、神北殿の意志を尊重したいと思います。 神北殿、先生と子路先輩の好意とご配慮で貴殿にお会いできることになりました。 私が、先生に『〈仁〉とは何か?』についてお尋ねしたことがあるんです。 この〈仁〉を自らのものとして会得すれば、あとの徳目の〈礼〉も〈義〉も〈信〉も〈智〉もおのずと関連してつながっているものゆえ、いずれ自然に身に備わっていくとことなると先生より薫陶(くんとう)を受けております。 先生は『〈仁〉とは、自分にうち克って礼の本質を自覚し、その本質に合致した行動を自ずとするのが〈仁〉なのだ。 それができれば、人間世界は〈仁〉に同化する。 したがって、〈仁〉はひとりひとりの霊性意識よりくるところの、意志の発露の問題であって、個人の人生観によるところであるから、人に強制すべきものではない!』と教えられているからです。」

神北曰く、「顔回殿、至らぬわたくしですが、精一杯努力いたします。」

諸君、孔子先生の意図は、顔回、子貢を後継者として育てようと考えておられての配慮だったんだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月19日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート27

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート27」だ。

諸君、孔子先生は。論語の中で、顔回(がんかい)と子貢(しこう)について二人の人格および価値観の相異を述べているんだよ!
知っている人は知っているね!

「子曰く、回(かい)やそれ庶(ちか)きか。 しぼしぼ空し。 賜(し)は命を受けずして貸殖(かしょく)す。 億(おもんばか)れば、しばしば中(あた)る。」
〈回(顔回)の人格はほぼ完全に近い。 赤貧(せきひん)の中で天命を楽しんでいる。 賜(し―子貢)は天命に甘んじないで、金もうけに浮身をやつしているが、それでも遠い見通しをあやまるような人物ではない。〉と述べているのだ。

ま、ここらへんの解釈は、渋沢栄一氏の「論語と算盤」を是非お読み下さいな!

「では、失礼して入らせていただきます。 先生、おはようございます。 先生にあられては、本日はご機嫌うるわしく存じます。」

「子貢よ、昨日も共にしたばかりだ、いちいち杓子定規なことはいい。 顔回にも来てもらった、 子路(しろ)の紹介の門人希望の神北(かんぺき)殿に会ってもらおうと思ってな! 回と子貢の二人の合意で神北殿の入門を許そうと思っているのだが、まず、せっかくの機会だから、私と子路と回と子貢、神北殿と茶でも飲んで語り合いたいが、子貢はかまわぬか?」

「はい、もちろんでございます。」

「回もいいな!」

「はい、先生、おおせの通りにいたします。」

「ちょっとちょっと先生、何で回と子貢が俺の連れてきた入門希望者の審査員なんですか? いつもの先生なら、『来る者は拒まず、去る者は追わず』じゃなかったんですか?」

「おいおい、由(ゆう―子路)よ、そんな目くじら立てるな。 目からしおがふいておるぞ!!」

「え~、俺の目にクジラがいるんですかい? それもしおをふいているんですか?」

「由よ、たとえ言葉だよ!」

「先生は由をからかっているのですか?」

「ま~、そうむきになって怒るな! 子路の紹介で集まっているんだからな。 みんな、楽にしてくれたまえ。」

諸君、今回の入門審査については孔子先生、何か訳がありそうだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月18日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート26

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート26」だ。

諸君、いよいよ顔回(がんかい)の登場だね。
論語の中で、孔子先生は顔回についてこんな人物評価をしている。

「子曰く、回(かい)や、われを助くる者にあらず。 わが言において説(よろこ)ばざるところなし。」
〈顔回という男ときたら、もう少し質問でもしてくれたら、私も助かるのだが・・・。 私の言うことに感心ばかりしている。〉

この言葉からも推察するに、顔回は非常に理解力、つまり飲み込みが早かったのであろう。
『つうと言えばかあ』ですかな!
しかし、先生としては会話のキャッチボールをしたかったんだろうね。
顔回はどちらかといったら、寡黙な人であっただろうよ!

「先生、おはようございます。」

「おう、回よ! おはよう! 昨日は、私の友人の病気見舞いに子貢ともども付き添ってくれてありがとうよ。 病人の介添えまでしてもらったね。 まことにご苦労であったな。 礼を言うよ。」

「はい、先生のご友人が病でありますから、少しなりともお役に立ててよかったです。」

「ま~、こちらに来なさい。 回よ、突然であるが、子路(しろ)の紹介で訪ねてこられた、入門希望の神北(かんぺき)殿を引き合わせようと思ってな! 子貢(しこう)も呼んである。 間もなく来るであろうから、楽にして待っていてくれたまえ!」

回曰く、「はい、わかりました。」

顔回曰く、「子路先輩、ご無沙汰しております。 このところお目にかかっていませんでしたが、先輩もお変わりなくお元気でありましょうや?」

子路「ああ、ありがとよ。 変わりねえぜ。 頭の脳みそ以外は、元来が丈夫でね。 すこぶる元気だぜ!」

「いつもの先輩でお変わりなく安心しました!」

トントントン(ノックの音ですよ!)

「子貢であります。 先生、お呼びでありましょうか?」

「おお、子貢よ、待ちかねた。 さあ入ってきなさい!」

諸君、これで今回の登場人物が全員揃ったわけだね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月17日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート25

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート25」だ。

諸君、孔子先生は名は丘(きゅう)、字(あざな)は仲尼(ちゅうじ)、諡(おくりな)は文宣王。
魯(ろ)の国の山東省曲阜県昌平郷陬邑(さんとうしょうきょくふけんしょうへいごうすうゆう)という町で生まれた。
紀元前552年とされる。
シャカムニ(釈尊)とほぼ同時期で、ギリシャの大哲学者ソクラテスより80数年早い。
魯国は中国周代諸侯国の一つ。紀元前十一世紀に周の武王が弟の周公旦(しゅうこうたん)に与えた領地で、都は山東省の曲阜。
孔子の生まれた春秋時代から国勢は振るわなかったが周の文化を最もよく伝えられるとされる。

子曰く、「そうか、ではよかった。 神北(かんぺき)殿、失礼なことを言うようだが、そのいでたちは宮中の正式なものではないか? 貴殿は着付けも礼法にかない心得ておられ、堂に入っておられる。 神北殿、貴殿の所作もまた作法にかなっておられる。 それなりの出の方と御見受けするが? 失礼なことをお聞きするが、貴殿はどこのどなたかな? 物言いからして子路(しろ)とはそぐわぬようにみえるが・・・ 由(ゆう―子路)とはどこでお知り合いになられたのかな?」
 
神北曰く、「はい、実は、昨日夕方より居酒屋『ざ・論民』で、はじ・・・」
 
子路、間髪入れず二人の会話の中に言葉をはさむ。

言葉をはさんで子路曰く、「ああ、先生、そんなどうでもいい話はよしましょうよ。 こいつ、先生の門人として学びたい一心でここにまいったんですから。 先生、それとこいつ気が利くんですよ。 先生の生まれ故郷の山東省の地ビールを手土産に持って来たんですよ。」

「そうか、私の好きな地ビールとな、そりゃすまんな。」
 
「はい。 青島(チンタオ)ビール、のど越しすっきり〈生〉、期間限定のプレミアムで新発売のものだそうですよ。」

「おお、それはそれはありがとうよ。 キリン、アサヒ、サッポロ、サントリー各ビール会社の関連競争も命がけのしのぎを削っていると巷の噂で耳にしておりますがね! 政治を中心にどの産業も大変な乱世の時代になりましたな! ハハハハハ!」

トントン! トントン! トントン!(これノックの音ですよ。)

「顔回(がんかい)であります。 先生、お呼びでしょうか?」

「おお、回か、待っていたぞ。 さあ、入ってきなさい。」

「はい、では。」

いよいよ、待ちに待った孔門第一と呼び声高い、顔回初登場であります。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月16日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート24

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート24」だ。

諸君、はた目から見ると「何やってんだこいつ」なんて言って人のことは、ことさら分かったように見えるね。
しかし、自分のこととなるとなかなか気がつかないものですな!
諸君はどうですかな?

神北(かんぺき)曰く、「願ってもないことです。 孔門第一、第二の高弟と言われて呼び声の高い顔回(がんかい)様と子貢(しこう)様と是非お会いし、お話をお聞きし、教えを請いたいと意念しておりました。」

子路(しろ)曰く、「なにぃ~! おい、神北! 孔子先生の一番弟子は自慢じゃないが紛れもないこの俺様だ! 間違えるな! よく覚えておけ! いいな!」

子曰く、「待て待て子路よ。 徳の何であるかをわきまえた人間はいないものだな!(『子曰く、由(ゆうー子路)よ、徳を知るものは鮮(すく)なし。』) これ、誰のことかわかるな、由よ!」

「はぁ~、それは顔回と子貢のことですね! あいつら自分勝手ですからね!」

子曰く、「子路よ、ともに語りあうべき人物に出会いながら語りあわぬのは、良友を失うことである。 ともに語るに足りぬ人物とばかり語りあうのは、ことばの浪費である。 知者は良友を失うこともなく、ことばの浪費もしない! 子路が出会いの縁(えにし)をつくってくれたのだ。 良友あい交わるせっかくの機会だ!! 子路よ、良友はもって須(すべか)らく鑑(かがみ)となすべしだ!」

子路こたえて曰く、「実は、私も神北を回と子貢に会わせたかったんですよ。」

子曰く、「そうか、では両人ともよかったな。」

子路の心の中のひとりごと「ちぇっ、うざってぇ野郎が来るなぁ。 何も回や子貢に話なんかねえよ・・・! 先生、何考えて呼んだんだよ。」 

「子路、何か言ったかい?」

「いえいえ、何も言ってません。」

子路のよからぬ企みをうすうす感じている孔子先生でありました。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月15日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート23

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート23」だ。

諸君、孔子先生は両眼の眼(まなこ)と眉間の第三の眼の三点を合わせることによって相手の真意と人物を見極めたんだろうね。
これって、読心術のひとつなんだよね。

孔子先生曰く、「まぁ~、神北(かんぺき)殿、こちらに来て腰をかけて楽にしてくれたまえ。 子路(しろ)、お前も来なさい。 先日、来賓より極上の烏龍茶をいただいたから、一緒に喫茶を楽しみませんかな?」

子路曰く、「いいですねぇ~、先生。 では、子路が早速お茶の用意をしますよ。」

「いやいやその必要はない。 神北殿が来られるということで下男に申しつけて、すぐにでも茶がたてられるように用意していたんだよ。」

「先生、そうですか。 今日はずいぶんとサービスがいいじゃないですか。 先生が自ら茶をたててくれるんですか?」

「もちろんだよ。」

「子路よ、君の紹介で当方までわざわざお越しになられたんだぞ。 私も先生という立場はあっても礼に対しては礼をもって迎えるものだよ。 それに孔門の弟子、子路に恥をかかせたくないからな。 神北殿、これでも私はお茶をたてるのが上手いんだよ。 子路にも先だて茶をたてたことがあったな。 その時は、子路はやたら喉が渇いていたとみえて、せっかくのお茶をがぶ飲みしたんだね。 それはそれで構わぬが、今日は、神北殿もいらっしゃることだ、せっかくの極上のお茶、ゆっくり風味香りを味わって喫茶を楽しんでくれたまえ。」

子路曰く、「先生、あと茶碗が2つ余分に用意してありますが・・・ これは何故に?」

子曰く、「ああ、この2つはな、顔回(がんかい)と子貢(しこう)を呼んであるんだ。 まもなく二人ともここへ挨拶に顔を出すであろう。 せっかくの機会、この五人で茶会をすることにしたんだ。」

子路曰く、「え~、聞いてませんよ。 顔回と子貢の野郎がくるんですか?」  

子曰く、「子路よ、彼らが来たら都合が悪いのかね?」

子路曰く、「いえいえ、めっそうもございません。 ええ、二人とも私の可愛い弟弟子ですよ。」

実のところ、二心(ふたごころ)のある子路でありました。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月14日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート22

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート22」だ。

諸君、神北(かんぺき)いよいよ孔子先生との対面であります。
孔子先生、奥の間でこちらを見ながら座っておられた。

子路(しろ)曰く、「先生おはようございます。 本日は無理を言って時間を作っていただき誠にありがとうございます。 弟子入り希望の神北を連れてまいりました。」

先生曰く、「こちらに来なさい。」

「先生、こいつが神北です。」

先生ゆっくり立ち上がられ、神北の正面に向かった。
それから、孔子先生は、神北の両眼(まなこ)と額の真中にあたる第三の目と言われる三点に自身の視線がぴったり合うように真向かわれた。 
両者、両手を組んでしばらく互いの眼(まなこ)を見つめあった。 
そして互いに深々と三度の御辞儀をした。

子曰く、「よく来られましたな。」

神北曰く、「はい、子路大せんせ…いぱいが口を利いてくれたおかげであります。 ご挨拶が遅れました。 私は、姓は京(きん)、名は田(でん)、字は神北と申します。 昨日よりお会いできることを楽しみにしておりました。 先生に謁見できましたこと、終生の光栄に思います。 以後お見知りおきくださいますようお願い申し上げます。」

「いやいや、今朝子路の申し出が突然だったので、後日、日を改めようと思ったが、どうやら子路にも事情があるとのこと。 無碍に断ることが出来なかったのだよ。 子路が是非に会ってくれという、珍しく本人直接の紹介であったから、どんな者を連れてくるのかと興味もわいたんだね。 まぁ~、子路は何をたくらんでいるのかわからんが、『人物を確かめて門人にすることにしよう』と子路には伝えてある。 神北殿、貴殿もそのこと心得て下されな。」

「はい。」

諸君、さて、何故孔子先生は、神北に真向かい、神北の両眼(まなこ)と第三の目と言われる三点に視線を合わせたのであろうか?
何か意図があるんだろうね。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月13日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート21

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート21」だ。

諸君、子路(しろ)という人物は、孔子一門の中で上位の年長者といわれているんですがね、そんな子路でありますが、孔子先生曰く、「やぶれた縕袍(うんぼう)を衣(き)て、狐貉(こかく)を衣(き)たる者と立ちて、恥じざる者は、それは由(ゆ)なるか。」と論語子罕(しかん)編にあるんだよ。
その解釈は、「由(子路)はどんな身なりでも、ボロをまとっていても、豪華な毛皮を着た人のそばに並ぶ。 それでいてちょっとも引け目を感じず堂々としてふるまっていられる者といえば、まず由だろうね。」つまり、着るものは頓着していなかったんだろうがね。
子路のポリシーとしては、「着ているものだけでは、真の俺の価値は判断出来るものではない。」と信念していたんだろうね!
つまり「ボロは着てても心は錦」だったんだね。
そんな子路でありますから、神北(かんぺき)のいでたちを見て、ただ単に姿形(すがたかたち)だけの体裁を整えることは、真の君子たりではないと考えていたようだ。

神北曰く、「そりゃないですよ、子路先輩のために衣装借りに走って、それから美容院に行って髪をセットして忙しかったんですからね! ひどいですよ!」

「わかったよ! すねるなよ! すぐ孔子先生に会うんだから機嫌(きげん)直せよ。 もうすぐ謁見の間だ! 神北、ちょっとそこで待っていろ! そうだ、お前手土産持って来たんだろうな。」

「はい、子路先輩の紹介状と干し肉と青島(チンタオ)ビールを手土産として持ってまいりました。」

「おまえ、粋なことするじゃねえか。 そういえば昨日の居酒屋「ざ・論民」でも青島ビール置いていたよな。」

「はい、そうなんですよ。 そこから孔子先生のお土産に持ってきたんです。 やはり、ジャーキーにはビールが合いますよね。」

「おまえ、請求書の中にあった『お土産代』はこのことか?」

「はい、そうなんです。 子路先輩に頼まれましたから、支払いは子路先輩に付けておきました。」

「なにぃ? 貴様、そんなことまでしていたのか? でも、孔子先生の故郷、山東省の青島ビールは、先生の大好物なんだよな。」

トントン! トントン!(これノックの音ですよ!) 

「先生、子路です。 入門希望者を連れてまいりました。」

「おお、そうか。 お入りなさい待ちかねたぞ!」

「はい、入ります。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月12日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート20

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート20」だ。

諸君、神北(かんぺき)の礼法にかなう作法は、一朝一夕には身につくものではないですよね。
彼は、身分の高いそれなりに教養を身に付けた方と推測できますよね。
しかし、まったくその様子に気づかない子路(しろ)先輩であります。

「子路大先輩、先輩との約束を果しましたよ。 ご門内に入ってよろしいですか?」

「おいおい、口上と御辞儀がえらくなげえなぁ~! 待ちくたびれちまったぜ! 早く入んな! 先生も首を長くして待っておられるからな!」

「先輩、では、入らせて頂きます!」

「神北よ、お前なんか勘違いしてんじゃないかい?」

「えー、何をですか?」

「うちの先生は、レッドクリフの諸葛亮(しょかつりょう)じゃないんだぜ! おまえ、ひょっとして蜀(しょく)の劉備玄徳(りゅうびげんとく)の三顧の礼をパクッて真似ているんじゃないかい!」

「そんなことしてませんよ! でも先輩、レッドクリフは私たちの後々の時代ですよ。 子路先輩、お言葉を返すようですが天風先生は『良いことは真似なさい』とおっしゃっていますよ。」

「はぁ? 何だ、その天風とやらは?」

「今から2500年の時空を超えた後の未来の私の先生になる方でありますよ。」

「神北、おまえ、頭いかれてるぜ! 神北よ、よく聞けよ! うちの先生は、俺の紹介状があって手土産持って行きさえすれば、よっぽどの悪党か、みょうちくりんの手合いじゃなければ、門人のはしくれにしてくれるんだぜ!」

「そうなんですか、先輩?」

「そうだよ! だいたいな、おまえのやり過ぎ! 嫌味! そういうの『いんぎんぶれい』っていうんだぞ!」

諸君、子路は先ほど孔子先生に「おまえの今日の態度は慇懃無礼(いんぎんぶれい)だぞ。」と言われたばかりだったね。 
本来の意味を知らない子路でありました。
「慇懃無礼」とは、表面の態度は丁寧だが、心の中では相手を軽くみていることを言うんだね。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月11日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート19

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート19」だ。

諸君、神北(かんぺき)登場で、思わぬ展開になってきたね。
「天風さん、この創作物語、子路(しろ)の嫉妬話からいったい何を言いたいのか?」
その要旨がわからなくなっている方もおられるでありましょうが、ゆったり構えて気長に楽しんで読んで下され!
いずれわかるようになりますから。

神北、孔子塾正門にて、三回の礼を拝する。
神北曰く、「姓(せい)は京(きん)、名は田(でん)、字(あざな)は神北。 孔子先生閣下、並びに孔門関係各位に対して、三回の礼を拝したてまつる。」

「おいおい、神北よ、あまりかっこうつけんなよ! ここは、孔子神社じゃないぞ! 孔子先生もお待ちかねだ。 そこいらへんでやめとけ!」

神北、子路の言葉をカンペキに無視をする!
神北、正面を見たまま身じろぎもしない、続けて口上を述べる。
神北曰く、「第一の礼、万物の霊長たる人間として、素直な心になって、宇宙根本主体たる天の意志と天の叡智と天の力に対して、感謝と敬意の誠の礼を捧ぐ。」
神北、門前にて深々と御辞儀をする!

神北曰く、「第二の礼、万物の霊長たる人間として、素直な心になって、人倫の道に順応し同胞に対し尊敬の誠の礼を捧ぐ。」
神北、二度目の御辞儀をする!

神北曰く、「第三の礼、万物の霊長たる人間として、素直な心になって、森羅万象に現われたる万物に対して尊重の誠の礼を捧ぐ。」
神北、三度目の御辞儀をする!

意外にも、神北のとったこの礼のあり方は、ただものではない身分教養のある方に感じますね。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月10日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート18

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート18」だ。

諸君、どんなきっかけの出会いであっても、運命のいたずらであっても、人の縁(えにし)というものは、摩訶不思議なものです!
目に見えない、摩訶不思議な摩訶力が働いているんですな!

孔子塾正門前AM10:00であります。
正門門前に礼装に身をかため、髪の毛はきれいにすかれ結った男が立っていた。
まぎれもないその姿は、子路(しろ)がその到着を待ちに待っていた、昨日、居酒屋「ざ・論民(ろんたみ)」でタダ酒、タダ食いをした神北(かんぺき)であったのだ。
もっと驚いたことに、その頭(かしら)に身分官位を表す冠(かんむり)をいただいていたのだ。

「おいおい、神北、そのなりはいったいぜんたいどういうことだ! おまえ熱でもあるのかよ? 昨日『ざ・論民』で毒気のある珍味ばかりを食らったんじゃねえのか?」

「何をおっしゃっているのですか! 子路大せんせ~いせんぱい! これは、孔子君子大先生に謁見を許された、私こと神北の礼義というものです。」

「ほ~う、おまえいつからそんな真似できるようになったんだ!」

「いつからって、今日からですよ。 これも子路大先生への一飲一飯の恩義にむくいるためですよ!!」

「神北よ、人は見かけによらぬものだなぁ~!」

「何をおっしゃいますか子路先輩。 先輩に恥をかかせたくないからですよ!!」

「そうかいそうかい、うれしいこと言ってくれるじゃねぇか! ま~、入れ、入れ!」

「子路先輩、ちょっと待って下さい!! 先輩との約束を果させて下さいな!」

「ほぉ~、俺との約束? はて、なんだっけな?」

「昨日、『ざ・論民(ろんたみ)』で『明日AM10:00に正門前に立ったら、必ず三回の礼をつくすこと。 いいな!』 そう言ったのは子路様ではありませんか?」

「そうそう、そう言ったのは俺様であった。 わるい、わるい! 忘れていた! ゴメン!」

「先輩、では、さっそくに!」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月9日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート17

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート17」だ。

諸君、孔子先生は、いつもの習慣でAM8:00前に朝食をとられ、身支度をされて、AM8:30前には書院の間に入られる。
午前午後の講義録を見直されるのが日課であった。
書院の間とは、今風に言えば、居間兼書斎のことだね。

「先生、おくつろぎ中失礼します! 子路(しろ)であります。 入ってもよろしいでありますか?」

「おお、子路よ、お入りなさい!」

「先生、おはようございます。 先生におかれましてはご機嫌うるわしく存じ奉ります。」

「子路、どうした? 熱でもあるのか?」

「いいえ、いたって元気であります!」

「子路よ! よいか! 親しき仲にも礼儀ありというが、子路の今の態度は、慇懃無礼(いんぎんぶれい)というものなんだよ。」

「はぁ~、そうでありますか? 失礼いたしました。」

「ま~、それはよいとして、子路よ、私に何か伝えたい用件でもあるのかな?」

「さすがに先生、察しがよろしいですね。」

「お~お、普段の子路に戻ったね。 では、その用向きを言ってごらん!」

「はい、どうしても先生の門人門弟になりたいという者がおりまして、いきなりの今日の今日で申し訳ありませんが、是非先生にお目通りをして、門人の一人に加えて頂きたいとAM10:00にこちらにたずねてまいります。」

「ほう、そうか! それは、突然だな! 何か急ぎの訳でもあるのかな? 」

「いえいえ、そうではないと思いますが。」

「では、今日は会わなくてもよかろう。 こちらにも予定があるというものだ。 後日、日を改めてではまずいのかな?」

「はい、でももうすぐ来ちまいます!」

「そうかい! で、紹介者は誰かね?」

「はい、他でもない私なんです。」

「子路よ、君の紹介であるならば、事前に話が出来たのではないかな?」

「はぁ~、そうなんですが、個人的によんどころない差し迫った事情がありまして。」

「何を申しているのか、よくわからんが、ま~よい、子路の紹介とあっては無碍(むげ)にも出来んからな! 門人にするか、しないかは、人物を確かめてからにいたすが、よいか?」

「けっこうです! けっこうです! 先生が会って下さればそれだけでありがたいことです。」

「どうした? 子路よ。 そんなに喜んで! おまえまたよからぬたくらみでもあるのかい?」

「いえいえ、めっそうもございません。」

「子路よ、AM10:00に謁見の間で会うことにしよう。」

「はい、私が連れてまいります。 では、先生よろしくお願いいたします。(あ~、うまくいったわい、よかった~!)」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月8日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート16

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート16」だ。

諸君、居酒屋「ざ・論民(ろんたみ)」で、つくり笑顔とおべっか言って、自己正当化するための後輩の点数稼ぎの接待に追われた子路(しろ)でありましたが、門人のふりをした思いがけない男の登場で、また、子路の嫉妬劇が、新たな展開をみるんですな。
「ざ・論民(ろんたみ)」で打ち上げを終わって、孔子塾生寮に帰る道々でも、明日が来るのが待ち遠しくて、興奮さめやらない子路でありました。

「孔子先生に、明朝の8:30に先生の今日一日のスケジュールの掌握とご挨拶とご機嫌うかがいに参上して、おりをみて、神北(かんぺき)の入門の話をする。 先生、突然の話で何と言うかなぁ? 強引でも先生に会ってもらわなきゃならないからな。 まぁ~、後は、その場のなりゆきに任せよう! そんなことより、神北の野郎、ちゃんと来るかなぁ? こなきゃ、ただじゃおかねえからな! とにかく明日は明日の風が吹く。 明日はAM5:00起きだ!」


一夜明けて、早朝6:00孔子塾生寮門、通称、勝手口前。
「神北の野郎、約束の定刻になっても来やしねえ! ゆるさね~、逃げ隠れしても必ず見つけて手足の2~3本もへし折ってくれるわ!」

「せんぱ~い! 子路せんぱ~い! おはようごぜえます!」

「うるせえ~、声が大きい、静かにしろい! 寮生に聞こえるだろうが。 遅かったじゃねえか?」

「ええ、ちょっと飲みすぎちまって・・・ どうもあいすみませんです。」

「おまえ、その『せんぱ~い!』とのばすのやめろや! 『のだめカンタービレ』じゃないんだからな!」

「はぁ? 何ですか『のだめ』ってのは?」

「わからなきゃいい! 世間知らずなやつだ。 ほら、昨日話した手土産の干し肉だ。 そこに俺の紹介状が添えてあるから、受け取れ! 必ずそれを持ってAM10:00に正門に来いよ! 絶対に遅れるな。 それと、昨日俺がおまえにつけてやった、おまえの名前覚えているよな?」

「へえ、そりゃもちろん覚えておりますよ。」

「そうかい! じゃ、今言ってみろ!」

「へぇ~い! あっしの名前ですね。 へい! 姓は車、名は寅次郎。 人呼んで、フウテンの寅とはあっしでやす!」

「バカ野郎! そりゃ、『男はつらいよ~寅次郎、片思いの恋・嫉妬編』じゃねぇか!」

「子路大先生! 冗談ですがなぁ~。 へえ、ちゃんとわかっておます。 姓は京(きん)。 名は田(でん)。 字(あざな)は神北(かんぺき)、かんぺきでしょ! 子路大先生!」

「わかったわかった、いいか、孔子先生の前で俺の事、大先生と言うんじゃないぞ、いいな!」

「へぇ~! 合点しょうちのすけですよ!」

「調子に乗るな! 人目につくといかんから、さっさと帰れ! AM10:00正門でな!」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年2月7日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート15

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート15」だ。

諸君、孔子先生、生前の春秋(しゅんじゅう)時代の礼にかなった習わしとして、入門の時に師に贈る礼物(れいぶつ)、つまり手土産が必要だったんですな。
「なにぶんよろしくお願いします。」というときの挨拶として、手ぶらでは師に失礼ということで手土産を持参したんですね。
その当時の中国では、家臣や弟子になる時に、持っていった干し肉の束の手土産のことを「束脩(そくしゅう)」と言うんですよ。
プチうんちくですぜ!

子路(しろ)大先生、答えて曰く、
「引き受けてくれるか。 ありがとうよ。 じゃあ今から手はずを教えるから良く聞けよ、いいな。」

「何かあるんですか?」

「いいから、だまって聞きな。」

「はい。」

「神北(かんぺき)、おまえは明日から門人だ。 そこで門人になるためには規定の手続きがあるんだ。 その規定の手続きをふんでいれば、たとえおまえだろうと、神田北京ダックだろうと、ドナルドダックだろうと、相手がどんな人間でも先生は入門を拒まないんだ。 その規定の手続きはというと、同門の口添え、つまり、門人の推薦と初めて教えを請うときの手土産のことだ。 最低は、干し肉を束にしたもの1つでいいんだ。 これを手渡すから、明朝、6時に裏門に必ず来いよ。 それからAM10:00に正門の入り口で待っているから必ず、門前で3回お辞儀をして入ってこい、神北君、いいな。」

「へぇ、がってんがってんしょうちのすけ。」

「調子に乗るんじゃないぞ。 必ず手はず通りにしろよ。 明日は孔子先生に引き合わせるからな。 来ねぇとただじゃおかねえからな。 おまえと俺の話は他言無用だからな。 今日はほどほどに楽しんでくれたまえ、神北君!」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年2月6日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート14

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート14」だ。

諸君、子路(しろ)、顔回(がんかい)、子貢(しこう)の共通点は、本気で君子たる者になろうと真剣に目指していた。
君子とは、学識、人格ともに優れ、徳行の備わった人物を指して言う。
諸君は、そんな君子になんかなれっこないと、はなからあきらめてそう思われるでしょうかな?
孔門の門人は君子を目指しているからこそ、その日常の行いが活き活きとした人間の向上欲求とともに学ぶべき人間の教訓ドラマになっているんだね。

子路、大先生になりきって曰く、
「『君子たるものであるならえこひいきはよろしくないね。 門人に対して示しがつかなくなる。 子貢、おまえの言う通り、回のやつも先生が可愛がることをよいことに先輩を差し置いていい気になっていやがる。』 この際ここらへんで孔子門人を代表して回に百を聞いて一を知るように気づかしてやろうと思ってね。 これも後輩に対する子路大先輩の愛のムチってやつだな。」

「ほぉ~、そうでやんすか。 子路先生となるとさすがに御心労が多いですね。」

「あったぼうよ。 大勢の門人諸君をまとめていかにゃならん立場だからな。 そこでだ、貴様、名前は何といったかな?」 

「えっ? 私のことですか?」

「名前は何というと聞いておる。」

「はぁ~、何でもいいんですが・・・」

「何でもという訳にはいかんから、子路大先生が君に名前をつけてあげよう。 神田の北京ダックで略して『神北(かんぺき)』ってのはどうだい?」
 
「子路先生、『神北』っていい名ですねぇ。」

「そうかい、では、姓は京(きん)、名は田(でん)、字(あざな)は神北(かんぺき)にする。 いいな。 よく覚えておけよ。」

「へぇ、あっしはのみこみが早いほうで。 姓は京、名は田、字は神北。 よござんす。 覚えました。」

「俺も、自慢じゃないが孔門の子路様だ。 後輩門人連中に直接こんな話できないから、神北君、門人連中にまぎれこんでこの話を完璧に流してくれないか。 それとな、門人連中に顔回と口をきいてはいけない、完璧に無視するように必ず伝えるんだぞ。 いいな、神北。 引き受けてくれたら、また「ざ・論民(ろんたみ)」でご馳走するぜ。 お小遣いもあげちゃおうかな?」 

「神北、一飲一飯の恩義、喜んでやらせてもらいます。 子路大先生様。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風